2017年7月1日
(写真・文、 光岡主席研究員)
二条城の北に連接する「二条公園」の北側に、「源頼政の鵺退治」の伝説の跡、「鵺池」「鵺大明神社」があります。 「平家物語」によると、平安末期(1150年頃)の近衛天皇の御代、
毎夜、黒雲と共に不気味な鳴き声の怪鳥が御所に飛来し天皇を怯えさせていた。そこで弓の名手、頼政に命じ怪鳥を射殺させた。落ちてきた怪鳥を見ると、頭は「猿」、胴体は「狸」、尾は「蛇」、手足は「虎」という怪鳥「鵺」であった。 頼政は天皇より褒美に名刀「獅子王」を賜った。
「鵺池」は、頼政が鵺を退治した際、鏃(やじり)を洗った池と伝わり、畔には江戸時代に鵺を祀る「鵺大明神社」が建てられました。平安当時、この付近一帯は御所の中枢地域でした。
鵺大明神社
鵺池碑(復元)
歌川芳員が描く
「源頼政鵺退治之圖」
鵺池全景(泉が湧きだしています)
「二条公園」は「二条城」の北側に隣接
「二条公園」
二条公園では近所の幼稚園児がお遊戯をしていました。
伝説と現在の日常が同居する不思議な空間です。
「鵺池碑」(元碑-江戸時代)