【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド
8 海外旅行に出かけるプロセス 8 海外空港に到着(後編)
何かをやって時間を損するということは絶対にない。貧乏旅をすれば、大学を二つ出たようなものだ。 (作家 永倉万治)
預け手荷物の回収
入国審査を通過すると、次は預け手荷物の回収(ピックアップ)エリアに出ます。
到着便の出発都市と便名ごとにターンテーブルの番号が案内されていますので、搭乗してきた便の手荷物が流れてくる番号のターンテーブルの前で待ちます。手荷物を預けた人は回ってくるスーツケース類から自分のものを見つけて拾い上げます。見逃しても、何度もぐるぐる回りますので、あわてる必要はありません。
自分の荷物がターンテーブル上に現れなかった時は自分が持っている航空券の航空会社、(共同運送の場合、提携航空会社でもよいが)のスタッフないしは近くにある航空会社窓口を見つけましょう。
窓口(Lost and Found, Baggage Claimなどの表示)を見つけたら、スタッフに(I have some baggage claim)と言ってみましょう。
あとは、出発空港のチェックインカウンターでスタッフが航空券の裏に貼ってくれた預け荷物の半券がものをいいます。
後始末には時間が必要ですし、その場で発見できなければ航空会社の手荷物輸送ネットワークの中で荷物探しが始まります。場合によっては数日を要しますが、出てこなければ紛失物の損害賠償の請求を行うことになります。
税関を通る
観光目的の旅行の場合、多額の現金を持ち歩くことはまずありませんので、外国空港に到着して税関に申告するケースはほとんどないと思います。
大量の(1litterを超える)お酒か、(200本を超える)たばこを途中、免税店で買った時くらいです。たいした金額にはならないと思いますので、もしあったら、申告書を書いてさっさと払いましょう。
多くの空港の税関通過前のエリアに免税ショップがあります。
最近では日本でもそういった空港があります。お酒やたばこ、化粧品などを免税で買えます。ただし、免税でも空港の店は市中より物価高であることが多いため、定価売りのたばこや市中でもディスカウントしないブランド品くらいがお得な買い物になるでしょう。
税関を通過するときに、「申告あり」「申告なし」のゲートが分かれているターミナルも多いです。案内表示は(Declare)が「申告」ゲートの意味です。申告するものがなければ、(No Declare)のゲートを通過します。
ターミナルの一般エリアに入る
税関を抜けると、CIQエリア(*注)から外に出て、パブリックなエリアに入ります。ここから逆方向には戻れません。さて、ホテルに向かう前に、ターミナル内で立ち寄るところがいくつかあります。
① 両替ブース or ATM : 現地通貨を入手します。市内で両替を予定する人も市内まで出るために少額の現地通貨は買っておく必要があるでしょう。クレジットカードでATMから現地通貨を引き出すこともできます。
② SIMショップ : 現地でwifiや携帯電話を利用する予定の人は、SIMショップに寄ってスマホのSIMを購入します。どの空港にも到着エリアにはいくつかのSIMショップのブースがあります。旅行期間に合わせた日数ないしは通信容量の契約になります。
日本出国前に海外で使える設定にもできます。一般的には海外でSIMを買うほうが安く済む国は多いのですが、短い日程であれば空港に国内大手の通信会社がありますので、慣れないうちは日本で準備をしておくのも一考です。
③ Information : ホテルの予約がない場合、インターネットで探す方法もありますが、到着空港のインフォメーションカウンターで聞けば、ターミナル内でホテルの紹介をしてくれるブースを案内してもらえます。
④ 電車や空港バスを利用する場合、案内表示に従って進めば市の中心部へ向かう駅やバス停を見つけることができます。東南アジアではタクシーを利用する場合、チケットブースでタクシーのクーポンを購入するという方法があります。メーターを使った正直走行より少く高くつきますが、前払いの固定料金ですので、遠回りをされることはありません。差額は安心料のようなものです。
⑤ 市内へ向かう交通機関のコストと時間ですが、(時間の早い順、コストの安い順)で表すと、一般的には*バス(4位、1位)、*電車(3位、2位)、*タクシー(1位、3位)、*ホテル送迎ハイヤー(1位、4位)となります。電車とタクシーの時間差は乗り換え時間や歩行時間です。