【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

11 旅の安全 2 旅の安全②

 

ただ進むために旅をする。旅のために旅をする

(英 小説家 スティーヴンソン)

 

 

④ 旅の荷物

 

バッグには鍵をかけます。

 

私は東南アジア旅行ではスーツケースを使わず(これは好みの問題ですが・・)、テント生地の俵型ボストンバッグに荷物を詰めて行きます。このザックにはもともと鍵はついていませんので、金属製のファスナーのつまみにダイヤルキーを掛けています。

 

また、このボストンバッグには、この他、ワイヤー付のダイヤルキーをつけ、荷物から離れざるを得ない時には、自転車を留めるときのように、ワイヤーを路上の固定物に留めてバッグから離れるようにしています。

 

ダイヤルキーを使うのは、失くす可能性のある鍵を使わずに錠を開け閉めできるからです。

  

TSAキーも万全ではないようです。

 

TSAキーとは米国当局が定めた公認の鍵の名称です。空港のセキュリティ担当は飛行の安全確保の目的で必要に応じて、持ち主の承諾なしで預け荷物を開けて内容物を検査することを許されています。

 

TSAキーを装備したスーツケースの場合、特殊なTSA専用の合鍵を使って、持ち主毎にもちろん鍵は異なりますが、錠前を壊すことなくスーツケースを開け閉めできます。ところが人の世の常、裏には裏があるもので、このTSA合鍵のコピーを使って空港内で盗難が起こっているそうです。心配してもきりがありませんから、私はTSAのダイヤル鍵を使用しています。 

 

荷物を手から離す際、空港でのチェックイン、両替、ATM端末操作、SIMショップ、タクシー待ちなどでは、必ず足など体の一部を荷物に触れるようにして、持ち物から注意が逸れても、置き引きに会うことのないようにしています。

  

 

⑤ 大金は持ち歩かず

 

海外旅行に持参する予備のお金は、現金は必要最小限にして、ある程度の額以上の支出にはクレジットカードを使っています。

 

また、気をつけていたつもりでも、ひったくりや切り裂きジャックに遭うと、ハンドバッグ(ポシェット)の中のものはすべて失うことになりますので、大金は分散して持つよう心がけます。

 

ホーチミンで中が透けて見えるビニール製の小さなリュックで街歩きをする女性を見かけたことがあります。これは犯罪を誘発する可能性がありますので避けましょう。

 

滞在地ではホテルの部屋にあるセフティボックスやチェックインカウンターのデポジットサービス(貴重品・現金預かり)を利用して、所持金のすべては持ち歩かないようにします。また、現地行動で身につけていくお金は首掛けの貴重品入れの他、数か所に分割します。

 

ジャケットのときには財布はボタンを掛けて内ポケットに・・スリを予防できます。

 

クレジットカードは紛失時に即時対応できるよう連絡先などの控えを忘れずに記録しておきましょう。

 

 

⑥ 金銭的な余裕があれば★4以上のホテルを選ぼう

 

戦争状態にでもならない限りは、ホテルは現地で安全を保障する最後の待避所です。夜寝る場所でもあり、旅行者にとってホテルの安全が保障されていると安心できます。

 

ホテルの星の数はもともと設備のグレードを表すものですから、厳密に言えば安全とは無関係ですが、星の数が多ければ安全性は増すと考えて良いでしょう。ホテルのセキュリティもスタッフの質も、星4以上であれば、十分に安心できるホテルと言えます。星3のホテルでも問題はないでしょう。

 

地方都市や新興国に行くと星の数の多いホテルは減り、本当の田舎の街では星なしが普通になります。

 

日本と同じで一般に田舎は都会と違って犯罪の危険性は少ないと思います。汚く、不衛生の度合いは増していきますが、そういったホテルしかありません。旅慣れると、海外で田舎に滞在するのも魅力的だと思うようになります。

 

西欧の主要都市滞在では、主要駅そばの旧市街にある安宿は周囲の環境を含めて、かなり危険(経験)だと思ってください。