航空経営研究所
Japan Aviation Management Research
海外事情・旅行流通
海外事情8月7日号 PhocusWire weekly wrap-up
通常、スタートアップが閉鎖されると、創業者たちは少なくともしばらくの間はひっそりと姿を消し、私たちは何が起こったのかを推測することになる。ラテンアメリカの短期レンタル・スタートアップ、Casaiの最近の閉鎖はそうではない。共同創業者であるNico Barawidは、彼が犯したという失敗の概要を非常に率直な文章で綴っている。今週最も読まれた記事であることからもわかるように、このような正直な自己評価を聞くことは稀であり、創業者にとって貴重な教訓となるだろう。
今週はもうひとつ、TravelPerkとMewsが実施しているダイバーシティへの取り組みについて、実に興味深い記事があった。両社とも外部組織とパートナーシップを結び、より多くの女性を見つけ、チームに参加させるためのトレーニングを行っている。シンプルなアイデアが大きな影響を与えている。
8月初旬ということは、今年第2四半期の上場企業の業績を聞く時期だ。手短に言えば、ほとんどが好調だったということだ。特筆すべきは、Airbnbがどのように在庫を増やしているか、そしてCEOのBrian Cheskyが今後どのように同社を「コアを超えた」企業へと成長させるつもりなのか、である。またExpedia GroupとBooking Holdingsの両社は、この四半期に過去最高の売上と予約を記録した。また、Sabre、Uber、Trivago、MakeMyTripからも決算報告があった。
目次
1. 近代的決済リンクでホテル取引革新
2. 新興企業の舞台：旅行計画支援Landng
3. OAG、Infare買収で航空運賃データ追加
4. ユナイテッドとジェットブルー、更にサステナ投資
5. PKGのリフレッシュとダイナミクPKGの機会
6. アメリカン航空、NDC加速
7. データ「フォーカスAtlas、航空旅行リテール促進
8. データが助ける、よりスムースな支払いへの道
9. MakeMyTrip、増収増益
10. Casaiが事業を停止、創業者が4つの後悔を語る 閲覧第１位
11. ウーバー、最高四半期利益計上、ツアー市場照準
12. トリバゴ、第2四半期減収
13. 旅行における性別多様化の道筋 閲覧第２位
14. AI Insights: マルチモーダル旅行のための生成AI
15. Citizens、決済でウインダムと提携
16. セーバー、事業全般に勢い
17. バイター、トリアド収入ほぼ50% 閲覧第４位
18. EasyMyTrip、インド3社買収で市場シェア拡大
19. エクスペG、第2四半期最高利益計上 閲覧第５位
20. ブッキングH、夏の旅行の新記録を予想 閲覧第５位
21. エアビー成長加速、中核事業を超えで拡大 閲覧第３位
22. 7月31日の週の資金調達関連記事
1. 近代的決済リンクでホテル取引革新
世界中のホテルは長い間、支払いの要求と処理（requesting and processing payments）において時代遅れのシステムに大きく依存してきた。何十年もの間、現状維持されてきた不正を起こしやすいクレジットカード承認フォームは、ホテルにとって時間、コスト、精度の損失となるだけでなく、他の業界ではより簡素化された支払いに慣れてしまった宿泊客の不満の原因にもなっている。
顧客データの自動入力、ワンステップチェックアウト、Apple PayやGoogle Payを含むデジタルウォレットは、ファッションeコマースから食料品宅配サイトまで、一般的になってきているが、ホテルは、特に独自のチャネルでの支払いに関しては、遅れをとっている。人目を引くオンライン・ブランド・イメージだけでなく、実際に足を運んで忘れられない体験を提供するために数え切れないほどのリソースを費やしてきたホテルが、決済となるとつまずき、せっかく作り上げた世界からゲストの目をそらしてしまう。
「ホテル業界は、ラグジュアリーで洗練された業界である一方、他の先進的な業界と比較すると、決済プロセスに関しては古臭いと思われがちである。今日、ホテルが競争力を持つためには、シームレスな決済が優先されなければならない」と、The C Collectionのセールス＆マーケティング・ディレクター、Candice Bergerは言う。ホテルでは、旅行者が他業界で慣れ親しんでいる支払い方法を受け付けないことがよくある。国際的な支払い方法に対応していなかったり、デジタルウォレットでの支払いに対応していなかったりと、ホテルは支払いに関して不満を持つ顧客の最も多い原因となっている。実際、約40％の宿泊客が、最近ホテルの宿泊料金を支払おうとした際に問題が発生したことがあると回答しており、66％の宿泊客が、ホテルがすでに支払い方法をファイルに保存していることを期待している。また、68%は、今買って後で支払う（buy now, pay later）オプションが提供されれば、夏の旅行支出を増やすと主張している。
時代遅れの取引方法とリスクの高いクレジットカード承認フォームが何年にもわたって主導権を握ってきたため、ホテルと宿泊客は、安全でシンプルかつ柔軟な支払いを手軽に利用できるオプションを切望している。世界中のホテル経営者は、ホテル内で提供する体験と、宿泊客に求められる支払いプロセスとの間の不協和音を感じている。Hotel Esenciaの副社長兼マネージング・ディレクター、Sean Murphyは、この長年の問題について「9年前、私たちはクレジットカードの承認フォームを送るのにファックスを使っていたそのプロセスは関係者全員にとって不便で、真のラグジュアリー体験とは程遠いものだった」と述べている。
ホテルの支払いセキュリティリスク
Hotel payment security risks
詐欺に遭いやすいクレジットカード承認フォームは、長い間、ホテルが宿泊客に支払いを要求する際の一般的な方法であった。これらのフォームは記入に時間がかかり、時代遅れの決済プロセスで構築されているだけでなく、大半はPCI（Payment Card Industry）や欧州の3Dセキュア規格に準拠していないため、ホテルにとってリスクが高い。PCI要件に準拠しなかった場合の罰金は10万ドルにも上るため、セキュリティの低いクレジットカード承認フォームを使用したり、時間のかかる他の手作業による支払情報を要求したりするリスクは高い。実際、2005年以来、20億件を超える米国の消費者記録がプライバシー侵害の影響を受けており、詐欺による電子商取引の損失は2023年だけで480億ドルにのぼる。
世界中の決済口座のセキュリティ強化に特化したPCI DSSは、安全なクレジットカード取引を規制・支持するセキュリティ基準の集合体である。ヨーロッパでは、3DSは銀行が各取引を評価することを要求し、時にはゲスト認証の追加ステップを要求することもある。このプロセスは、不正行為の可能性を減らすだけでなく、不正行為の責任をホテルからカード発行会社に移行させる。ゲストのプライバシーを確保し、不正行為を防止するために、ホテルはPCIと3DSの規制に準拠した決済技術を採用する必要がある。消費者の信頼はデータの取り扱いにおいて重要であり、企業が責任を持ってデータを使用していると考えている顧客はわずか3分の1に過ぎず、56％がオンラインプライバシーを「非常に重要」と考えている。デジタルウォレットなどの安全な支払い方法を提供し、従来のクレジットカード承認フォームの代わりにプライバシーファーストの支払い技術によってPCIコンプライアンスを確保することで、ホテルは宿泊客のデータがセキュリティ侵害や詐欺の対象にならないようにすることができる。
トランザクションのないホテル到着体験
Transaction-free hotel arrival experiences
オンラインでのシームレスな支払い体験とエンドツーエンドのゲストセキュリティの提供に加え、今後数年間、ホテルはホテル内でトランザクションのない到着体験を提供することで大きな利益を得るだろう。この業界は、オンラインでも対面でも、支払いに関して摩擦が多く、ゲストはますます多くの障害に直面し、不満を募らせている。予約と支払いにおいて、理想的なエクスペリエンスはスムーズであるべきだが、宿泊客はしばしば、ホテルでの滞在を妨げるような、不便で多段階の支払いプロセスに直面する。ホテルは通常、宿泊客がホテルに到着するまでにオンラインで支払い情報を要求しているが、それでもほとんどの場合、宿泊客は到着時または退出時に、直接クレジットカードの提示を求められる。Amadeusのレポートによると、後者は、滞在中に蓄積された付随的な請求のために、ゲストに高いレベルの不安を生じさせる傾向がある。ゲストがホテルに到着したら、オンラインで入力済みのクレジットカード情報を要求するのではなく、ホテルへの歓迎と部屋への案内を行い、冒険を始めることに焦点を当てるべきである。最新の決済技術を活用することで、ホテルは宿泊客に何度も決済情報を尋ねる必要がなくなり、対面での体験やゲストのセキュリティを妨げない、シームレスで目に見えない取引が可能になる。
Selfbookの共同設立者でありCEOのKhalid Meniriは、取引によって中断されなければ完璧だっただろう対面体験のエピソードを話してくれた。彼は、「移住者なら誰でも知っているように、両親に一貫して会うのは本当に難しい。数年前、パンデミックが流行する前に、私はマラケシュのラ・マムーニアでの滞在を予約した。伝統的なナツメヤシとミルクで迎えてくれる。そこで8年間会っていなかった母と再会した。私たちは再会し、ロビーで泣きながら抱き合っていた。今まで見た中で最も美しいロビーだった。その時、フロントのマネージャーが私のクレジットカードを要求するためにフォルダーを持ってやってきて、その瞬間はたちまち打ち砕かれた。皮肉なことに、事前に予約した宿泊だったので、すでに支払いは済んでおり、私のクレジットカードが登録されていたのだ。そこで、どうすればこのトランザクションの多い歓迎をなくすことができるのか、ということに執着するようになった」と語る。
最初から最後まで、真に摩擦のないゲスト体験を提供することは、ホテル滞在の魅力を維持し、不必要なストレスやフラストレーションをなくす鍵となる。今日、高度な決済技術が市場に出回っているため、ホテルは最初から最後までシームレスな体験を創造することを最優先すべきである。決済の簡便性、透明性、安全性に対する期待は、他の業界全体でも満たされており、ホテルは現在、対面での支払い要求、詐欺に遭いやすいクレジットカード承認フォーム、多様な支払い方法への限定的なサポートなどの障害を排除する力を手にしている。
シンプルで安全な決済の新境地
A new frontier for simple and secure payments
Selfbook Payment Linksは、ホテルが無制限にカスタマイズされたあらゆる料金のPayment Linksを作成するのに必要なすべてを提供し、ゲストにモダンで摩擦のない安全な体験を提供する。このターンキー製品は、あらゆるタイプのホテルですぐに使用でき、クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、今すぐ購入、後払い決済のためのPCI準拠および3Dセキュアトランザクションを可能にする。
著者：Haley CrawfordはSelfbookのコンテンツ責任者。
(7/31 https://www.phocuswire.com/selfbook-revolutionize-hotel-transactions-with-modern-payment-links?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
2. 新興企業の舞台：旅行計画支援Landng
Landngはカスタマイズ可能な旅程のデータベースを提供し、ユーザーがクリエイター、旅行者、ブランドのコミュニティによって厳選された旅行計画を発見、共有、実行できるようにする。 同社は8月に設立予定で、すでに1,000人以上の旅行者、60人のクリエイター、ソーシャルメディアの合計視聴者数500万人を含む待機リストがあり、ブランドや観光局と署名した15通の意向書を持っているという。
Landngは、世界中のクリエイターによる何千もの旅程や体験へのアクセスを提供するコンテンツ検出エンジンです。当社のソリューションは、Landngのグローバル旅程ライブラリとAIを活用したパーソナライズされた推奨事項のおかげで、コンテンツの発見から実用的な旅程までのギャップを埋める。カスタマイズ可能な旅程のデータベースを使用すると、ユーザーは、クリエイター、旅行者、ブランドのコミュニティによって厳選された旅程を外出先で発見、共有、アクティブ化することができる。Landngの主な技術革新は「ソーシャル旅程」である。ユーザーがLandngのオンライン コミュニティを通じて旅程を共有し、他のユーザーの旅程を自分のものにカスタマイズできるようにすることは、消費者にとって旅行テクノロジー分野における新たなイノベーションである。ユーザーに対する旅程の推奨事項のパーソナライズは、人工知能と機械学習を活用しています。また、 Itinerary Save (エンゲージメント)、 Itineraries Customized (深いエンゲージメント)、Itineraries Activated (コンバージョン/クリエイターや旅行ブランドが推奨する場所へのトラフィック - 目的地に行く人の数を測定する) などの旅程コンテンツ形式の旅行クリエイターとブランド向けの新しいマーケティング KPI も導入した。
ビジネスモデル：
- フリーミアム: 旅行者は、高品質な旅程コンテンツと広告なしの体験を含む、精査された専用ライブラリを含む、ランドンでのワンランク上の体験に対してサブスクリプション料金を支払う。
- 広告: ブランドや観光局は、Landngでの旅程やアクティビティを位置ベースのネイティブ広告として後援し、ターゲット ユーザーにリーチする。これは、新しい形式の体験型マーケティングである。
- 2023年から2025年の早期収益計画: 旅行ブランドとのスポンサー付き投稿の有料パイロット (例: パリのアコーホテルの旅程がすべてのパリ関連検索で宣伝)。また、コンテンツおよびインフルエンサー マーケティングのための有料のブランド/ホテル/観光局のコラボレーション (例: 最適化されたプロモーションのためのランディングの国ページとカリフォルニア訪問の旅程のコラボレーション、およびクリエイター/インフルエンサーのコンテンツとコラボレーション戦略 + 実行)。
- 確認済みのパイロット: コンテンツ パートナーには、ユネスコ、ハワイ観光局、HomeExchange が含まれます。パイロット広告の顧客には、Orient Express、Clase Azul、Accor、Club Med が含まれます。
- 戦略アドバイザー (顧客獲得のサポート): Meta、Air France、Accor、Omnicom、Google、Microsoft。
(7/31 https://www.phocuswire.com/startup-stage-landng-bookable-travel-itineraries-from-content-creators?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )
3. OAG、Infare買収で航空運賃データ追加
世界の旅行業界向けデータプラットフォームを提供するOAGは、競合航空券データを提供するInfareをVentiga Capitalから買収した。買収の条件は明らかにされていないが、OAGによると、この買収による統合企業の価値は5億ドル以上となる。両社の統合により、航空運賃データのより広範な情報を顧客に提供し、リソースの予測、旅行需要や競合の評価、収益と利益成長を促進するためのより複雑で革新的なモデルの構築を可能にするという。両社の経営陣は、Vitruvian Partnersからの新たな資金調達（金額は非公開）を受け、統合後も引き続き両社の株式を保有する。OAGのCEOであるPhil Callowは、世界の旅行とテクノロジーにおけるダイナミズムの高まりは、航空旅行の成長を理解し、管理し、解き放つために、より洗練されたきめ細かなデータの必要性を煽っているとし、「Infare社の買収は、幅広い需給バリューチェーンに一貫した正確な情報を提供する当社の能力を強化するものである。両社が協力することで、新規および既存の顧客が他社に先駆けて成長し、革新することが可能になる」述べた。。
デンマークに本社を置くInfare社のCEOであるNils Gelbjerg-Hansenは、航空会社は、情報に基づいたビジネス上の意思決定を行うために、包括的で正確なデータに依存しており、「我々の技術プラットフォーム、データセット、インテリジェンス・ソフトウェアはOAGを補完するものであり、世界中の我々の顧客に大きな利益をもたらすだろう。私たちはこれを、私たちのサービスを拡大し、私たちの顧客のために新しい革新的な製品を導入するまたとない機会だと考えている」と述べた。2021年、Infareは航空業界向けのビジネス・インテリジェンスとデータ・マイニング・プラットフォームであるAir Cubeを買収した。
(7/28 https://www.phocuswire.com/OAG-acquires-Infare-to-boost-its-platform?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )
4. ユナイテッドとジェットブルー、更にサステナ投資
ユナイテッド航空は、気候変動に配慮した空の旅への投資をパートナーや顧客に呼びかけるため、持続可能なフライト・ファンドを立ち上げてから5カ月が経過した今月、8社の企業パートナーを加え、ファンドを約2億ドルに増額することを発表した。これは、持続可能な航空燃料の開発に投資するこのファンドを開始するために、ユナイテッド航空とその最初のパートナーが2月に持っていた1億ドルの約2倍である。このファンドの新たなパートナーのひとつはJetBlue Venturesで、同社は今月、二酸化炭素除去のためのハイブリッド直接空気捕捉技術を開発するロサンゼルスの企業、Avnosと複数年の戦略的投資パートナーシップを結ぶ3社のうちの1社となった。Avnosは、8,000万ドルを超える資本を活用し、2025年末までに商業的な準備が整ったユニットを納入する予定である。ユナイテッド航空が注目している持続可能な航空燃料は、従来のジェット燃料に代わるもので、ライフサイクルベースで、従来のジェット燃料のみと比較して航空旅行に伴う温室効果ガスの排出を削減する。
現在、規制要件を満たすために従来のジェット燃料と混合する必要があるSAFは、使用済み食用油と農業廃棄物から製造されており、将来的には家庭ゴミや森林廃棄物など他の原料から製造される可能性もある。ユナイテッド航空は、将来的に50億ガロン以上のSAFを生産するために投資していると発表した。
ファンド設立時のパートナーであるエア・カナダ、ボーイング、GEエアロスペース、JPモルガン・チェース、ハネウェルに加え、新たにアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル、アラムコ・ベンチャーズ、アビエーション・キャピタル・グループ、バンク・オブ・アメリカ、ボストン・コンサルティング・グループ、グループADP、ハワイアン航空、JetBlue Venturesが加わった。
さらに、フライト予約時に寄付を選択できる6万人のユナイテッド顧客から、20万ドル以上の寄付が寄せられた。ユナイテッド航空ベンチャーズ社長Michael Leskinenは、「ユナイテッド航空だけで航空業界の脱炭素化を実現することはできないが、この分野における私たちのリーダーシップと信頼性を活用することで、他の航空会社にも参加してもらうことができる。新規参加者と初参加者は、二酸化炭素排出量を削減し、気候変動の脅威と闘うという、航空業界内外の素晴らしい取り組みを実証している。Avnosは、同じ脅威に対して異なるアプローチをとっている。しかし、他の多くの二酸化炭素除去ソリューションのように炭素を除去するために水を消費するのではなく、Avnos独自のテクノロジーは、熱の必要性をなくすために水を使用し、システムのエネルギー消費を他のシステムの半分以下に抑える。Avnosは、世界で最も費用対効果が高く、柔軟でスケーラブルな商用直接空気回収技術を提供することに注力している。今回の投資により、我々は、より多くの大気中の炭素を、より早く、より低コストで除去することができるようになる」と述べている。
JetBlue Venturesの投資責任者であるJim Lockheedは、「驚くほど低コストでCO2を回収するだけでなく、その過程で有意義な量の水を生成し、電子燃料生産において重要な役割を果たす可能性がある。Avnosの技術開発を支援できることに興奮している」と述べた。
(7/31 https://www.phocuswire.com/United-JetBlue-further-investments-in-sustainability?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )
5. PKGのリフレッシュとダイナミクPKGの機会
パッケージ旅行はパンデミック後に少し復活しており、消費者は特に苦労して稼いだお金に関して追加の保証を求めている。新型コロナウイルス感染症によって消費者は旅行コンサルタントの専門知識を重視するようになり、その傾向は続いていると多くの人が言うだろう。B2B旅行サービスプロバイダーであるJumbo Toursの最高経営責任者、Giles Martinezは、「パンデミックはこのモデルを強化した」と語った。彼は、Phocuswright Europe 2023でThomas Cook CEO Alan Frenchと共に、パッケージ旅行とダイナミック パッケージング、そしてそれぞれが全体的な状況に適合することに焦点を当てたパネル ディスカッションに参加した。
パッケージング・パラドックスのセッションでは、夏の予約が好調な現在の旅行トレンドと、旅行会社が顧客に提供する内容の幅を広げるダイナミック・パッケージングの機会について議論した。その後、持続可能性と旅行の二酸化炭素排出量を消費者が理解できるようにする必要性について議論が集中した。
「販売代理店としての私たちの仕事は、顧客にそれを実現させることである。問題は、一般的に顧客は休暇の影響を理解したいと思っているが、それが難しいと感じていることだ」とFrenchは述べ、消費者に信頼を与えるには基準も必要であると付け加えた。会話では、航空会社やホテル経営者がよりダイナミックな方法で消費者の前に価格を提示できるよう支援するテクノロジーの進歩にも焦点が当てられた。 「よりシームレスにできればできるほど、より多くのステップを踏み出すことができ、業界全体にとって良いことだ」とFrenchは語った。
PhocuswrightのEMEA市場スペシャリストであるCristina Poloが司会を務める以下の全セッションをご覧ください。
Executive Interview: Packaging Paradox - Phocuswright Europe 2023
(7/31 https://www.phocuswire.com/packaging-paradox-phocuswright-europe-2023?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N )
6. アメリカン航空、NDC加速
新しい流通能力戦略による初期の成功に後押しされ、アメリカン航空は、NDC能力を拡大する中で、従来の世界的な流通システムからより多くの運賃を削減する準備を進めている。これは、NDC機能の開発にまだ取り組んでいない旅行管理会社やレジャー旅行代理店にとっては悪い知らせとなる可能性がある。
「アメリカン航空がエディファクトからコンテンツを削除し続けているため、サービス面で競争できなくなるため、非常に厳しい状況に陥るだろう」とインターノバ・トラベル・グループのパートナーリレーションズ担当社長Peter Vlitasはこれらの代理店について語った。
7月20日の決算会見で、米国の最高商務責任者Vasu Rajaは、従来のGDSから離れ、ダイレクトチャネルとNDCチャネルへの予約を増やすという航空会社の取り組みが「おそらく我々の予想を上回るパフォーマンスを示した」と述べた。
同氏によると、同社は現在、直接予約とNDC予約から収益の70～75％を得ており、春に実施した変更を加速する予定だという。これらの変更には、コンテンツの約40%を従来のEdifact GDSテクノロジーから取得することが含まれていた。「年末までに、当社が販売する商品の100%で、顧客は当社のアプリやドットコムを通じてオンライン サービスを利用できるようになるだろう。これらの機能は、新しい配信テクノロジーにも徐々に展開していく。しかし、そうなると、従来のテクノロジーで利用できる運賃コンテンツはますます少なくなるだろう」とRajaは述べた。アメリカン航空の収益報告は、同社が従来のGDSから積極的に撤退することで企業シェアと収益の面で大幅な損失が発生することを望んでいた旅行アドバイザーの期待を鈍らせた。
アメリカン航空の元NDCストラテジストで現在はコンサルティング会社を経営するCory Garnerによると、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空は、第2四半期に業界の重要な指標である利用可能座席マイルあたりの当初の収益見通しを2～2.5パーセントポイント改善した。GarnerはLinkedInの投稿でこう述べた。
「これは、アメリカン航空の戦略を4月初めに実施したことで、アメリカン航空に予期せぬ損害が生じたり、競合他社に棚ぼた的影響が生じたりしなかったことを意味する」とGarnerは書いた。同氏は、TMCや旅行代理店が航空会社以外で予約したことで米国人が被った可能性のある損失は、従来のGDSを使用した場合に一部の米国人予約に対して旅行代理店が支払う高額な運賃によって相殺されると付け加えた。AmTravの製品マーケティング担当ディレクターElliott McNameeによると、アメリカン航空は4月3日以降、国内線運賃の36%、国際線運賃の33%において、NDC対応のGDS航空券とエディファクト対応の航空券の価格が異なっている。価格差は国内で平均20%、海外で15% です。
旅行代理店とAAは今後どうなるのだろうか?
しかし、第2四半期がアメリカン航空の戦略の成功を決める最終的な判断ではない可能性がある。Bloomberg Intelligenceの航空業界アナリストGeorge Fergusonは、ビジネス旅行がより集中した第4四半期の業績がさらに明らかになるだろうと述べた。
ASTAは運輸省に対し、アメリカン航空による従来型GDSの運賃保留は反競争的であると主張しており、秋には状況が変わる可能性があるとも述べた。
Zane Kerby最高経営責任者（CEO）は声明で「AAは競争がほとんどない。いくつかの主要市場で独占に近い力を持っているのは特に幸運だ。夏のレジャー旅行者は落ち着きを取り戻しており、現在信頼感は高いが、夏も間もなく終わり、価格やサービスを比較できるオープンな市場を求める旅行者が現れるだろう」と述べた。
Americanが従来のGDSからさらにコンテンツの削除を進める場合、独自のNDC機能をまだ導入していない代理店が最も大きな影響を受けることになる。
市場リーダーであるConcurが自社の旅行予約ツールでNDC機能を開発しているため、企業旅行分野の多くの企業にとって支援が得られる可能性がある。同社は、Sabreに接続されている代理店向けにNDC機能を第4四半期にAmadeusに接続されている代理店向けに来年の第1四半期にNDC機能を提供できるようになる予定である。
Vlitasは、インターノバがインターノバの子会社トラベル・リーダーズと提携するホスト代理店が利用できるツールを開発中だと述べた。現在ベータテスト段階にあるこのソリューションにより、NDC機能をまだ備えていないトラベルリーダー代理店でも、この技術を利用する航空会社のコンテンツを閲覧、予約でき、サポートチームも支援できるようになる。
Vlitasは、すでにNDCの準備が整っている政府機関にとって、アメリカン航空によるGDSコンテンツのさらなる削除は並大抵のことではない、と述べた。
それでも同氏は、アメリカン航空とその合弁パートナーであるブリティッシュ・エアウェイズからのInternovaの収益は、家族向け予約を含むNDCサービスの不足により減少していると付け加えた。Vlitasによると、3つのGDSは毎月、米国のNDC実装を改善するために更新を行っている。「しかし、私たちはまだそこに到達していない」と彼は言った。
*この記事はもともとTravel Weeklyに掲載されたものです。
(7/31 https://www.phocuswire.com/American-Airlines-plans-NDC-acceleration?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
7. データ「フォーカスAtlas、航空旅行リテール促進
シンガポールを拠点とする格安航空プラットフォームAtlasは2019年にローンチし、パンデミックによる減速にも関わらず、現在では世界中の200以上の格安航空会社をシステムに統合し、バンドル運賃、動的価格設定、付帯サービスを提供している。しかし創設者のMary Liは、これは旅行者にとって旅行を簡単で楽しいものにし、販売者にとって効率的でデータ主導型のプロセスを実現するためにアトラスが取り組んでいる取り組みの始まりにすぎないと言う。 同社は 11月に、検索クエリを迅速化し、旅行販売業者に有用な洞察を提供するクラウドベースのシステムである航空旅行小売業および情報プラットフォーム (ATRIP) を立ち上げた。Phocuswright EuropeのPhocusWireスタジオでのインタビューで、Liは、LCCがレガシー テクノロジーに制約されず、より柔軟かつ迅速に運用できるため、いかに利点があるかについて説明した。しかし彼女は、顧客、特に若い世代の顧客が購入を希望する可能性があるTikTokなど、複数の通貨およびさまざまなチャネルでの販売を可能にする必要性など、顧客が直面している課題にも言及した。そしてLiは、航空会社の小売業におけるデータの重要な役割と、ChatGPTなどの生成AIが旅行販売業者にどのように役立つかについて話した。以下の PhocusWire編集長Mitra Sorrellsとのディスカッション全文をご覧ください。
Phocuswright Europe 2023 Executive Interview: Atlas
(8/1 https://www.phocuswire.com/data-focused-atlas-continues-quest-to-simplify-air-travel-retailing?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
8. データが助ける、よりスムースな支払いへの道
専門家によると、旅行業界は決済の進化に関して「学習曲線」の上にある。技術や決済の仕組みの進歩は、消費者と企業の双方にとって摩擦をなくすのに役立っているが、道のりはまだ長い。BNPL（Buy Now Pay Later）の専門会社で、決済業界のベテランであるFly Now Pay Laterの最高商業責任者（CCO）であるStephen Quinnは、世界はクレジットカード決済だけでなく、より幅広い選択肢へと移行しつつあると考えている。「カード決済から離れるのではなく、より多くの選択肢を提供し、決済体験をローカライズできるようにすることである。どの国でも、決済方法に対する文化的アプローチは異なる。何を提供し、いつ提供し、誰に提供するかという学習曲線は、小売業界が数年前に経験したことだ。旅行業界も今、消費者に異なる体験を提供できるという点で、同じ曲線を描いている」と語る。
Amadeus傘下の決済会社Outpaceが本日発表した調査結果もこれを裏付けるもので、消費者は決済に関して透明性と柔軟性を求めていることが明らかになった。消費者の3分の1は、今後12ヶ月間の旅行資金を調達するために、今すぐ購入し後で支払う仕組みを利用する可能性が高いと回答し、40％はクレジットカード、23％は給料日ローン、47％はプリペイドデビットカード、47％は旅行と交換できるロイヤルティポイントを獲得できる提携クレジットカードを利用する可能性が高いと回答した。Quinnは、6月にアムステルダムで開催されたヨーロッパでのMoney 20/20イベントで、フィンテック＋旅行と題されたセッションの一部として講演した： 予期せぬ旅 彼は、Outpayce社の最高経営責任者であるDavid Doctor、Hopper社の決済・詐欺部門製品責任者であるAnirudh Narlaと共に登壇した。
Amadeusが今年初めにOutpayceを立ち上げ、電子マネーのライセンスを申請した理由のひとつはここにある。Outpayceは、フィンテックの新興企業や金融サービスプロバイダーが旅行の世界にアクセスしたり、旅行の世界が新たな決済やフィンテックのイノベーションに簡単にアクセスできるようにするためのプラットフォームを構築している。
点と点を結ぶ
Doctorは、「旅行決済は国際的なものである。クロスボーダーであり、エンド・ツー・エンドの体験だ。決済の部分を含め、それを改善する余地はたくさんある。データは、例えば支払いが拒否された場合など、旅行者の摩擦を取り除くだけでなく、より広い旅行業界や金融機関にとっても大きな役割を果たす」と語る
「2023年に、カードは拒否された。カード会社は私が旅行中であることを知るべきだ。それはデータの問題だ。私たちがB2Bプレーヤーとして重視しているのは、データが完全であることを確認することである。私たちはすべての異なるデータソースを使用し、より良いアクセプタンスレートを得るために、トランザクションが起こっている場所にそれをフィードスルーする。また、消費者の許可を得て、データを旅行チェーンの下へ、ある当事者から別の当事者へと渡Sabre、経験を向上させるためにデータを使用することができる」と言う。
彼は、データが現在のプロセスをスムーズにするのに役立つさらなる例を挙げた。「今日の大きな課題は、特に航空会社にとって、アクワイアラーがその分野に踏み込むことを躊躇していることであり、問題はリスクを管理するのに十分なデータを持つことである」とDoctorは語った。
Outpayceはデータセットを構築し、「我々が拾ったあらゆるものを使ってデータを充実させ、いくつかの銀行と協力してそれらのデータセットを提供することで、彼らがより適切にリスクを管理できるようにする。リスクと信頼構築の問題は、何を知らないかということだ。私たちが十分な情報を持っていることのひとつは、航空会社の運航に何が起きているかということであり、それをリアルタイムで提供することで、サービス提供に障害が発生する可能性があるかどうかを調べることができる。混乱は必ずしも1つの航空会社だけの問題ではないが、他の航空会社よりも影響を与える可能性がある」と述べた。
パネリストたちはまた、決済に関しては、Uberが提供するような体験が究極の目標であるとの意見で一致した。Hopperのナーラ氏は以前Uberで働いており、決済は「目に見えない」ものであるべきだと述べている： 「私たちは皆、Uberが開拓したような体験を期待するようになり、考える必要さえなくなりました。
しかし、現在旅行決済には多くの進展があり、業界はどれくらいのスピードで進歩する可能性があるのだろうか？
Quinnは、1年後には業界も同じような議論をしているだろうと考えている： 「まだ初期段階であり、その道のりは長い」と言う。
一方、Narlaは、Appleは、拡張現実（AR）、Apple Pay、そしてそのエコシステムが旅行にどのような影響を与えるかについて、注目すべき企業であると結論づけた。
(8/1 https://www.phocuswire.com/travel-payment-developments-friction?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
9. MakeMyTrip、増収増益
インドのオンライン旅行会社MakeMyTripは、会計年度カレンダーでは2024年の第1四半期にあたる6月30日に終了した3カ月を過去最高の業績だったと称賛した。グループ最高経営責任者（CEO）のRajesh Magowは、同社が「過去最高の総売上高と利益」を達成したと述べた。総予約額は前年同期比31%増の19億8,000万ドルで、調整後営業利益は2023年第1四半期の1,650万ドルから2024年第1四半期には3,000万ドルに増加した。Magowはさらに、「季節的にレジャー旅行が好調だった四半期でも、顧客セグメント全体の旅行需要は堅調に推移した。当社が提供する旅行関連のサービスの深さと質の高い顧客体験は、当社の強力なブランドとともに、堅牢なテクノロジーと製品革新によって強化されており、進化する消費者の好みに応え、市場の先を行くのに役立っている」と言う。MakeMyTripの売上高は、航空、ホテル、パッケージ、バスのチケット販売の増加により、ほぼ38%増加して1億9,700万ドルとなった。同社は、これをインドでの「持続的な旅行需要の高まり」によるものと考えている。航空券販売の収益は48%増加して約4,600万ドル、ホテルおよびパッケージ販売は37%増加して1億1,500万ドル、バスのチケット販売はほぼ23%増加して2,500万ドルとなった。
(8/1 https://www.phocuswire.com/makemytrip-q1-2024?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
10. Casaiが事業を停止、創業者が4つの後悔を語る
2019年の創業以来、5,000万ドル以上を調達していたラテンアメリカの短期レンタル・スタートアップ、Casaiが先週、事業を停止した。創業者兼CEOのNico BarawidがLinkedInで発表し、同社のウェブサイトにも注意書きが掲載されている。Barawidによると、Casaiの物件（1,600件が稼働中、2,000件が準備中）は、Blueground、Charlie、Wynwood House、Capitalia、Oasis Collectionsなど他の運営会社に引き継がれ、Casaiの従業員350人の一部もそれらの会社に移るという。短期賃貸セクターの閉鎖や統合は今に始まったことではない。近年では、Stay Alfredの閉鎖や、Airbnbが支援するLyric（先月Black Swan Consultingに買収された）、閉鎖されたWanderJauntから物件を引き継いだFrontdeskなどが挙げられる。また、SonderやSelinaのように、パンデミックによって活気づいた成熟しつつあるセクターで成長を持続させることの難しさを痛感させるものもある。Selinaは昨年10月、1株約41ドルで上場したが、現在では1ドル以下で取引されている。
しかし、Barawidが会社経営において違ったやり方ができたかもしれない、あるいはすべきだったかもしれないことを率直に認めていることは、創業者からめったに聞くことのできないことであり、旅行業で会社を作ろうとしている他の人々にとって貴重な洞察となるだろう。
しかし、昨年の夏には問題が明らかになった。Bloomberg linea紙によると、2022年7月、Casaiはブラジルで約60人を解雇し、ブラジルのNomahと合併した。
さらに1月、Casaiはブラジルでの事業を閉鎖した。
Barawidは、「私たちは、最後の資金調達ラウンドがあれば黒字になると思い込んでいた......冷厳な真実は、ベンチャー・キャピタル（VC）の投資家がベンチャー・リターンを生み出すモデルとしてもはや好まない投資干ばつに直面していた」と語った。投資家から聞いた話についてもっと説明するよう求められたとき、BarawidはSonderとSelinaについて言及した： 「...Sonderは現在、12ヵ月後の売上高の0.26倍で取引されている。そして、その時価総額は手元資金を下回っている。同様に、Selinaは1Q23の提出書類に基づいて、売上高の0.46倍で取引されている。そのため、これが最も近いexit compsである場合には、挑戦的（challenging）である。Barawidはまた、CEOとして行った決断について、現在では「過ち」と位置づけ、今後の教訓とすると述べた。PhocusWireでは、Barawidの許可を得て、その内容をここに再掲載する（文体や簡潔さのため、一部を若干編集している）：
l もっと良い財務インフラやツールに投資していればよかったと思う。アーリーステージの創業者としては、帳簿や記録のような見栄えのしないものにお金をかけることを正当化するのは難しいが、結果的にはとても重要なことであった。私たちのビジネスは、事業運営という要素が強く、そのために頻繁かつ少額の支払債務が発生するため、複雑だった。また、売掛債権は複数のチャネルにまたがっており、それぞれに特異な支払いスケジュールがあった。現金を予測し、単一の真実のソースを得ることは悪夢だった。私たちは数年間、ERP（統合基幹業務システム）モジュールを社内で構築しようと試み、その後コンサルタントを雇った。しかし、ERPを導入しようとしたことのある人なら誰でも、導入が王道であることを知っている。ソリューションを構築するのにとても時間がかかったため、私たちのチームはすでに独自の経費ワークフローを持っていた。データを統合し、行動を変えるというのは、非常に困難な課題だった。
l 人材チームにもっと投資していればよかったと思う。Casaiを始めた当初は、カルチャーとフィードバックにとても気を遣っていたのだが、私のアキレス腱は、HR（人事）機能を不必要に企業の足を引っ張るものと考えていたことだ。キャリアの明確化とレベルアップ、ボーナス体系、福利厚生、人材分析からの洞察、雇用主ブランディングなどだ。人材チームはできる限りのことをしたが、慢性的な人材不足に陥っていた。そして、"とにかくうまくやれ、そうすれば私が面倒を見る" というのは、実は組織を管理する生産的な方法ではないことがわかった。私は、Casaiと私たちの夢に賭けてくれた350人の並外れた人々をチームメイトと呼ぶことができて幸運だった。
l 2021年を通して、豊かな資本と自由な成長というサイレンがメロディアスに歌い続けていた。オデュッセウスのように、蜜蝋で耳を塞いでおけばよかったと思う。（1）調達額が1,000万ドル少なかった、（2）投資家の資本はもう2度と1セントも入ってこない、と思って行動していればよかった。もし本当に二度と資金調達ができないと信じていたら、採用の蛇口がもっと早く閉まり、いくつかの案件が頓挫していただろう。新興企業における瀬戸際外交は、長期的には従業員を傷つけるだけの戦略だ。プロダクト・マーケット・フィットを持つ創業者として、Casaが2年後に存在すると仮定して意味のある投資を正当化するのは簡単だった。ブートストラップ（boostrapped）起業家にはそのような余裕はなく、異なる決断を下す。Casaiは存在せず、それらの投資は重要ではないが、より多くのブートストラップ（boostrapped）起業家が繁栄を続けている。
l もっと早く助けを求めていればよかった。CEOの誤謬（そして正直なところ、傲慢さ）とは、"誰も理解してくれない／共感してくれない" という確固たる信念である。もちろん私のチームは理解できた。私は経営者としても、戦略家としても、資金調達者としても、役員としても、夫としても、dog-dad としても最悪だった。私の」共同創設者、「私の」チーム、「私の」役員会、そして「私の」Gerryにもっと心を開くようになったとき、「私たちの」課題に対して皆がオーナーシップを感じていることに驚いた。あまりにも長い間、私はCasaiを、100点を取るための試験のひとつだと考えていた。もっと勉強すれば、もっと考えれば、答えが出るはずだ。もっと頻繁に、もっと早く（会社の問題や自分のメンタルヘルスの）サポートを求めていたら、Casaiはもっと違った結果になっていたかもしれない。
(8/1 https://www.phocuswire.com/casai-ceases-operations-founder-shares-four-regrets?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B )
11. ウーバー、最高四半期利益計上、ツアー市場照準
新型コロナウイルス感染症による旅行業の回復が始まって以来、収益の伸び率が最低水準に落ち込んだにもかかわらず、Uberは第2四半期の利益が92億ドルとなり、史上初の四半期純利益を達成した。火曜日の朝の投資家との電話会議で、最高経営責任者（CEO）のDara Khosrowshahi は、このニュースはライドシェアとデリバリー会社のビジネスモデルの正当性を証明するものであると強調した。同氏はまた、Uber の機械学習の利用による付加価値と旅行ツアー運営市場における機会についても語った。しかし、数字が最優先だった。最近の四半期レートよりは低いものの、6月30日までの期間の14%増収は、3億9,400万ドルの純利益を生み出すのに十分であった。これに対し、昨年は26億ドルの損失、四半期収益が 29% 増加し、88 億ドルになった今年の第1四半期は1億8,760 万ドルの損失であった。
「私たちの歴史のほとんどにおいて、Uberについて誰かに尋ねたときに『収益性（profitable）』という言葉が最初に出てくることはなかった。実際、多くの観察者は何年にもわたって、私たちは決して儲からないと宣言していた。…しかし、長年にわたって私たちを支援してきた多くの投資家と同様に、彼らがUberについて間違っていることは私たちもわかっていた」とKhosrowshahi は語った。
Khosrowshahi によると、Uberにとって良いニュースは同社の600万人のドライバーと宅配業者に共有され、彼らは同四半期に記録的な151億ドルを稼いだという。
その他のハイライト: 総予約額は前年同期比16%増の336億ドルであった。調整後のEBITDAは9億1,600万ドルで、前年より5億5,200万ドル増加した。同四半期の販売およびマーケティング費用は12億ドルで、前年同期の支出と同額であった。配車サービスが同社の同四半期収益を牽引し、売上高は38％増加した。デリバリーの総予約は14%増加したが、貨物輸送サービスは30%減少した。同社がドライバーを呼び戻すためのインセンティブに支出を増やしたため、同四半期の総コストと支出も前年比12％増加した。
Uber は、フライト、ホテル、レストランの予約を Uber アプリにインポートして乗車予約を簡素化するUber Travelを発表して以来、旅行関連の機能をさらに導入してきた。英国では5月にUberがHopperを活用したフライト予約機能をアプリに追加し、Uber Boatによるテムズ川の乗車や、ユーロスターを含む都市間の鉄道やバスのチケットなど、英国における同社の既存のマルチモーダルコンテンツに加わった。これらの取り組みについて質問されたKhosrowshahi は、さらなる取り組みの余地があると感じたと述べた。
「英国のツアーオペレーター市場は、我々が追求できる非常に大きな市場だ」イギリスの旅行会社は、例えば空港などへのバス送迎を提供している。旅行というのは、送迎という意味でも私たちにとって非常に重要なエコシステムであり、私たちは海外旅行者と英国旅行者という非常に多くの顧客を抱えている。私たちは「なぜこのツアーオペレーター市場を追いかけることができないのか？」と考えた。基本的に、私たちは、Uber の喜びと呼ぶべき、従来のツアーオペレーターに匹敵すると思われるサービスを構築している。つまり、私たちはすでにあなたが誰であるか、あなたの身元を知っており、あなたの支払いを知っている」と彼は語った。Khosrowshahi は、旅行サービスにさらに進出すると選択肢が多すぎてアプリユーザーが圧倒されてしまうのではないかという懸念は、Uberの増大するユーザーデータに機械学習を適用することで大幅に軽減されたと述べた。
「最近では機械学習の力を利用して、適切な製品を適切なタイミングで消費者に提供できるようになってきている。だから、火曜日の朝の通勤だとわかっている場合には、ユーロスターは提供しない。しかし、お客様がUber の新しいさまざまな利用方法を受け入れるかもしれないと考えると、私たちは日常生活におけるオペレーティング システムのような存在でありたいと考えている。通勤だけでなく、旅行のお供にもなりたい」と同氏は付け加えた。
12. トリバゴ、第2四半期減収
Trivagoは、 2023年第2四半期の収益、紹介収入、広告支出収益率の落ち込みは、滞在期間の短縮や為替コストなどの要因によるものだとしている。宿泊施設メタ検索プラットフォームは、6月30日に終了した四半期の収益が1億2,400万ユーロと、前年同期の約1億4,800万ユーロから減少した。リフェラル収入は1億4,100万ユーロからほぼ1億2,300万ユーロに減少したが、広告費用の収益率は前年同期の166%に対して145%であった。
同社は声明で、「COVID-19パンデミック以前の期間と同様に、入札動向には季節的なパターンが見られ、当社のオークションにおけるマネタイズの季節的な上昇は、2022年の同時期よりも遅く発生し、その規模も小さかったが、2020年以前の期間とほぼ同様であった。収益化の低下、利用者の予約滞在期間の短縮、為替レートの影響はすべて当社の業績にマイナスの影響を及ぼし、主にホテル1日あたりの平均宿泊料金の上昇と予約コンバージョンの増加による平均予約金額の増加によるプラスの影響を相殺した。加えて、パフォーマンス・マーケティング・キャンペーンの結果のボラティリティが上昇した」と述べている。
Trivagoの純利益は、前年同期比5,980万ユーロの損失に対して580万ユーロと報告されており、これは2022年第2四半期に8,400万ユーロの一時的な減損費用が発生したためであると同社は付け加えた。同社は「計画通りブランドマーケティングへの投資を強化した。これが当四半期の利益に影響を及ぼしたが、これがプラットフォームへの直接トラフィック量と財務実績に長期的なプラスの影響を及ぼすことを期待している」と付け加えた。Trivagoは5月、最高経営責任者（CEO）のAxel Heferが3年余りの任期で退任すると発表した。Johannes ThomasがCEO兼マネージングディレクターに就任した。
13. 旅行における性別多様化の道筋
世界各国から社員が集まるTravelPerkの幹部は、以前からチームにさまざまな視点を奨励することの価値を理解していた。しかし、バルセロナを拠点とするこの旅行管理プラットフォームは、一部の機能、特にソフトウェア・エンジニアリング・チームの穴埋めに女性を見つけることで、多様性を高めることが難しいことに気づいた。様々な戦術を試した後、彼らは大胆すぎるとも思えるアプローチにたどり着いた。従来の求職活動で理想的な候補者が現れるのを待つのではなく、人材パイプラインを構築するのだ： 15週間のコースの間、授業料を負担し、学生に給料を支払いながら、彼らが望むタイプの労働者を養成するプログラムを開発するのだ。「費用はかかるし、時間もかかる。TravelPerkでこの取り組みを率いた最高製品・技術責任者のRoss McNairnは「しかし、それを凌駕するほどのメリットがあると思う」は言う。TravelPerkは、バルセロナを拠点にウェブ開発、データサイエンス、データ分析、コンテンツデザインなどの分野で女性による女性のための専門家主導のコースを提供する学校、allWomenと提携した。両社は、TravelPerkの期待に応えつつ、allWomenのミッションである技術分野における女性の機会均等を促進するカリキュラムをデザインした。
allWomenのLaura Fernández最高経営責任者（CEO）は、「このチャンスは、彼らが持っていた特定のニーズから生まれた。すべてが理にかなっていた」と言う。TravelPerkの共同設立者でありCEOのAvi Meirはとても喜び、7月7日のLinkedInの投稿でこの結果を喧伝した。
「エンジニアの女性の数を増やすには2つの方法がある。優秀な候補者がたまたま男性だった場合、その候補者を不採用にする。あるいは、優秀な女性エンジニアの人材プールを増やし、不変的な特徴に関係なく優秀な人材を採用することもできる。私たちは後者を選んだ」と彼は書いた。
より良い成果を生み出すために
Driving better outcomes
男女の多様性を正確に把握することは、特に世界規模では難しい。米国国勢調査のデータを分析したSociety of Women Engineersによると、米国ではソフトウェア開発者の18％、コンピュータおよび情報研究科学者の32％が女性である。Pew Research Center によると、コンピューター関連の職業に従事する女性の割合は25％である。これは、TravelPerkのような、社会的に正しいことをするだけでなく、自社製品が女性の半数を占める顧客層のニーズを満たすようにしたいと考えている企業にとっては少なすぎる。この場合、社会的責任を果たすことは利益にもつながる。この中で最も重要なことは、社会的な変化は素晴らしいことだと思うが、私たちは最終的にはビジネスであるということである。これは文字通り、当社にとってより良い結果をもたらすものだと考えている」とMcNairnは言う。他の旅行会社も同じ考えだ。
MewsのCEOであるMatthijs Welleは、最近LinkedInで、同社が10年の歴史で初めて女性を男性よりも多く採用したというニュースを祝った。「多様性を推進するために採用枠を設定することは、間違った行動を促し、より悪い結果を招くことになる。結局のところ、私たちはMewsを向上させるために最高の人材を探している。この才能を発掘するためには、もう少し努力が必要なこともある」と言う。Welleは、Museの採用をより多様なものにするための「多くの実験と努力」を評価した。これには、技術分野でのキャリアを目指す女性にトレーニングを提供するチェコ共和国を拠点とするCzechitasとの提携も含まれる。Museは同校に講師、指導者、職業訓練支援を提供し、その卒業生を数名採用したという。
このような努力は、Fernández が5年前にallWomanを立ち上げたときに真実であるとわかっていたことを、企業が認識していることを示している。
「製品やソリューションを開発する際には、すべての人のニーズに応える必要がある。そうでなければ、多様な社会が持つ特定のニーズを満たさないソリューションを構築することになる」と彼女は語る。
しかし、McNairnとTravelPerkは、最善を尽くしても、エンジニアの性別の多様性を高める努力に最初は手詰まりを感じた。「比較的多様な労働力を得るまでは、特にエンジニアリングの分野では、多くの女性がチームに加わりたがらない。それをどうやってスタートさせるのか？」と彼は言った。
パイプラインを作ることがその答えであることが証明された。TravelPerk社はこのプログラムに参加した5人の女性のうち4人を採用した。McNairnは、同社がこの取り組みで示した多様性へのコミットメントが、長期的には他の優秀な求職者を惹きつけることになると考えている。
「特に女性の優秀な人材は、私たちが明らかに活用できていなかった」と彼は言う。
Alejandra Lopez Fuentesは、博士号を取得した後、教授として働きながら応用言語学と情報学の学術研究を行っていた。彼女はハイテク部門で働きたいと考えていたが、関連する職務経験が不足していた。トレーニングや指導を受け、内定を得る機会を逃すのはあまりにも惜しかった。「私にとっては簡単な決断だった。プログラムは私のニーズにぴったり合っていた」と言う。
約半年前に終了したプログラムの後、彼女はアソシエイト・ソフトウェア・エンジニアとしてTravelPerkに入社し、コードを書いたりプログラミングをしたりしている。それは彼女がアカデミックな世界で知っていたこととは異なる世界だが、彼女はすでに自分の決断が正しかったと確信している。「気楽でフレンドリーな雰囲気の全体的な環境にとても驚いている。私のチームとの協力関係や、彼らの積極的な支援には目を見張るものがある」と語った。Fernándezは、この結果にこれ以上ない喜びを感じているという。「社会正義の課題に対して、私たちが他の女性たちのためにしていることは、このようなことが起こるのを見ると、とても充実した気持ちになる。それが私たちがこのような活動をする最大の理由だ。その意味で、彼ら（TravelPerk）は先見の明があり、他の企業が模範を示すことを望んでいる」と言う。
McNairnは、このプログラムはもっと多くの企業が評価すべきものだと確信した。事前にはコストがかかると思われた大規模なオンボーディング・プロセスは、企業と候補者の双方がお互いにフィットしていると確信するための時間が増えるというメリットがあることが証明された。従来の面接プロセスではテストするのが難しいこと、たとえば候補者の変化への適応能力などは、時間をかけることで明らかになった。
「だから、最初は大きな出費だと思ったし、大きな賭けに出た」とMcNairnは言う。しかし、最終的に彼は、新入社員への努力に対する投資対効果は、同等か、あるいはそれ以上であると感じた。「自分が助けた新入社員は、本当に感謝してくれる。彼らは10倍にして返してくれる。ROIは素晴らしい。プロジェクトの結果には非常に満足している」と語る。
Phocuswrightのリーダーシップにおける多様性プログラム
フォートローダーデールで開催されるPhocuswrightカンファレンスのイベント「Diversity in Leadership」のテーマは「多様な文化の育成」です。11月13日に参加し、より包括的なチームと多様なリーダーシップを推進している組織の話を聞きましょう。
14. AI Insights: マルチモーダル旅行のための生成AI
マルチモーダル地上交通プラットフォームのOmioは、ユーザーが会話形式で電車、バス、航空券、フェリーの検索クエリを実行できるようにするChatGPTのプラグインをリリースする。 Tomas VocetkaはOmioの最高技術責任者であり、生成AI、特にChatGPTに関する同社の取り組みを主導しています。Vocetka は、生成AIとその旅行業界への影響に関する洞察を提供することを申し出た最新の業界リーダーである。
私たちは生成AIの取り組みを始めた…2022年12月！ChatGPTが広く一般に公開されたことは、このテクノロジーが全盛期に達しようとしているという明確なシグナルだった。私たちOmioでは、消費者のために常に革新を目指しているため、生成AIが旅行者にとって現実世界でどのようなメリットをもたらすかを調査した。私たちは構築を開始し、ChatGPT用のOmioプラグインをリリースできたことを本当に誇りに思っている。これは、ユーザーが世界中のあらゆる交通手段にわたる情報にアクセスできるようにする、この種では初めてのプラグインだ。ユーザーは、予約できるOmioにリダイレクトされる前に、ChatGPTで最も安くて早い旅行をクエリできる。
私たちの現在の生成AIの取り組みは次のことに重点を置いている。このスペースをご覧ください！通常、私たちは発売前に何を構築しているのかを共有しないが、製品第一の企業として、ユーザーが最適な旅行オプションを探す際に生成AIの力を体験し、その恩恵を受けることができる複数の方法を常に模索している。私たちはプラグインを改善し、常に最適なオプションを表示し、ユーザーのニーズに応えられるようにしていく。また、生成AIをプラットフォームに直接実装することも検討しており、ユーザーとの関連性が高く、より良い情報を提供できるようにしている。さらに、ソフトウェア エンジニアリング ツールボックスに生成AIツールを導入した。
生成AIに関連する私たちにとっての最大の課題は…テクノロジーの進歩とそれを体験するためのユーザーの準備との間のギャップを埋めることだ。私たちは、画面の向こう側にも人々がいることを忘れずに、私たちが構築するものが彼らに役立つことを確認し、テクノロジーのおかげで自分たちがクールだと思うものを構築するだけではないことを確認する必要がある。旅行分野でユーザーが生成AIから恩恵を受ける最善の方法を発見することは、現在私たちが解決している最もエキサイティングな問題だ。
旅行業界全体にとって、私たちは生成AIの最も可能性が高いと考えている。
旅行の計画と予約のプロセス中に、飛躍的な選択肢を探索するより豊かな機会をユーザーに提供しながら、ユーザーの特定のニーズに基づいて、非常にパーソナライズされた結果を提示することである。
今から1年後、私たちは生成AIを次の目的で使用すると予想される。
旅行のあらゆる段階でサポートしてくれる、知識が豊富で礼儀正しく、いつでも利用できるコンパニオンとしてユーザーを喜ばせる。
PhocusWireのAI Insights
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15. Citizens、決済でウインダムと提携
「今すぐ購入して後で支払う（BNPL」や新しいバージョン「今すぐ節約して後で購入する（SMBL）」などの創造的な資金調達ソリューションは、旅行業界全体でかなり一般的になり、大手航空会社、ホスピタリティ企業、オンライン旅行代理店が消費者に提供している。現在、タイムシェア会社であるWyndham Destinationsは、Citizens Financial Groupシチズン ファイナンシャル グループからの分割払いベースの融資オプションを追加している。
Citizensの割賦ベースの融資ソリューションであるCitizens Payを頭金の調達に使用することで、バケーション クラブの会員は、クラブ ウィンダム、ワールドマーク バイ ウィンダム、マルガリータビル バケーション クラブ バイ ウィンダムの施設を含む、米国内の200以上のリゾートにアクセスできるようになる。ロードアイランドに本拠を置く同社のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼社長のChristine Robertsは、「忘れられない経験や待ち望んでいた冒険への欲求を原動力として、旅行者は失われた時間を取り戻し、休暇の計画や支払いの簡素化を求めている。頭金融資パートナーとしてWyndham Destinationsと協力することで、旅行者に柔軟で予測可能な時間に応じた支払いオプションを提供し、休暇への願望を現実に変える」と述べた。
Wyndham Destinationsは、世界中に245を超えるリゾートと80万人を超えるオーナーを抱える世界最大のバケーション オーナーシップ ビジネスを自称している。 Wyndham Destinationsの戦略的パートナーシップおよびライセンス担当副社長のScott Cavanaughは、「Citizens Payとの新たなパートナーシップにより、新規および既存のバケーションクラブ会員は、これまでよりも簡単に次の冒険の計画を立てることができるようになる」と述べた。
この取引は、米国とカナダの300以上の航空会社、クルーズ会社、ホテルチェーンが利用している「今すぐ購入して後で支払う」ソリューションを提供するUpliftが、銀行業務と消費者にクレジットと直接支払い商品を提供するUpgradeに買収されたという先週のニュースに続くものだった。Sabr
16. セーバー、事業全般に勢い
Sabreは第２四半期決算が「予想を上回った」と述べ、それに応じて同社は2023年の見通しを引き上げていると述べた。同社は、202年第2四半期の収益が12%増加して7億3,800万ドルになったと報告した。Sabreの当期純損失は1億2,900万ドルで、2022年第2四半期の1億9,300万ドルの損失から改善し、調整後EBITDAは7,300万ドルとなった。Sabreの営業損失は前年同期比7,000万ドルに対し、4,200万ドルとなり、同社の改善は旅行予約の増加によるものであった。ただし、旅行ソリューション部門でのインセンティブ費用、ホスピタリティ ソリューションでの取引関連費用、および従業員の解雇に伴うリストラ費用5,900万ドルが改善に影響したと付け加えた。5月の2023年第1四半期決算報告の中で、Sabreは人員約15％の削減を含むコスト削減計画と並行して配置転換を発表した。第2四半期のトラベル ソリューションの収益は12%増加して6億7,100万ドル、流通収益は23%増加して5億3,000万ドルになった。
ITソリューションの収益は16%減って1億4,000万ドル、ホスピタリティ ソリューションの収益は16%増の7,700万ドルとなった。Sabreの社長兼最高経営責任者（CEO）であるKurt Ekertはこの結果についてコメントし、「Sabreは予想を上回る堅実な四半期業績を達成した。当社は、前四半期に概説した成長戦略を含め、ビジネスの多くの分野で前向きな勢いが見られる。当社は重要な発表を行った。 NDCは多くの世界的な航空会社と販売代理店契約を結んでおり、当社のインテリジェントな小売ソリューションに対して新規および既存の顧客から肯定的な反応が得られていることを嬉しく思っている。さらに、当社のホスピタリティ ソリューション ビジネスは引き続き好調であり、私たちの企業顧客のポートフォリオにハイアットが加わることを大変嬉しく思う」と述べた。
先月同社は次のように発表したハイアットは両社間の合意を受けて、SynXis中央予約システムを採用していた。Sabreの2023年通期の収益見通しは29億ドルから30億ドルとなり、従来予想の28億ドルから30億ドルから引き上げられた。
17. バイター、トリアド収入ほぼ50%
ViatorはTripadvisorにとってより価値のある資産になり続けている。今年第2四半期のViatorの売上高は2億1,600万ドルで、2022年第2四半期の1億3,600万ドルから増加し、Tripadvisorの総売上高の43％を占めた。これは、1年前、Viatorが収益のわずか32％を占めていた時からの顕著な変化である。2022年第2四半期以前、TripadvisorはViatorの収益の内訳を明らかにしていなかった。
Tripadvisorの Matt Goldberg最高経営責任者（CEO）は木曜午前のアナリストとの電話会見で、Viatorが同社の「高成長事業」であり、第2四半期の予約総額は前年同期比40％増の11億ドルに達したことを認めた。
Goldberg CEOは、その成長の多くはリピーターによるものであり、それがViatorの "ユニットエコノミーと長期的なマージンの可能性" に自信を与えていると語った。「われわれは、OTAというカテゴリーの認知度を向上させ、それとともにブランドを確立する絶好の機会を持っている。私たちは、旅行行動を、バラバラになりがちな予約体験から、体験を見たり、並べ替えたり、予約したりするのに便利な単一の場所であるViatorへとシフトさせることができると信じている。...昨年秋にブランド広告を開始して以来、知名度や直接トラフィックやブランド検索などの関連指標が伸びており、収益性が遅れているにもかかわらず、規模を拡大し、長期的な顧客経済性を構築するという我々の決断の明確な例となっている。Goldbergはまた、Viatorは旅行者とオペレーターの両者にとってより良い体験となるよう努力し、モバイルアプリとチェックアウトプロセスの改善を開発中であると述べた。ViatorのBen Drew社長は、6月にバルセロナで開催されたPhocuswright Europeで講演した際にも、同様のアイデアを語っている。
ジェネレーティブAIの楽観的な見通し
Goldbergが言及したもうひとつの明るい話題は、同社が "緊急性をもって......我々のビジネス全体で" 実行しているジェネレーティブAIの取り組みだ。
先月、TripadvisorはOpenAIのジェネレーティブAI技術を搭載した旅行日程ジェネレーターを追加した。この製品は現在パブリック・ベータ版で、米国内のユーザーがデスクトップとモバイル・ウェブからアクセス可能で、Tripadvisorの10億件を超えるユーザーによるレビューや意見を分析し、目的地、旅行日、同行者、興味のあるアクティビティの種類をユーザーが入力した内容に基づいて1日ごとの旅程を作成する。「私たちの初期の指標は、ユーザー満足度のスコアが、個々の推奨事項に対する肯定的なフィードバックと、保存された旅行への有意義なコンバージョンに対して、すでに70％近くに近づいていることから、有望である。旅行者が旅程を作成するためにインプットを提供する完了率は、他の同様の構造化されたインプットの過去の平均よりも約2倍高い。そして、旅行者はこの機能を利用するために、サイト全体の平均の約4倍の会員としてサインインしている......そして、これは始まりに過ぎない。今後、iOSとandroidのモバイルアプリにこれらの機能を拡張し、ホテルやツアーの推薦を統合することを含む強力な製品ロードマップがある」とGoldbergは述べた。
その他の業績
Tripadvisorのコアセグメント（ホテルのメタサーチ、Tripadvisorのエクスペリエンスとダイニング、その他クルーズ、レンタカー、航空券、自動車など）は、2022年の2億7,400万ドルに対し、売上高はほぼ前年並みの2億7,900万ドルであった。コア・セグメントのうち、エクスペリエンスとダイニングからの収益は前年比43％増の5,000万ドルで、ブランド・ホテルの収益7％減を相殺した。また、Tripadvisorによると、ホテルのメタ収益は米国とアジア太平洋地域で1桁台前半、ヨーロッパではさらに減少した。
TripadvisorのMike Noonan最高財務責任者（CFO）はアナリストに対し、米国とアジア太平洋地域は予想通りに推移したが、ヨーロッパでは「...このような珍しいパターンだった。...そして、それは本当に非常に遅れ、より穏やかな季節的なパターンから生じていた。シーズン・ピークは、有料トラフィックに左右される傾向がある。我々が目にしたのは、そうした有料チャンネルにおける競争がより激しくなったということだ」と語った。
そしてGoldbergは、メタは「成長ドライバーではない」と認めたが、Tripadvisorの全体的な戦略の一部であり、将来的には新しいタイプのマーケットプレイスも含まれる可能性があると言う。そして「我々は、これまで行ってきた製品イノベーションを活用し、世界クラスのガイダンス体験をどのように提供するかを真剣に考えることで、そのユーザーを、現在市場で高い業績を上げているメディア・ビジネスや、成長ドライバーではないことは理解しているが、長期にわたって維持できると信じているメタ・ビジネスを含む一連の収益源に届けることができると信じている。また、マーケットプレイス事業を通じて、......Viatorの成長を促進するために何ができるかはすでに実証済みであり、時間をかけて複数のカテゴリーで需要と供給を一致させることができると考えている」と言った。
主にヨーロッパで利用されているレストラン予約プラットフォームTheForkの第2四半期の売上は、前年同期比19％増の3,800万ドルだった。Tripadvisorの第2四半期の総収益は前年同期比18％増の4億9,400万ドル、調整後EBITDAは9,000万ドルで、売上高の18％を占め、2022年第2四半期比で17％減少した。
Tripadvisorの販売・マーケティング費用は第2四半期で2億7,000万ドル。これは前年同期比24％増、第2四半期売上高の55％で、2022年比で若干増加した。同社は、"主にブランド費用を含むViatorのマーケティング費用の増加によるもの" としている。Tripadvisorはまた、主にTripadvisorのコアセグメントにおいて、人員削減を含むコスト削減策を実施しており、これは今年末までに完了する予定で、年換算で3,500万ドルのコスト削減につながると見込んでいる。
「2023年を終え、2024年に向けて計画を立て、長期的な財務目標への道筋を強化するために、戦略的投資の優先順位を柔軟に決めることができるコスト削減策を開始した」とNoonanは語った。
18. EasyMyTrip、インド3社買収で市場シェア拡大
オンライン旅行プラットフォームEaseMyTripはインドの旅行会社3社の株式の過半数を取得する。今回の買収はGuideline Travels Holidays、TripShope Travel Technologies、Dook Travelsの3社で、EaseMyTripの成長戦略の一環である。ムンバイを拠点とするGuidelineは、クルーズ・リテール、グループ・ツアー、オーダーメイド旅行、MICE（会議、インセンティブ、会議、展示会）旅行などのB2BおよびB2Cサービスを提供している。
カシミール地方を拠点とするTripShope Travel Technologiesは航空券、ホテル、ホリデーを提供し、ニューデリーを拠点とするDook Travelsはロシア、アルメニア、カザフスタン、トルコ、アラブ首長国連邦、インドを含む独立国家共同体全域で事業を展開するデスティネーション・マネジメントのスペシャリストである。EaseMyTrip社の共同設立者であるNishant Pittiは、「これら3社は、それぞれの分野で高い実績と豊富な経験を持っている。これらの素晴らしい旅行会社と共に、我々はより大きな市場に対応する多様な優れたサービスを拡張し、受け入れることができる。一緒になって、無数の探検家の放浪欲に火をつけ、すべての魂に響く忘れられない旅を作り、世界を冒険と発見の色で塗りつぶす態勢が整った」と述べている。
EaseMyTripは、最近買収した3社のアイデンティティを維持することを約束すると述べた。今年初め、EaseMyTripはホテル予約アプリCheQinの支配的株式を取得し、Pittiは当時、同社は航空以外のセグメントの成長に注力していると述べた。同社は2021年にインド証券取引所BSEに上場し、B2BホテルプラットフォームのTraviateも買収した。EaseMyTripはまた、株式の発行を通じて会社の成長を支える資金を調達する計画も示唆している。
19. エクスペG、第2四半期最高利益計上
ここ数ヶ月、Expedia Groupは、新しい技術の進歩、統一リワード・プログラムの立ち上げ、WalmartやMastercardといった大物とのB2Bパートナーシップ、そしてHopperとの厳しい決別など、多忙な時期を過ごしてきた。
シアトルに本社を置く同社は木曜日、宿泊予約総額が前年同期比7％増の192億ドル、売上高が前年同期比6％増の34億ドルに達したと発表した。いずれも第2四半期の同社記録である。これらの記録はウォール街の印象には残らなかったようで、成長ペースの鈍化で売上高がアナリストの平均予想33億7,000万ドルに届かなかったため、株価は木曜日に16％以上暴落した。しかし、投資家たちは、少なくとも一日は、パンデミック後の旅行のパンチボウルが乾きかけている兆候を見たが、Peter Kern最高経営責任者（CEO）はもっと長い時間軸を視野に入れていた。木曜日の朝、Kern CEOは財務アナリストとの電話会議で、Expedia Groupの新しいリワード・プログラムであるOne Key、B2Bパートナーシップの成長、ChatGPTと人工知能の計画、そして今年下半期のExpedia Groupの見通しについて楽観的な理由を語った。もちろん、彼はまず数字について話した。
「旅行需要は引き続き堅調であり、当社の継続的な実行が第2四半期の堅調な業績につながったことを喜ばしく思う」"と述べ、その後に 「全体として、旅行が消費者にとって引き続き最優先事項であることをデータが示している」と付け加えた。記録的な数字に加え、調整後EBITDAは前年同期比15%増の7億4,700万ドル、当期純利益は前年同期の1億8,500万ドルの純損失に対し、3億8,500万ドルとなった。当四半期の販売・マーケティング費用は17億5,000万ドルで、前年同期の17億ドルからわずかに増加したが、予算よりは少なかった。「第2四半期の財務目標を達成できたことは特に喜ばしいことであるが、その一方で、マーケティング費用の一部を第2四半期から第3四半期に移すことを選択した。
Expedia Group全ブランドにOne Key
One Key for all Expedia Group's brands
Expedia Groupは7月初旬、Expedia Groupの全ブランドでOne Key統一ポイント・プログラムを開始した。One Keyは、Expedia、Hotels.com、Vrboを通じた予約で特典を獲得・利用できる。
「One Keyは、Expediaというブランドが歴史的に提供してきたものに最も近い。ポイントが貯まり、そのポイントはお金になり、そのお金を使うことができる。Vrboを加えるということは、そのポイントを初めてバケーションレンタルに使えるということだ。VrboにはAirbnbにはない特典がある。次回のVrboでの宿泊に使えるだけでなく、ホテルに泊まったり、家族を飛行機に乗せたりするのにも使える」と言う。彼はHotels.comのスーパーユーザーからの不満に敏感で、彼らは10件予約するたびに無料宿泊券がもらえるという、同ブランドの古い特典プログラムを楽しんでいた。Expedia Groupは、頻繁にホテルを利用する旅行者のために、より高いレベルの会員割引を新設し、彼らをなだめようとした。一方、旅行頻度の低い旅行者は、たとえ10泊も家を空けることがなくても、少なくとも何らかの恩恵を受けることができる。
「その（Hotels.comの）プログラムは、スーパーユーザーにとっては非常に価値のある特典であった。しかし、大半の利用者は十分な宿泊日数がなかったため、恩恵を受けられなかった。私たちは、スーパーユーザーにとって非常に魅力的でありながら、すべてのユーザーにとってより魅力的なプログラムにしようとしている。貯まったポイントは、何にでも使えるようになった。...さらに多くのことができるようになった」と言った。Kernが言うように、「クラス最高のリワードプログラム」は、Expediaが「より価値のある」顧客ベースを構築するという、より大きなB2Cの野望の要である。「それは今後も続くだろう。私たちの全ブランドのマーケティングに、このことが現れてくるだろう。私たちは、それが知的な消費者が私たちを選択し続けるフックであると信じている」と語る。
B2BパートナーシップとChatGPTについて
On B2B partnerships and ChatGPT
B2Bに関しては、Expedia Groupの第2四半期の売上は、前年同期比32%増の8億6,100万ドルを記録した。これは、第1四半期のB2B部門の売上が6億6,800万ドルで、前年比55％増であったことに続くものである。同社はこの面でも多忙を極めている。7月25日には、Walmartショッピングクラブ会員向けに、予約ごとに現金報酬が得られる新しい旅行プラットフォームを構築する契約を発表した。この提携は、5月のMastercardとの契約に続くもので、カード会員がExpediaを通じた旅行予約でロイヤリティ・ポイントを利用できるようにするものだ。この契約は、サンフランシスコを拠点とするオンライン銀行SoFiと契約した直後のことで、SoFiの顧客は、銀行の旅行ポータルを通じてExpediaのプラットフォームで予約する際に割引や特典を受けることができる。
「当社のB2B事業は、米国外での露出が増え、世界中の市場の継続的な開放の恩恵を受けている。B2Bビジネスのエンジンは、自社ブランドと同じ技術、供給、サービスによって支えられている。ここ数年、私たちはあらゆる分野で進歩を遂げ、B2Bビジネスのスピードはさらに加速している。私たちは、旅行業界で最も成功し、差別化されたB2Bビジネスを展開していると確信している」とKernは言う。
Kernはまた、Expedia Groupの「業界をリードするAI能力」と呼ばれるものにも熱心だったが、ウォール街を感心させる数字への短期的な影響についてはあまり確信が持てなかった。第2四半期、Expedia Groupは3月にChatGPTのプラグインを提供した最初の旅行ブランドのひとつとなった。数週間のうちに、ExpediaブランドのiOSモバイルアプリにChatGPTを利用した新しい旅行計画ツールを追加した。先月にはAndroidアプリ向けもリリースされた。
「私たちは消費者との対話から学び、消費者の発見の旅を支援するために多くの新機能を追加している。旅行者は現在、提案されたプロンプトから選択することで新しい会話を始めることができ、間もなくいつでも会話に戻ることができるようになり、提案された応答を選択するだけで、会話中に応答することもできるようになる。これらはすべて、旅行者が希望する旅行の予約に一歩近づくように設計されている」と彼は言う。しかし、投資家の観点からは、その影響はまだ小さいと彼は言う。「将来的には、より多くの大規模な言語モデルが登場し、私たち自身のデータでそれらをどのように取り込むかを考え出すことで、より優れた統合が可能になると思う。私たちだけでなく、プロンプトに関する大規模な言語モデルや、顧客をより簡単に誘導するその他の方法について、業界では多くの取り組みが行われている。その結果、より大きなインパクトが生まれると思うが、数字には表れないだろう」、と言った。
20. ブッキングH、夏の旅行の新記録を予想
Booking HoldingsのCEOであるGlenn Fogelは、将来を心配するとき、彼が "煙信号(smoke signals)" と呼ぶものに注目する。旅行者は星の数が少ないホテルを予約しているのか？宿泊日数が減っているのか、より安価な目的地にシフトしているのか。これらの傾向のいずれかが、旅行業界の前途に暗雲をもたらすかもしれない。「まだそのような兆候は見られない。どの分野にもそのような兆候は見られない」とFogelは木曜日の夕方、同社の第2四半期業績について金融アナリストとの電話会議で語った。暗い靄が水平線を覆い隠す代わりに、Fogel;は虹を見ている。これは前年同期比15％増であり、さらに特筆すべきは、同社のこれまでの最高記録であった今年第1四半期の394億ドルを上回ったことである。これらの数字により、総収益は前年同期比27％増の55億ドル、純利益は同51％増の13億ドルとなった。調整後EBITDAは18億ドルで、前年比64％増となり、同社の予想を大幅に上回った。第2四半期も堅調なレジャー旅行需要が続き、本日発表する好業績を後押した」と語った。とFogel CEOは述べた。
その他の数字をいくつか：
四半期のマーケティング費用は18億ドルで、前年比4％増。予約宿泊数は前年比9％増。しかし、シグナルはさらに良いものだった。新四半期の最初の月に何が起こったかを見ると、Fogelは、第2四半期の9％増の倍以上の成長率を見た。
「7月の宿泊数は前年同期比で約20％増加すると推定している。記録的な夏の旅行シーズンになると予想する兆候だ。全体として、上半期の好調な業績は、旅行需要全体の継続的な強さと回復力から恩恵を受けており、大変喜ばしく思っている。年明けの堅調な滑り出しに加え、第3四半期の夏期旅行が過去最高を更新する見込みであることから、通年の見通しも改善されるだろう」」とFogelは語った。数字を祝うだけでなく、Fogelは人工知能やコネクテッド・トリップのようなものへの投資についても語った。
「長期的な事業強化につながる、いくつかの重要な取り組みに進展と勢いが見られる。これらの取り組みには、コネクテッド・トリップのビジョンの推進、AI技術の当社製品へのさらなる統合、代替宿泊施設の継続的な成長、旅行予約者とのより直接的な関係の構築などが含まれる。旅行者がBooking Holdingsのブランドを使って旅行を計画し、予約し、楽しむというビジョンは、まるでポケットに旅行代理店を入れているようなもので、長年の夢である」と語った。旅行者にとってはシンプルになる一方で、サプライヤーにとってはパーソナライズや商品化の機会が増え、両者をBooking Holdingsのプラットフォームにより密接に結びつけることができると言う。「時間の経過とともに、この長期的なビジョンにさらに一歩前進するために、私たちのプラットフォームは少しずつ改善され、強化されていくだろう。重要なのは、このアプローチによって、私たちはその将来の状態に向けて構築している間、その恩恵を享受することができるということだ」と語った。そのパズルを解く鍵となるのがAIだ。Fogelは、同社の目標を推進するいくつかの取り組みについて言及した。
6月、Pricelineは旅行の計画と予約のための40以上の新しいツールとアップデートを発表した。「Penny は、Pricelineの "Trip Intelligence" スイートの一部である新しいチャットボットの名前である。また、6月にはBooking.comがモバイルアプリに会話チャット機能を追加した。新しいAIトリッププランナーは、オンライン旅行代理店の既存の機械学習システムとOpenAIのChatGPTアプリケーション・プログラミング・インターフェースを組み合わせたもので、ユーザーは自然言語で記述した好みに基づいて旅行の推奨を受けることができる。
「現在の旅行体験は、必要以上に複雑で、断片的で、旅行者をいらだたせていると私たちは考えている。最終的には、私たちのコネクテッド・トリップ・ビジョンは、テクノロジーによってそれを大幅に改善することになるだろう」とFogelは言う。
21. エアビー成長加速、中核事業を超えで拡大
Airbnbは、潜在的なホストを既存のスーパーホストとマッチングさせたり、ホスト保険やその他の保護を設けたりするなど、プラットフォームにより多くの供給をもたらすために様々な機能やサービスを追加してきた。そして、その努力は功を奏しているようで、同社の今年第2四半期の決算によると、供給量は2022年の同時期と比較して19％増加し、6月30日現在で700万件の有効なリスティングが掲載されている。Airbnbは2020年の上場以来、アクティブリスティング総数の前年同期比の伸びが毎四半期加速しており（2022年7月にリスティングが削除された中国を除く）、都市部はバケーションレンタルを上回るペースで成長しているという。ホストの約90％はAirbnbが「個人」と表現するもので、残りは「プロ」である。今年4月から6月にかけて、在庫の増加はアジア太平洋とラテンアメリカで最も顕著だった。
共同創業者でCEOのBrian Cheskyが、アナリストとの四半期決算報告会で語った将来の優先事項の例のひとつに、国際的な事業拡大がある。「Airbnbは世界中のほとんどの国で十分に浸透していない。パンデミックが始まって以来、ブラジルは2倍以上になり、ドイツは60％の規模になった。だから、私たちはこの手法をアジアに持ち込むつもりだ。まずは日本と韓国から。そしてラテンアメリカ......ヨーロッパにはまだ浸透していない国がたくさんある」と彼は語った。
Cheskyはまた、4月に新規リスティングの受付を停止したExperiencesについて、「規模を拡大する準備はできている。今後数年で成長が見られると思う」と言った。また、プラットフォーム上での広告、宿泊客向けのホテルのようなサービス、ホストをする時間がない人とホストをしたいがプラットフォームに掲載する家がない人をマッチングする「共同ホスト市場(co-host marketplace)」など、様々な新しい収益機会を検討していると述べた。
Airbnbはまた、1ヶ月以上の長期滞在をサポートする機能の追加も検討している。これは、第2四半期に予約された宿泊の18％を占め、パンデミック前の13％から増加し、Cheskyは、"旅行と住居の中間にある新しいカテゴリー" を作り出していると述べた。Cheskyは、「今後10年間で、18％よりもっと高くなると思う」と語った。「10年前、20年前には存在しなかったような柔軟性を持った人々が何億人もいるわけだから......長期的には非常に強気である」と言った。Cheskyはまた、Airbnbが取り組んでいるジェネレーティブAIについて語った。彼はこれを "一世代に一度のプラットフォームシフト......モバイルよりも大きな......インターネットに似たもの" と表現した。彼は、Airbnbにとってこのテクノロジーは、短期的には効率化（カスタマーサービス機能の自動化や改善など）をもたらし、長期的にはAirbnbアプリを "AIコンシェルジュ "のようにするパーソナライゼーションによる "まったく新しいインターフェース" という形で成長をもたらすだろうと述べた。
しかし、Cheskyは「コアを超えて拡大する」ためのこうした優先事項に興奮を示す一方で、手頃な価格と信頼性を確保することを含め、「コアのサービスを完璧にする」ことで得られる大きな逃げ道がまだ残されているとも述べた。Airbnbは、手頃な価格に関する懸念を耳にした後、ホスト向けに新しい価格設定ツールを追加し、割引やキャンペーンを提供しやすくし、同様のリスティングを見やすくした。Airbnbは4月、個人の部屋にも新たに焦点を当てた。Cheskyによると、平均価格は1泊67ドルで、"平均的なホテルの部屋よりもかなり安い"。「ホテル業界はAirbnbの約10倍の規模だ。そして、ホテルに泊まる人はほとんど誰でもAirbnbに泊まることができると思う。私たちの価格は基本的に前年比横ばいだ。ホテルと比較すると、どのデータを取るかにもよるが、ホテルは4％から10％も上昇している。Airbnbを利用する人は、お得でユニークなスペースを求めてやってくるのだと思う」と彼は言った。
Airbnbの財務数値
今年第2四半期にAirbnbで予約された宿泊と体験の数は、前年同期比11％増の1億1500万件以上だった。同社はまた、すべての地域でアクティブな予約者の数が増加し、2022年第2四半期と比較して、初めて予約した人の数が増加した。
第2四半期の売上高は25億ドルで、前年同期比18％増、今年第1四半期の21億ドルから増加した。純利益は6億5,000万ドルで、第2四半期の前年同期比72%増、純利益率は第2四半期として過去最高の26%だった。調整後EBITDAは8億1,900万ドルで、前年同期比15%増、調整後EBITDAマージンは33%（前年同期34%）。当四半期のマーケティング費用は4億8,600万ドルで、前年同期の3億7,900万ドルから増加した。同社によると、すべての主要市場においてブランド・マーケティングから好結果が出ており、高いROIをもたらすパフォーマンス・マーケティングにおいて継続的な改善を行っている。「これはフルファネル・アプローチだ、ブランドに投資し、ブランドが名詞であり動詞であり、ユニークなものであるとき、そのような利益を得ることができる」とChesky。
Airbnbのコマーシャル・ディレクターAmir Segallは今月初め、Phocuswright EuropeでPhocusWireのシニア・ヨーロッパ・レポーターであるリンダ・フォックスと話をした。その模様は以下でご覧ください。
Executive Interview: Checking In with Airbnb - Phocuswright Europe 2023
22. 7月31日の週の資金調達関連記事
- デジタルSIMマーケットプレイスAiralo
デジタルSIMマーケットプレイスのAiraloがシリーズBで6,000万ドルの資金を調達した。このラウンドは、2021年後半の540万ドルを含むAiraloの総資金調達額を6,730ドルとするもので、テクノロジー専門会社e&の投資部門であるe& Capitalが主導した。Antler Elevant、Liberty Global、Orange、T.Capital、Rakuten Capital、Telefonica Venturesなどの投資家も今回の資金調達に参加した。2019年に設立され、米国デラウェア州を拠点とするAiraloは、今回の投資により、企業や組織向けの接続サービスであるAiralo Partnersを立ち上げる計画で成長を後押しすると述べた。
共同創業者のAbraham BurakとBahadir Ozdemirは、「過去数年間、Airaloは世界中で非常に手頃な価格で利用しやすい接続性を提供することで、何百万人もの旅行者の苦痛を軽減し、経験を向上させてきた。この新たな投資家コンソーシアムは、世界中を瞬時に接続するゲートウェイを構築するという我々の探求をさらに可能にしてくれるだろう」と述べた。
Airaloは現在、アプリとウェブサイトを22ヶ国語で提供しており、今後2倍以上の53ヶ国語に拡大する計画だ。このスタートアップは、2019年のPhocuswright Conferenceでサミット・ピッチの勝者だった。
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