2019年5月23日
(マラソン講座)データから読み解いた航空事業
(第20回;2019年5月23日)
国際旅客概観(6)~日本発着便を俯瞰する~
JAL/ANAは4空港集中、羽田で圧倒的強さのANA
2018年夏ダイヤから定期旅客便の週間便数を「空港 x 航空会社」にみたものである。
① 総便数は週間4926便(出発ベース); 本邦社28%、成田/羽田で49%
・ 外国社は3,561便、本邦会社は1365便(全体の27.7%)。
・ 成田/羽田発着便は2,423便(49.2%)、関西発着は1,169便(23.7%)
(本邦社と外国社の割合) (発着空港の割合)
② 本邦会社の内訳; JAL;515便、ANA590便、LCC4社で261便
・ JALとANAの発着便は成田、羽田、関西、中部の4空港発着便に限っている。
・ JALとANAの差は主に羽田発着便で生じている
・ LCCは地方空港にも乗り入れている。
・ 本邦会社は、
羽田/成田では44%の便数シェアにあるが、中部/関西では17%、その他の空港では5%にすぎない。
・ JAL/ANAは、非乗入れ空港については外国社便のコードシェアで対応している。
③ 空港別にみた便数総覧; ANAは羽田でJALに圧倒
・ 本邦社は、羽田/成田ではかなりのシェアにあるが、その他の空港では2割に満たない。
・ JALとANAの差は羽田発着便で大きく、ANAはJALの1.6倍の232便。
・ Peachは羽田の深夜早朝枠でソウル/台北/上海便を運航。
・ 日本のLCCは那覇、福岡、札幌、仙台にも乗り入れている。
・ その他の空港は外国社の独壇場(JAL/ANAは外国社とのコードシェアで対抗)。
(発着空港&乗り入れ会社の週間便数;2018夏ダイヤ)
次回(第21回)の予定です。
国際旅客概観(7)~JAL/ANAの路線便数構造~
羽田とLCCで圧倒のANA、次はハワイへ
以上