3空港会社の2015年度実績(簡易比較):Update
2016年7月30日
空港3社(新関西、成田、中部、参考として羽田の空ビル会社)の2015年度実績について、各社の決算値や運航等の実績値で簡単に比較してみました。
1.収支と運航等の実績(前年対比)
・各社とも営業収益は大巾増、特に新関西は+307億円(+20%)と著しく増加。
・各社とも増益、特に新関西は営業利益が+150億円の大幅増で、トップを維持。
・3社とも外国人旅客が著しく増加、反面日本人旅客は減少。
・成田の国内線旅客は、LCCの増加が効いて+15%と大幅増。
・羽田は国内線旅客は前年並みであったが、国際線旅客は+16%と大幅増となり、
東京発着国際線旅客(成+羽)に占める割合は28→30%と増加した。
2.財務状況(2015年度末貸借対照表)
・新関西;土地が1兆5千億円、それに対応するのは出資金(資本金等)と借入金。
土地の大半は、子会社である関西空港土地保有会社が所有。
年度明けの運営権移転にむけてコンソシアムから得た保証金によって、現預金(資産)と預り保証金が膨らんでいる・
・成田、中部ともに利益剰余金が積み上がった。
3.運航等の実績
・伊丹を含む新関西が、発着回数・旅客数ともに成田を上回っている。
但し旅客数では羽田(H26年度数値)が圧倒的に多い。
・新関西の国際線では、外国人旅客数が日本人旅客数を大きく上回る。
以上