2015年5月3日
スターフライヤーの2014年度決算概観
先般公表されたスターフライヤーの決算について、同社の輸送実績等(推定を含む)を
加味しつつ概観した。
1.収支概観 (図表1参照)
「ANA提携効果で黒字化!」
・ ANAとのコードシェア拡大(総座席数の3分の1以上)で、座席販売収入が大幅に増加して収益性が安定し、前年の大幅赤字から黒字(営業利益2億円)に転じた。
為替差益もあって、経常利益は9億円を計上した。
・ 事業規模(便数)は8%拡大したが、営業費用は4%減少したことも収支改善に繋がった。
・ 来年度も増収増益を見込んでいる。
2.収益性の指標 (図表2参照)
・ 自社販売座席数は▲13%減少し、旅客数も減ったが、搭乗率は2ポイント向上して
67.5%となった。
・ 便当り収入は4万円減少して157万円(うち座席販売収入は48万円)となったが、
費用が20万円と大幅に減少して156万円となり、利益を計上できた。
・ 旅客単価(自社販売分)はほぼ前年なみの約17,000円であった。
他方座席コストは、前年より9%低下して約11,400円となった。
その結果、B/Eは73⇒67%(▲6ポイント)と大幅に改善した。
《図表1》 2014年度の損益計算書
《図表2》 2014年度の収益性指標(含推定)
以上