当分析は、CAPAが7月18日に発表した
Airlines and tourism markets hurt as Chinese tourists divert from Southeast to Northeast Asia
を、JAMRが翻訳したものです。(T.A)
CAPA分析
東南アジアのエアライン、観光市場に痛手
=中国人旅行者が北東アジアに移行して〜中国発旅行者 【第2回】
事実関係の一致する所は、近距離旅行をする中国人が、東南アジアを避けて、北東アジアを好んでいるという事だ。東南アジアの主要中国人旅行者市場である、マレーシア、シンガポールそしてタイの入国統計では、中国人が2013年より減って居り、北アジアの市場ではしばしば2013年の伸びより大きく増えているのである。このため、東南アジアのエアラインは利益と搭乗率の低下に悩んでいる。
タイでは政情不安が入国者数の低下に影響して居り、マレーシアではMH370事故により、激減していて、これは多くの中国人が陰謀説を信じて居り、それ以外の人々は事実上の抗議の印としてマレーシアを避けているからだ。これらが積もり積もった影響は、入手出来る最新のデータである2014年4月の入国者数で20%の減となっている。
シンガポールは、ずっと、この反東南アジア感覚の、とばっちりを食っていて、2014年4月には39%の減、今年に入って現在までで17%の減と、マレーシアよりも大きな減少になっている。2014年5月、ベトナム=中国間の緊張状態が燃え上がったが、2014年に入って、5月までの伸びが43%増だったことを考えると遥かに下がっているとは言え、2014年6月の入国者数で中国人旅行者の数は未だに6%の伸びを見せている。
これは、全2回レポートの後編。第1回は中国発旅行者の、北アジアの市場への流入について見た。
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