ANA/JAL 2016第1四半期決算の簡易比較
2016年8月5日
この度発表されたANAとJALの第1四半期連結決算を簡単に比較した。
(旅客に関わる数値は両社のプレスリリースをもとに算出。)
(注)末尾処理により別表数値(四捨五入)と発表値(切り捨て)とが一致しない箇所がある。
1. 収益性概観; ともに減収減益だが、その幅はJALが大。
ANAの収益性はJALに接近した。
・両社ともに減収。 ANAは国際旅客が増収ながら、国内旅客・貨物は減収。
JALは国際旅客が大幅減収、国内旅客・貨物も減収。
・両社ともに減益。 減益幅はJALが大きく、ANAとの利益差は縮小。
・両社ともに通年予想を期首から変えていない。
2. 旅客指標概観; 国内線にLCCの影響が見受けられる?
国際線はANAが差を拡げた。
・国内線は両社ともに旅客減。
熊本震災の影響もあるが、LCCへの旅客移転も伺える。
・国際線は、ANAは欧州線を除き旅客数を伸ばしたが、JALは近距離の東南アジア線等で旅客減となり、両社の規模差は拡大した。
但し搭乗率ではJALが大きく上回っている。
以上