【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド
7 ホテル探し 2 星、部屋のグレード・広さ・眺望
楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ
(英 劇作家 シェイクスピア)
ホテルの星
ホテルが提供するサービスのレベルを一番的確に示しているは星マークの数です。
無星から5つ星までの6グレードになっています。あなたがバックパッカーだったら、体を休め、一夜の露を凌げる無星のホテルに泊まるのでしょうし、多少の出費はいいから、せっかくの休暇を悔いの残らないように過ごしたいなら5つ星ホテルに泊まることになるのでしょう。
この格付けは元来、フランスあたりで始まったようです。
無星の旅籠に泊まっていた時代から、部屋の広さに加えて、洗面所の蛇口からお湯が出る(☆1)とか、ホテルで新聞が読める(☆2)とか、部屋に電話が引いてある(☆3)、シャワーがついている(☆3)、高層階でエレベーターを使える(☆3)など、情報も技術も乏しかった時代に宿泊客に予め的確なホテルの情報を伝えるために、この基準を設けたものと思われます。
ただ、現在では、基準を作る人も管理する人も広がってしまっているようで、基準自体も曖昧で、中には6星だの7星だの宣伝目的と思われるものまで現れて、必ずしも客観性があるとはいえないようです。とはいえ、星が多いほど高級感があるという傾向は昔と変わらず続いています。
ネットのホテル予約ページ上に宿泊客によるホテルの評価が数値化されて載っています。これも一つの評価ですが、客観的なものかどうか評価は定まっていません。
また、ホテル予約ページには相当数の写真がアップされていますので、それらの写真からどんなホテルか、ある程度の想像はできますが、新築当時の写真でしょうから現状を映しているわけではありません。
部屋のグレード・広さ・眺望
スーペリアとかデラックスとかの同じグレードの部屋でも値段が大きく違うことがあります。
それらの部屋の説明をよく見ると部屋のサイズやベッド幅の違いだけで室内の装備は基本的に違いはありません。
一般に同じグレードでも、東南アジアのホテルの部屋は広く、欧州のホテルの部屋は狭いです。日本も狭いですが。米国では大都市と地方都市のホテルで広さが違うようです。広い部屋はやはり気持ちいいものです。
ただし、最低ラインの部屋は窓がないこともありますので、窓付きの部屋がいい人は注意が必要です。
また、高級レベルの部屋として、スタンダード / デラックスの上にセミ・スイートルームがあります。部屋はデラックスよりも広く、くつろげるソファが室内に用意してあります。観光地などで部屋でくつろぎたい人にはいいと思います。
その上の高級レベルの部屋としてスイートルームがあります。色々なグレードでいろいろな名前がついていますが基本は、ベッドルームとソファのあるリビングがドア越しに別室になっている部屋のことをいいます。エグゼクティブな人は別として、ビジネスでの利用で出張先の人と仕事で密談をしたいときとか出張の同行者と会議をしたいときに予約するくらいです。思い切り贅沢な気分を味わいたいときに利用してもいいかもしれません。
その他、眺望に関しては、シービューとかシティビュー、その他の表現で同じ仕様の部屋であっても眺望の良し悪しで料金を区別しています。特に観光地のホテルには海の見晴らしや野山の眺望などを売りにするものも多いのですが、建物の構造上、見晴らしの良い部屋ばかりを用意できる訳ではありませんので、見晴らしの悪い部屋は必然的に生じます。
眺望を楽しみたいという人は値段の高い部屋を、レストランやバーからの眺望で十分という人は値段の安いほうの部屋を予約します。私は後者を選ぶことの方が多いようです。実際に泊まったら部屋からの眺望を楽しむということがほとんどないからです。