ロンドン旅行ガイド

 

4 ヒースロー空港 4 出発、VAT

 

旅行者はその放浪によって、家庭のありがたさを学ぶ。

(英 小説家 ディケンズ)

 

ロンドンで日本に向かう際、空港に向かう前に確認すること

 

まず、航空券を見ます。航空券には必ず便毎の「出発空港」が書いてあります。

 

直行便の場合には帰りの便もヒースロー空港からの出発ですが、経由便を使ってロンドンに行った場合、同じ会社の便でも、往きの便の到着空港と帰りの便の出発空港が違うケースがあります。往きと帰りが同じだと思いこんではいけません。

 

出発空港を確認する一番確かな方法は手元にある航空券で出発空港を確認することです。次にターミナル名とチェックインの期限時刻です。これは航空券の購入時に航空会社から案内があるはずです。

 

ターミナルを間違えた時の時間ロスは1時間は覚悟してください。チェックイン期限時刻は搭乗まで余裕のない時間で設定してありますので、ターミナル内での買い物やラウンジの利用を考えている人は余裕を持ってチェックインしましょう。

 

また海外の空港では目安として出発時刻の3時間前頃からカウンターにスタッフが座ります。

 

ターミナルは、ヒースロー空港でANAは第2ターミナル、JALとブリティッシュ・エアウェイズが第5ターミナルです。

 

ターミナルに着いたら

 

ここからは、混みあう程度の差や広さの差はあれ、どの空港でも同じプロセスです。

 

①ターミナルに入ったら、電子掲示板を見て、departure Flightのリストを探します。

 

②リスト上で自分が搭乗する便を探します。求める情報はチェックイン・カウンターの位置です。チェックインカウンターは搭乗便の航空会社毎に分かれます。

 

③ここまでのプロセスで、チェックインカウンターにたどり着けなかったら、出発階を見渡して「i マーク」(Information)を探し、そこでカウンターの場所を確認します。

 

④チェックイン・カウンターで航空券とパスポート、コロナ関係の書類を見せて、預かり荷物を預け、搭乗券(Boarding Pass)とビジネスクラスですとラウンジのバウチャー(利用券)をくれたりします。

*ここからは用事がなければ、手荷物検査、出国手続きをさっさと済ませてCIQエリアに入ります。

 

⑤出国管理を通ります。審査が簡単なので入国審査のフロアのようには混みません。

 

⑥手荷物検査場を通ります。

 

⑦ここまで終わると、あとは、両替くらいで、搭乗ゲートに出発30分前に集合します。搭乗券にゲート番号と集合時刻が書いてあります。それまでは、自由ですので買い物や(バウチャーのある人は)ラウンジに行く時間ができます。

 

VAT(付加価値税)還付の中止

 

税率20%のイギリスのVAT(Value Added Tax:付加価値税~消費税のようなもの)については、短期間滞在者に対してEU離脱前は出国時に税還付が行われていましたが、2021年1月1日以降、VAT還付制度がなくなりました。

 

空港ターミナル、CIQ内のショップも免税での買い物はできません。イギリスは現在、海外からの観光客が購買によりイギリス国内で落とすであろう大金を失っていますので、将来的には制度変更もあるでしょうが、現在、そのプランは公表されていません。

 

因みに、お土産になりそうな紅茶、ビスケット、子供服(小柄な女性も着ることができる)はもともと20%のVATはかけられていません。