2020年3月17日
国際線の運航状況 (コロナの影響は今?)修正版
コロナウイルスの影響で国際線に欠航が相次いでいる。
その影響はどれだけだろうか?
3月16日の各空港の運航状況と2019年の夏ダイヤから推定し結果は以下のとおり。
(算出方法)各空港の3月16日の運航状況から「運航便」と「欠航便」を抽出。
「欠航」のほか、既に「運休」処理され「欠航」に表れないものもあるため、2019夏ダイヤ(国交省「国際線就航状況」)に照らして「運休」便数を推定し「欠航運休」便とした。
1. 主要7空港※の運航/欠航運休の状況(推定値)
※成田/羽田/関西/中部/福岡/那覇/新千歳
・ 全体の6割以上が欠航運休
・ 運航されているのは成田で6割、羽田で約半分、他の5空港は1/4以下
・ 地方空港で運航されたのは2便だけ(岡山/鹿児島の台北便)
(図表1) 主要7空港の国際線運航/欠航の状況(3月16日出発便)
2. 韓中香線で運航は6%、台湾線は35%(7空港での推定値)
7空港に限っては;
・ 韓国/中国/香港線は94%が欠航運休
(成田/関西では21便が運航) ANA・JAL7便、韓国系3便、中国系11便
運航先は上海8、北京3、香港2、他中国4、ソウル3、釜山1空港
・ 台湾線は21便(35%)が運航されている。
・ 東南アジア線の欠航は約2割、その他は12%
(図表2) 主要7空港での運航/欠航運休の路線別内訳(3月16日出発便)
3. 地方空港は壊滅的
地方空港では既述の2便を除き、全く運航が止まっている。
因みに下表は、2019年夏ダイヤによる週間便数(国交省資料)である。
23空港で、本来なら飛んでいるであろう週間324便(1日当り46便)の殆ど全てが欠航運休ということである。
(図表3)地方空港の国際線;2019夏ダイヤ;国交省資料
以上(Y.A)