旅物語 第14回 静岡小旅行(久能山東照宮、三保の松原)(2016年1月)

2016年6月2日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 2016年のお正月、前から行って見たかった「久能山東照宮」と
「三保の松原」を訪れました。
 「久能山東照宮」は家康公の遺訓により秀忠が1616年建立、家康公は駿河湾を望むこの久能山に眠ります。
 極彩色の社殿は豪華絢爛です。 長い石段を登ります。

 

 

 

東照大権現

久能山東照宮楼門

鳥居と拝殿遠景

家康公は38才の手形。

155cm 60kgだったようです。

家康公御手形


 

 社殿(「本殿」「石の間」「拝殿からなる)は、国宝です。
 江戸初期を代表する大工棟梁/中井大和守正清が造営しました。
 「権現造り」「総漆塗り」「極彩色」の社殿は、以降の日光東照宮などの原型となりました。
 社殿は創建当時の“豪華絢爛”を400年、保っています。壮観です。

 

 

拝殿

 

 本殿の裏手に高さ5.5mの「神廟」があります。家康公はここに眠ります。
 参道には、諸侯奉納の石灯籠が並びます。

 

 久能山は眼下に駿河湾を見下ろす270mの山です。 
 伊豆半島や御前崎を望む景色は雄大です。
 かつて武田氏が要害と築いていた「久能城跡」を「久能山東照宮」として建立しました。

 

 

 

 

海岸線にずらっと並ぶ白い色は“久能山苺”の
ビニールハウスです。

久能山からの駿河湾

 

三保の松原と“富士山”この日はもやっていました

「司馬温公甕割り」の彫刻

家康公の神廟

元久能城跡の表参道石段

伝説の“羽衣の松”


 「三保の松原」を訪れた日は、冬なのにとても暖かく“もや”がかかっていたため、雄大な富士山の姿を見ることはできませんでした。
 「羽衣の松」をみて、“天女伝説”に思いを馳せました。

空気の澄んだ日の富士山です

(ポスター写真から)

 日本平のホテルから見る富士山遠景です。
 山が重なり、山水画のようです。

 手前は、清水港です。

三保の松原

 

 帰路、御殿場で見かけた、不思議な雲のかかる富士山です。

 

 お正月に、こんなに雪の少ない富士山は見たことがありません。