2020.7.3
国内線の復便状況について(RVSD)
運航の回復が進まない国際線をしり目に、国内線の復便が進んでいる。
国内各社の発表資料や予約サイトから調べたところでは、夏繁忙ピークに入る7月23日
の運航は、計画の8割まで戻る模様。
※ 同様にして調べた5月5日以降の5つの時点の数値を比較した。
① 全体では、繁忙期に入る7/16には5割を超え、ピーク期に入る7/23には8割まで
復便する。
② 7/23には、JALの 9割復便に対し、ANA 6割復便と、両社に大きな乖離が見られる。
これにはANAが、自社便は極力減便、中堅3社等とのコードシェア便を活用して、
全体の運航規模はJAL並み規模を確保しているようである。
③ LCCでは、Peachが夏繁忙期に対して積極的で、100%まで運航率を戻すのに対し、
Jetstar-Jは戻し方が比較的に慎重である。
Spring-Jはピーク期に復便するが、AirAsia-Jは7月中は運休を続ける。
【国内各社の便数と運航率の推移】
④ ANAと強い提携関係にある中堅3社、IBEX、ORCは復便ペースが比較的に早いが、
ANAとのコードシェアとの関係もあると考えられる。
⑤ JAL/ANAの復便規模の差は主に以下から発生している。
・ 羽田=ローカル線、及び伊丹/中部/札幌/福岡絡みのローカル線での差。
・ JALが圧倒的に多い純ローカル線がほぼ計画並みの規模まで復便すること。
・ 羽田=九州5地点路線が、ANAとJALの復便の考え方の差を象徴的に表して
いる。
【ANA/JALの便数比較】 ANAは自社便+CS便で ほぼJAL並みの規模
【ANA/JAL路線別便数比較】 規模差はローカル線による。
【羽田=九州5地点路線の比較】 ANAは自社便ではJALの約半分だが、
CS便を合わせるとJALを上回る。
以上(Y.A)