【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド
11 旅の安全 4 旅の安全④
旅は私にとって、精神の若返りの泉である
(蘭 詩人 アンデルセン)
⑨ 『生もの』に注意
一番注意を要する食べ物は、たんぱく質です。日本人は生ものを常食にしていますが、海外では皆無だと思って間違いないです。
特に生ガキは厳禁。必ずグリルしてもらうこと。
日本食は日本人がオーナーの店であれば安全面は大丈夫でしょうが、現地では高価です。生卵は外国の人は食べません。唯一の例外はハノイのフォー屋で生卵を割り入れていたのを見たくらいです。
水は常にペットボトルの水を飲みます。慣れないうちはボルビックやエビアンなど名前がよく知られたものを飲む方がいいと思います。現地のものを飲むのには慣らし運転が必要です。
東南アジアへの旅行の経験が増えると、少々のことでは食あたりしなくなります。おそらく免疫ができてくるのだと思います。
田舎に行って、泊まったホテルにペットボトルの水がなく、水道水を飲まざるを得ない時には『正露丸』の粒を潰した少量の粉かイソジンを一滴入れて水を飲むか、コイルヒーターを使って湯を沸かし、飲むようにしています。旅の持ち物の中に『正露丸』や『イソジン』、コイルヒーターを入れて行きます。
現地の屋台では親切心でビールに氷を入れようとするところがたくさんあります。現地の衛生に馴染むまでは、ホテル以外では氷を口にしないほうが良いと思います。
よく火が通ったものであれば、屋台料理でも安全だと思われます。現地の人たちでも生ものを口にすることはハーブ類などの野菜以外はないと思います。
熱帯地方では冷蔵庫のない日の当たる露店の肉屋や魚屋も多く、鮮度は良くても、腐敗も早く、油を使った料理が多いのは安全上の理由だということがわかります。油が古いのではないかと心配する向きもあります。そういったこともなくはないとは思いますが、油で揚げたり炒めたりした料理で腹痛を起こした経験はありません。
⑩ ホテル滞在中の外出
現地での移動には地図利用が基本です。ただ、調べるときには必ず立ち止まって。道に迷いながら歩かないように気をつけます。犯罪者が周りから目をつけているかもしれません。
最近は街中でのスマホのひったくりも多いようです。バイクの運転手からひったくりをされないよう、気をつけます。
新興国でのタクシーのトラブルは現実として受け止めましょう。
日本のタクシーの品の良さは群を抜いています。現地の為替レートや物価を考えると遠回りの金額差も些少ですから、多少のことにはかまわないほうが時間を無駄にすることもないと思います。
クーポンタクシー(乗車地で乗車前に行き先ごとにチケットを買う)がある場合には使ってもいいと思います。メーターを使った正直走行よりも少し高くなりますが、遠回りもないですし、渋滞時の迂回も運転手が最も早く着く選択をしてくれますので、気分良くタクシーに乗れます。
現地で実際に大きなトラブルに遭ったら
お金も航空券も失くした。パスポートを盗まれた。
敷居は高いですが大使館、ないしは領事館に行きましょう。
決して犯人とは争わないこと。警察に行く。大使館/領事館にコンタクトする。航空券の紛失であれば航空会社に相談する。これが解決の糸口です。
現実のトラブル(私が実際に経験したこと)
ホーチミン空港を出たところで出張用アタッシュケース盗難:出張で現地スタッフとの待ち合わせ。迎えの車を探すために同行者にバッグが乗ったカートを頼んで、カートから目を離し、車を探した瞬間にアタッシュケースを持ち逃げされました。~自分の荷物の管理は自分の責任です。他人任せにしたことを反省しました。
パリの凱旋門傍の歩道上で少年から抱きつかれた。彼の手はジャケットの内ポケットを探ろうとしたが、ボタンで留めてあったため幸運にも被害なし。
ナポリ中央駅の駅前で若い男性からスラックスの横ポケットに手を突っ込まれて中を探られました。20ユーロ程度が裸で入っていたと思いますが、すぐ気づいたので被害はありませんでした。
ローマ、ミラノの地下鉄内で集団スリの手口を2度も目撃。ターゲットを決めると4~5人で周りを取り囲み、近くで第6の仲間が突然ギターをかき鳴らし、乗客全員の注意を引いて、取り囲んだ中の一人がターゲットの人から財布を掏る。次に停まった駅で全員が下りて逃亡。ほんの一瞬の出来事でした。
イスタンブールの空港でタクシー運転手からの2重取り。市内から空港に着いたところで、パートナーが財布から50トルコリラ札を出して運転手に渡し、2,3言言葉を交わした後降りようとしたら、運転手は料金をもらっていないと突然言い、怒り出す。払った払ってないで口論となったが、パートナーの顔が青ざめていたので、半分のお金をチップだと言って強引に渡してタクシーを降りた。運転手は何も言わず走り去った。~私が車から出ようとドアを開けて出ようとした瞬間にパートナーが日本の習慣でお金を払ったのが仇。降りてから払うべきでした。一瞬の隙をつかれました。
パリのルーブル入り口前でパートナーが所持していたカメラを取り上げられ、写真を撮られた。撮影代を払わないとカメラは返さないと言われ、20ユーロで決着。
ホーチミンで出張の同行者がウエストポーチをナイフで切り裂かれて、中味をすべて失う。~現場を見ていないので詳細は不明だったのですが、貴重品をすべて1か所に集めて所持していたとのこと。リスク管理が必要だと痛感しました。
地場ホテルのフロント内のおじさん。従業員のようではあるが、パスポートのコピーを取るから出せとしきりに言われた。チェックイン時に見せていたのでどうもあやしい感じがして、言葉が通じないふりで、無視しました。