CAPA分析 : NEW HEADLINES   12月

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。

 

 

 英文本文の翻訳を航空、旅行業界の豊富な経験と知識で承ります。 

  

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クウェート航空、ボーイング77710機の契約を発表=業績回復が続く中で

24-Dec-2014 3:00 PM

 

何年にも亘った思惑と保有機材の改善の試みが失敗した後に、クウェート航空は過去12ヶ月間に2つの主要な保有機材に関わる合意書に署名している。これらの契約は、中東のエアライン中最大の損失を重ね、過去20年に亘り、ほぼ毎年、純損失を計上して来た同社に取って、新時代を画すものになるかも知れない。201411月下旬、クウェート航空とボーイング社は10機の777-300ER購入に関する覚書を結び、2015年に正式契約をすることとした。

 

この発注は、20142月のエアバス社と調印した25機(10機のA350-90015機のA230neo)の発注契約に上積みされるものだ。

 

Kuwait Airways announces a deal for 10 Boeing 777s as its revival continues

2015CAPAのイベント=航空サミットはラスべガス、シンガポール、ヘルシンキ、ダブリン、そしてシドニーで開催

24-Dec-2014 12:57 PM

 

CAPA150人を超えるエアラインのCEOと、そして、2,500人以上のエアライン幹部が出席する2015年のイベントスケジュールを謹んでお知らせしたい。また、新しい一年間の最初の3回のサミットの講演者と議題が発表された。2015年、CAPAは合わせて7回の航空業界をリードするこのイベントを開催する。

 

CAPAインド航空サミット 於ムンバイ 22日〜3

インドの急速に進化する航空業界のリーダー達を一堂に集め、同時に政府と空港分野からの幹部が出席する。[イベントホームページはこちら]

 

CAPA保有機材と財政サミット 於シンガポール 32日〜3

全企画中で最もエアラインを中心とした財政イベント。他に類を見ないエアラインのCFO、財務、資金担当責任者によるプレゼンテーション20本。50社を超えるエアラインが参加する、ユニークなCAPA保有機材市場。最新の議題と講演者の詳細は以下を参照。

[イベントホームページはこちら]

 

CAPA Events 2015: Summits announced in Las Vegas, Singapore, Helsinki, Dublin and Sydney

ターキッシュ・エアライン、2015年はアフリカに6つの新地点を加える=合計48都市

24-Dec-2014 12:27 PM

 

ターキッシュ・エアラインは2015年、アフリカに、少なくとも6地点て更なる拡大を計画して居る。同社は過去3年間で驚くべき25都市を加え、既に、エアフランスとエミレーツを抜いて、外国エアラインの中で最大のアフリカ路線網を誇って居る。

 

2015年末までに、同社のアフリカ路線網は、30カ国にまたがる、少なくとも45都市に成って居る筈だ。北アフリカが引き続き供給の大勢を占めるが、ターキッシュは東部、中央、西部にもその存在を確立している。

 

ターキッシュは欧州、アジア、そして米州への無数の乗継ぎ便を提供して、アフリカの比較的供給の不充分な、小さな市場に入り込む事が出来る。同社はイスタンブールから7時間圏内であれば737-900ERを使って路線開設して来て居り、この狭胴機が同社のアフリカ拡大戦略の牽引車に成って居る。

 

Turkish Airlines will add six new destinations for 2015 in Africa, for a total of 48 cities

スカイマーク、在来社とのコードシェアは日本政府にとって低リスク=多分ANA/JALには問題

23-Dec-2014 7:35 PM

 

日本政府は、ライバルのANAJALがスカイマークとコードシェアを組むと言う3社協力を演出し、航空業界の歴史上、最も大胆な介入のひとつを行おうとして居る。日本で第3位の規模のエアラインであるスカイマークは、今年に入って、6機のA380を購入すると言う、余りにも楽観的な計画から撤退せざるを得なくなった。これにより、同社は予想を超えたA330の導入コストの上に、巨額の違約金を背負い込む事になった。政府はANAJALとのコードシェアでスカイマークの収入を押し上げて、スカイマークの現有負債を何とか緩和しようと狙っている。現在想定されて居るコードシェア計画は、スカイマークの日常的コストやA380の違約金に直接向けられるものではない。

 

コードシェアはスカイマークの東京羽田発の5路線で行われ、201410月現在のスカイマークの全供給席数に対し、合わせて46%に相当するものである。同社の最近の搭乗率は落ちているが、これは、旅客数の減少が原因では無く、供給拡大が需要に先行しているためである。

 

ただ、ANAJALの旅客が、スカイマークの安い運賃を、場合に寄っては、より良い商品を経験した、5年間のコードシェアの後に何が起こるかと言う重要な疑問が残る。スカイマークは向こう何年かの内に、常顧客プログラムや、提携エアライン、企業契約、エアライン同盟のメンバーシップまで、提供できるサービスを拡充する可能性があり、コードシェアの期間が終わり次第、ANA/JALの顧客を繋ぎ止めようとするだろう。ANAJALは、競争相手に力を付けさせてしまう可能性と、一方で、政府を宥める必要との間でバランスを取らねばならない。

 

Skymark Airlines codeshare with incumbents is low-risk to Japan – but perhaps a concern for ANA/JAL

デルタ航空、S&P最高格付け企業に倣う=ただし道半ばである事を理解している

24-Dec-2014 11:50 AM

 

デルタ航空は、引き続き、その事業をS&Pの最高格付けの企業に似せて構築しようとして居るが、それに成功したと宣言するまでに、満たさねばならない要件を達成するには、まだ行く手に道が続くと認めて居る。

 

デルタは、エアライン業界特有の定期循環性を乗り越えて経営を成功させる為、投資家から長期的な信頼を得られるよう、自社の業績をエアライン他社とでは無く、S&Pの優良企業500社と比べて居る。デルタとこの業界全体にとって目前の試練は、最近の原油価格の下落に依るメリットを、エアラインは、其の儘、消費者に転嫁して、収入を目減りさせる事はしないと、確認する事だろうが、デルタは不合理な価格行動に出て、投資家をがっかりさせる事は無いと自信を持って居る。デルタが本当にこれをやり抜く市場支配力を持って居るか、結果が楽しみである。

 

Delta Air Lines aims to mirror top S&P Industrials, but realises its journey is not yet complete

 

ルワンダ航空、2015年に更なる域内路線網の拡大を計画=2017年には長距離路線就航を目指す

22-Dec-2014 2:00 PM

 

ルワンダ航空は、向こう3年間で、大がかりな拡大計画を立てている、即ち、この小さな東アフリカのエアラインは広胴機を追加し、長距離路線を開設する予定なのだ。

 

同社はまた、2015年に、短通路機材を現在の7機から9機に増やして、域内路線網を更に拡大し、2017年に予定されている787運航開始に先立って、送客体制を構築することも検討している。

 

ルワンダ政府はこの野心的な拡大戦略を支持し、首都キガリのハブの機能向上も考えている。乗継旅客は既にルワンダ航空の総旅客数の40%となって居り、同社は第6の自由需要を喚起し、更に第5の自由需要の路線を増やす可能性とともに追及しようとして居る。

 

ルワンダ航空は既に過去18か月で737-500737-700に、Dash8-200Dash8-Q400に入替え、急速に拡大を図ってきた。同社は先にCRJ200CRJ900に入替え、737-800を追加し、今や平均機齢が僅か4年という近代的な保有機材で運航している。

 

RwandAir plans further regional expansion in 2015 and launch of long-haul services in 2017

英国航空、インド路線:機材サイズを変更、提携エアラインを検討=第3者ハブが迫る中で

21-Dec-2014 10:20 AM

 

英国航空(BA)は、最近行ったインド行き全5路線中4路線での機種変更により、供給席数は落ちたが、各路線の市場には、より適した運航形態になった。同社は、インド路線の中で最大のロンドン=デリー線についてさえ、ボーイング747-400から787-9へと小型化を検討している。この供給量調整が経費効率を上げて、現在も直航便供給席数で同社がトップである、英国=インド間路線での、更なる拡大の基盤を作ってくれた。

 

CEOのキース・ウイリアムズは、BAはこの先23年間、市場が如何に展開するかを見極めてから、インドのエアラインと提携して、ハブ&スポークの運航を検討したい。(プレス・トラストオブインディア 20141129日付)と語って居る。しかし、CAPAの分析では、この短い時間では、インドの最適な提携相手を見出すのは容易では無いだろう。

 

一方、第3者ハブ(特にドバイとアブダビ)については、既に市場で大きな交通量占有率を占めて居る。更に、BAのインド=英国線旅客数の多くは、実際は極めて競争の激しい、インド=米国線市場に重なって居るのだ。BAのワンワールド盟友であるカタール航空との関係が前進への方向性を示してくれるかも知れない。

 

British Airways India routes: aircraft gauges changed & partners considered as third party hubs loom

 

ジンエア、777就航、北アジア初の広胴機を運航するLCCとなる=ジェジュエアは保有機40機を目指す

21-Dec-2014 10:13 AM

 

大韓航空の系列LCCであるジンエアは、北アジアで最初の、広胴機を運航するLCCに成ろうとして居る。同社は、777-200によるソウル・仁川=グアム間の運航を開始して居る。最初の1機の777に続いて2015年には、2機が追加され、その時点で、ハワイなどの目的地を加えることを検討して居る。韓国の消費者は、もっと高いサービス水準のエアラインを望んでいると示唆しているけれど、ゆったりとした機内、気前の良い手荷物許容量、スナックのサービスと、ジンエアは同種のエアアジアXやスクートに比べ、攻撃的では無い。

 

ジンエアは777計画で、韓国最大のLCCで独立系のジェジュエアを追い抜きたいと願って居る。ジェジュエアの方は、早くも2018年には保有機を737  40(201412月現在、737 17)として、独自の長距離路線運航の開始も検討すると、受けて立って居る。20155月にはIPOにより、およそ20%の株式が公開され、拡大とIT基盤整備に投入する現金が手に入る予定だ。これは、LCCにとっては眠ったような市場だった、韓国に於いては目覚ましい活動量である。

 

Jin Air launches 777, becoming first North Asian widebody LCC. Jeju Air plans for 40 aircraft fleet

 

ユナイテッド、2015年が近付き、最近の好調の維持に全力=問題が待ち構える中で

21-Dec-2014 12:01 AM

 

ユナイテッド航空は、2014年上半期に理論的には、2015年にも引き続き、収入を向上させる、幾つかの路線網の変更をした事が主たる要因となって、種々の財務指標で、同業他社とのギャップを埋めるために、確実に進歩を遂げた。

 

2014年が今終わろうとする中で、大きな不確定要素は、2015年、同社は継続可能なペースで、他社のレベルまで業績を上げられる年になるかと言う話だ。過去何度も似たような宣言をして実現出来なかったことから、理解に難くないが、ユナイテッドは2015年に黒字回復を目標とすると宣言するのを慎重に控えている。

 

然し、同社は引き続き路線効率を向上させ、コストを管理し、負債を削減し一方で貸借対照表の改善を図っていることから、ユナイテッドは、2015年を、念願のコンチネンタルとの統合合併の効果を達成させるべく努力を重ねている中で、進歩を実現した年として振り返る事になるはずだ。

 

United Airlines works to sustain its recent positive momentum as 2015 approaches. Challenges await

廈門航空、中国の全国的エアラインへの道を探る=そして世界的な存在感を

19-Dec-2014 3:11 PM

 

廈門航空は、その名の言われである、本拠地廈門や大福建省地域を優に飛び出して居る。同社の西部及び東部中国の都市に於ける存在感は大きなもので、更に201410月の河北航空の買収発表が、長期的に見て、重要な北京市場での地位を盛り立てる事を期待して居る。

 

廈門は201412月現在、国営の3社、そして海南航空、深圳航空に次いで、中国で第6位のエアラインである。同社は長距離便に使用する予定で発注済み6機の内、2機の787-8を含め、全部で111機を保有して居る。然し、廈門は、特に副次的都市からの長距離路線にはリスクがあると見て、国内市場に集中しようとして居る。

 

旅客需要の下降から2013年、廈門航空は搭乗者2,000万人突破の目標を達成出来なかったが、2014年にはこの目標を達成できる筈だ。

 

Xiamen Airlines seeks to become a nationwide carrier in China, and with a global presence 

デルタ航空、2015年の供給拡大の大半を国内市場に=そして提携先を拡充

19-Dec-2014 1:00 PM

 

デルタ航空は、2015年に想定している2%の供給拡大の大半を、強力な市場占有率を誇る国内市場に向けようと計画している。それは、2014年、デルタや他の全ての米国エアラインにとって、素晴らしく機能してくれた地域であり、デルタについては、他の弱い部分、即ち太平洋地域に対するカウンターウエイトを提供し、相殺してくれた。デルタは現在、この太平洋地区の市場で、産業能力が高まっているのに直面して居り、太平洋線運営の路線網再構築をして居るところだ。

 

過去数年に亘り、同社の国内市場での2つの重要な焦点はニューヨークとシアトルで、ともに実績は上々の様に見える。デルタのニューヨークでの成功はバージン・アトランティックとの合弁によって支えられて居り、一方、シアトル戦略を危ぶむ猜疑派の声は、市場での急速な存在確立が成功した事で静かになってしまった。

 

デルタは、2014年第4四半期の財務指標が当初予想を上回って居り、例え2015年の経済成長は慎ましいものになっても、この順調な流れは続くだろうという自信を与えられ、2014年を明るい見通しで終えようとして居る。

 

Delta Air Lines directs the bulk of 2015 capacity growth to domestic markets and increases partners

エバー航空、東南アジア-北米間で摘み取り拡大へ=SIAとのコードシェア、米国路線網が広がる中で

19-Dec-2014 12:40 PM

 

台湾のエバー航空は、更なる北米市場の拡大を支える、東南アジアからの乗り継需要を促進しようと検討して居る。シンガポール航空(SIA)と新たにコードシェア協定を拡大し、エバーの北米6路線をカバーし、太平洋横断路線での拡大と相まって、極めて競争の激しい、北米市場での占有率を押し上げてくれる筈だ。

 

エバーは2015年、777-300ER4機追加して、北米への供給を15%伸ばそうと計画して居る。2016年も同様の成長が想定されている。

 

エバーは、中国本土と日本市場への域内での拡大に焦点を絞っているので、東南アジア路線の拡大は想定されて居ない。しかし、エバーとしては、今はまだ小さいものの、台湾初のLCCが運航を開始したのに従い、競争の度合いを強める東南アジア路線で、旅客ミックスとして、より多くの乗継旅客を取り込む必要があるだろう。

 

EVA Air poised for Southeast Asia-North America gains as SIA codeshare and US network expand

マレーシア航空、2015年上期展望=移行前に供給水準は維持したが、損失は拡大

15-Dec-2014 1:05 PM

 

マレーシア航空(MAS)は、MH370MH17の事故から立ち上り信頼を回復するために努力を続ける中、引き続き大きな損失を出し続けている。収入単価は、困難な市場環境と、尾を引くMH370MH17の影響の組み合わせで、持続不可能な水準のままである。

 

MASは未だ、供給を削って居ない、その代わり、安売り運賃で旅客を惹きつける事に、焦点を当てて居る。同社は、20148月下旬に初めて策定された、再建計画の中から、幾つかの里程を達成して居るのだが、計画の主要な部分が、本格的に始動するのには、まだ数ヶ月が必要であろう。然し、供給水準と保有機材の調整に関しては、期待より小さくなるかも知れない。

 

Malaysia Airlines 1H2015 outlook: more losses as capacity levels are maintained prior to transition

スターフライヤー、所有者ANAと路線網を統合=利点はあるが限界もある

18-Dec-2014 6:49 PM

 

自由で独立独歩の道を模索した挙げ句に、親の庇護の元に戻るのは面子のつぶれる行為かも知れない。これによって安定と困った時の避難所を手に入れられる一方で、束縛と不自由を意味する。長い間、たった4機の保有機材でやって来たものを、9機に増やし、国際線進出を果たしたが、これが愚挙だった事が分かった。スターフライヤーはブティックエアラインという位置づけを見つけた(可成りのコスト高の基準の上に)が、その居場所で拡大する事は難しいものだった。部分所有者であるANAは両社の2路線を交換することで、路線網の統合に手を着けた。

 

スターフライヤーの成長は確かなものではない。搭乗率の向上と収入増は果たせるかも知れないが、このコスト高体質で、羽田枠を持たず、供給拡大のチャンスも定かではない。

 

ANAJALのどちらかと或は両社との提携を模索しているスカイマークにも類似点がある。スカイマークはスターフライヤーに比べ遥かに低いコスト基準を持っているが、親子関係で繋がるとなると自由を失う事は避けられない。

 

StarFlyer integrates its network with owner All Nippon Airways, bringing benefits but also limits

エアカナダ、路線網を見直し=高収益長距離路線と小規模国内線へ

17-Dec-2014 4:17 PM

 

エアカナダは、ボーイング787-9の使命を、2015年後半にドバイへの新規路線開設とデリーへの直航便の復便と言う計画で、試そうとして居る。国際線の拡大は、同社が依然としてカナダ最大の国際線エアラインとしての地位を梃子入れしようと言う成長戦略の柱である。

 

同時に同社は、国内路線を調整して、いくつかの路線を低コスト子会社のルージュに移管し、また、西カナダの小規模な市場に参入しようとして居る。

 

長距離国際路線は、エアカナダが2015年に計画して居る、北米他社より高い、全路線合計で9から10%の拡大に大きく貢献する訳では無い。それでも、同社は過去10年間と言うもの、国際線で拡大するチャンスを物にして来なかったことから、この目標は妥当なものと考えて居る。

 

Air Canada shakes out its network with high profile long-haul service and small domestic routes

エアアスターナ、アジアでの拡大と合弁を目論む=通貨問題にも拘らず、記録的実績の年度を終えて

17-Dec-2014 2:28 PM

 

エアアスターナは、20142月、カザフスタンが自国通貨カザフスタニ・テンゲを18%切り下げた時(それは同社の収入の大半を意味する)には全くついて居なかった。然し、通年ベースでは、効率性の向上やコスト節減対策が功を奏して、エアアスターナは、2014年を記録的な営業利益達成で締めくくることになりそうだ。

 

2014年の当初の成長は下がったものの、通年では23%増で終りそうだ。2015年及びその後は7%成長と、昔に比べればペースは緩やかになって居るが、エアアスターナは成熟し始めて居るのだ。

先の主に欧州線の拡大発表に加え、エアアスターナは、中国、成都と上海そして、多分、ANAJALとの提携に依る、東京へと路線開設を検討して居る。

 

更に、エアアスターナはアシアナとの合弁を希望して居る、ソウルへの路線開設も計画して居る。また、合弁は中東をカバーするエティハドとも計画して居る。エアアスターナは、第6の自由の需要の摘み取りについて、2009年にはゼロだったものが、2014年には13%、これが中期計画では20%に上昇すると期待して居るが、同社としては、飽くまでも大陸間の流れでは無く、地域内に絞った現状を継続しようとして居る。

 

Air Astana plots Asian growth and joint ventures after record year despite currency challenges

米国のエアライン、湾岸エアラインを槍玉に上げる=多分、言い寄るべき時なのに

16-Dec-2014 4:31 PM

 

欧州や他地域の主要エアラインの幾つかは、湾岸エアラインに対し、第6の自由の流れを使って、そもそも自分達の物だと主張する需要を掠め取って居るとあからさまに非難して居る。然し、この乗り継ぎ旅客需要が湾岸エアラインの米国路線便の80%を占めるにも拘らず、米国エアラインは、更に湾岸エアラインに対する自己弁護の理論で、この第6の自由需要を獲得しようとしては居ない。湾岸エアラインの米国路線便の源泉となる市場は極端に分散化されて居り、最も規模の大きな源泉市場であるハイデラバードからダッカ、カブールへの路線は、米国エアラインはどこも飛んで居ないし、国際線提携エアラインがあったとしても運航便数はごく僅かだ。「デルタはこの市場で、主要な役割を担った事はなかった。」デルタの財務担当役員グレン・ハウエンスタインは認めて居る。

 

そうでは無く、米国エアラインは、より強い調子で、拡大する大西洋横断の第5の自由を使った便に反対を叫んで居る。然し此処に皮肉な事実がある。最も声高なデルタは、自分自身、第5の自由路線網を持って居るが、その規模は、凡そエミレーツの半分と言う、馬鹿にならないものなのだ。

 

エミレーツのミラノ・マルペンサ=ニューヨーク・JFK便の運航では、たちまち、多くの懸念の声が上がったが、アメリカンもデルタも大人しく、エミレーツの参入を招いたのは、自らの国際線拡大が停滞して居たからだと認めた。ドイツの研究者達は、エミレーツが大西洋横断路線で第5の自由を使って開設出来るのは、ほんの一握りの路線に過ぎないと考えて居る。それも、多くのUAEと欧州各国(ドイツの他にも)の航空協定は、大西洋横断便に第5の自由を認めて居ないので、法的な改訂を必要として居る。

すると、最悪でも、営業上の決断、或いは、エアライン協定によって避けられる様な、小規模な競争の脅威に対して大反対して居る米国エアライン各社には、どんな説明があると言うのだろう。

 

US airlines take aim at the Gulf carriers when perhaps they would be better woo-ing them

ガルーダ・インドネシア航空、2015年の見通し=新CEOを迎え、ペースは緩めたが、なお2桁の供給拡大

16-Dec-2014 1:05 PM


ガルーダは・インドネシアは2015年に、保有機を23機増やして、またもや2桁の供給拡大を計画して居る。然し、成長率は約1015%と、2013年、2014年に比べれば、ペースが落ちて居る。

 

ガルーダの国際線路線網としては、多分、新設は名古屋1地点だけ、焦点は基本的に国内線で特に地域運航である。欧州への拡大に就いては、ガルーダの計画に依れば2015年に受領予定の3機の777-300ERは、現行のサウジアラビア路線に使うことから、無さそうである。

 

2015年は、拡大や戦略の観点からは、重要な年では無いだろうが、この10年間で初の指導者の交代が行われる事から、ガルーダに取っては、新時代の幕開けとなる。新しいCEOは競争が激化し、燃油費の低下を相殺してしまうかも知れない、現地通貨の下落が続く事などを含み、お馴染みの問題に直面することになるだろう。

 

Garuda Indonesia 2015 outlook: slower, but still double digit capacity growth as new CEO takes over

マレーシア航空、2015年上期展望=移行前に供給水準は維持したが、損失は拡大

15-Dec-2014 1:05 PM

 

マレーシア航空(MAS)は、MH370MH17の事故から立ち上り信頼を回復するために努力を続ける中、引き続き大きな損失を出し続けている。収入単価は、困難な市場環境と、尾を引くMH370MH17の影響の組み合わせで、持続不可能な水準のままである。

 

MASは未だ、供給を削って居ない、その代わり、安売り運賃で旅客を惹きつける事に、焦点を当てて居る。同社は、20148月下旬に初めて策定された、再建計画の中から、幾つかの里程を達成して居るのだが、計画の主要な部分が、本格的に始動するのには、まだ数ヶ月が必要であろう。然し、供給水準と保有機材の調整に関しては、期待より小さくなるかも知れない。

 

Malaysia Airlines 1H2015 outlook: more losses as capacity levels are maintained prior to transition

長距離LCC、スクートの2015年見通し=787への移行とメルボルン線開設など戦略的拡大

12-Dec-2014 3:21 PM


シンガポール航空(SIA) の長距離LCC子会社であるスクートは、重要な2015年に向けて準備を進めて居る。この年は、787初号機の受領で始まり、保有機材が、今の6機から10機に増える事もあり、7つほどの新たな目的地を開設する計画である。


スクートは2014129日、メルボルン線への就航を発表したが、この一年間無かった、路線計画の発表である。しかし、201511月に追加が予定されるメルボルンは、2015年に開設される7地点のうちの、最後(又は最後のグループの一つ)である。

 

スクートの最初の787は、20151月に遅らされたが、今の所、残りの機材の納期に変更はない。スクートは発注済みの78720機のうち10機を2015年中に受領する予定だ。現有機材の6機の777-200については、787が、67機納品された頃、退役して行く予定だ。

 

Long haul LCC Scoot's 2015 outlook: transition to 787s and strategic growth, including Melbourne

長距離便の中国副次的空港への就航は難しい=然しエアラインの急成長は続く

12-Dec-2014 2:00 PM


大陸間旅客便が、中国の副次的空港に飛ぶ様になった歴史は浅い。2010年と言う近年になっても、長距離便が副次的市場に乗り入れて居るのは平均して、11便超であった。これが、2011年には、倍以上に増え、そして2015年には111便となるだろう。この便は、都市の組み合わせ数では、2010年のたった4組から26組に広がることになる。副次的な空港からの長距離便は殆どが欧州行きで、次いで中東と豪州が目立ち、北米が追い付こうとして居る。

 

また、外国社がこの成長を先導して居り、具体的にはKLMとルフトハンザだ。エティハドとカタール航空もその最初のエアラインの仲間で、これにBAやユナイテッドなどその他の航空会社が続いて居る。

 

中国エアライン各社は副次的長距離路線での存在感を拡大しているが、主には勧奨策と補助金の所為である。2015年には今のところ、中国社が5社なのに比べて8社の外国エアラインが副次的路線を運航する予定だ。また、2015年は副次的路線(エティハドのアブダビ=成都線)が、初めて、年間を通じてデイリー運航される年になる予定だ。これらの路線は全体として継続可能性に問題があり、不採算が共通点だが、拡大はまだまだ続く様だ。

 

Long-haul flights into secondary Chinese airports are challenging but airlines continue fast growth

香港ーソウル、アジア第9位の国際路線となる=LCC21%のシェアを占める

12-Dec-2014 1:07 PM

 

韓国の文化的な興味が香港=ソウル線を数年で65%大きくし、国際線の供給席数で、この路線をアジアの13位から9位へと押し上げた。LCCは合計で市場占有率21%を占めているが、殆どは、自身も供給を増やしているにも拘らずキャセイと大韓航空の犠牲の結果である。アシアナは元々が低い基準からとは言え、大きな成長をしたお陰で、僅かに市場シェアを増やして居る。香港エクスプレスは20152月には週間18便を運航する。ジンエアは、デイリー便の先を行く成長をする計画だが、ジェジュエアが2014年に既に実施して居る。この路線では他にも第5の自由を行使するエアラインが攻撃的な価格攻勢を仕掛けて居る。

 

エアラインの拡大で、香港を訪れる韓国人の数は22%増えているが、一方で、香港からの韓国訪問者は更に大きく40%も増えている、然しこれは低い基準からだ。

 

全体で旅行者数の拡大は航空座席供給の伸びより低く、地元のフルサービス航空会社は乗り継ぎ需要を摘み取ろうと拡大し、一方で第5の自由を行使するエアラインは香港=ソウル間では低い搭乗率であり、限られた需要しか無いという状況である。

 

Hong Kong-Seoul becomes Asia's 9th largest international airline route as LCCs capture 21% share

ANA、東南アジアの新路線で拡大=エアライン提携と改良された新商品で

11-Dec-2014 6:17 PM


日本の全日空(ANA)2015年、新地点に就航し、また新たなエアライン提携を結んで、東南アジア路線を拡大する計画である。カンボジアとマレーシアへの路線開設を検討中だが、これでANAは東南アジアの8大国に、自ら就航すると言う存在感を示す事になる。

 

ANAは過去2年間、事業拡大の鍵と見る東南アジア市場での足場を補強する為に戦略的提携を模索して来た。然し、ミャンマーを基地とする小エアラインの49%買収の商談を中断し、更に大きなフラッグキャリアーの株式取得の話を断念して以来、焦点は主として自力での拡大に移って来た。これはまた、成長著しいANAの北米=アジア乗り継ぎ旅客輸送を助ける事になるだろう。

 

ANAはまた、長距離域内路線に横になれる水平シートを導入して、東南アジア路線のビジネスクラス商品の改善を計画して居る。ライバルのJALが既に日本=東南アジア間路線の幾つかに水平シートを導入して居たにも関わらず、ANAはリクライニング方式のビジネスクラス座席の767787を飛ばして居たのだ。

 

All Nippon Airways to expand in Southeast Asia with new routes, partnerships & product improvement

 

ハワイアン航空、強気の業績見通しを補強=成長を緩め、貸借対照表を強化して

11-Dec-2014 12:30 AM


なだらかに続く成長と、成熟する市場、そして、投資家からのコミットが弱まることが、利益率向上とコストの抑制を含む、同社の2015年の明るい見通しの主な根拠だった。

 

2010年に始まった急速な長距離国際線の拡大の後、ハワイアンは2014年、緩やかな成長の時代に入った。この事は、同社に貸借対照表の強化を継続し、発表済の流動性とレバレッジの目標達成の為の余裕を与える筈だ。

 

野心的な路線網改変から一休みして、ハワイアンは2017年初めに、ラインに投入される新しいエアバス狭胴機に、同社の路線構成の中でどんな役割を担わせるか慎重に検討している。

 

Hawaiian Airlines' bullish outlook is underpinned by slowing growth and a bolstered balance sheet

ブラジルのエアライン、アズール、大胆な2014年を締めくくる=公開の市場に参入する一突きとともに


10-Dec-2014 9:21 PM


ブラジルのエアラインであるアズールは広胴機の運航を始めた事、そしてエアバスの新たな狭胴機の発注、そして2013年にはお流れになった同社を蘇生させるための株式公開(IPO)を実施するなど、2014年を通して、この国の航空業界を揺るがし続けて居る。

 

アズールは、中長期の見通しは比較的堅調のままであり、ブラジルの航空業界にはかなりの明るい要素があるとしてその野心的な結論の根拠として居る。同社は、長期的な需要を引き受けるだけの強固な路線網を築いており、将来の投資家達には、同社が期待される成長を梃子入れする立場にある事を示すべきだと考えている。

 

しかし、ブラジルのエアラインが短期的に直面して来た問題、すなわち脆弱な経済については、未だに手つかずであり、アズールの野心に応えて、市場が立ち上がるか否かは定かでは無い。

 

Brazilian airline Azul caps off an ambitious 2014 with another stab at accessing the public markets

 鄭州、中国の航空ハブを目指す=カーゴラックスと新規参入エアライン2社で

9-Dec-2014 9:39 AM

 

鄭州は、眠った様な河畔の町から呼び起されて、中国有数の新しい航空ハブに押し上げられようとして居る。中国中央部の河南省にあって、鄭州は、可なり便が良く、高速鉄道からの乗り継ぎ旅客と、道中の貨物を、中国の主要な都市に送り出す事が出来るのが自慢である。2014年の最初の8ヶ月の実績では、国内第8位の貨物量を持つ空港であり、旅客輸送量では17位だった。

 

河南民間航空開発投資株式会社(HNCA)は、ルクセンブルクのカーゴラックス社の株式の35%を買収し、同社は鄭州への路線を開設した。両者はまた、中国の貨物合弁会社を設立して居て、まず北米への運航を始めるが、もし、この二つの貨物エアラインが、重複した場合、カーゴラックスは中国姉妹会社に敗れて道を譲ることになるのではと言う懸念がある。

 

一方、旅客では、HNCAは、中国南方航空の存在を支持して居るが、鄭州市は、香港のファーストイースタン(日本のLCCピーチアビエーションの所有者)と提携して、LCCを立ち上げようとして居る。このエアラインと中国南方も当然ながら、衝突する。

 

また、中国と北米を結んで居る、中国南方の貨物事業と、この貨物合弁会社が衝突する可能性もある。鄭州と河南を動かしている信じられないようなスピードでは、行く行く、犠牲者が出るのは疑いの無い所だろう。

 

Zhengzhou aims to be an aviation hub in China, complete with Cargolux and two startup airlines

 メキシコのエアライン、国境越え路線強化へ=新二国間協定の発効を待つ間に

4-Dec-2014 10:08 PM

 

新たに改訂されたメキシコと米国間の航空協定は、両国間の航空路に就航するエアラインの数の制限を緩めるもので、この両地域を運航する各社にとっては歓迎すべき進展である。

然し、これは両国間の路線を運航している米国エアラインに比べて、その浸透度において未だに見劣りするメキシコ側にとって特に利のあるものだ。

 

新協定は20161月の発効で、制限の撤廃はまだ将来の事である。然し、一方で、メキシコのエアラインには、現行の協定下でもまだ充分な機会があるとともに、新たな航空協定で齎される新たなチャンスに期待している事は間違いないだろう。

 

メキシコ、米国の両国は、メキシコの全エアラインが、ここ数年の経済停滞で弱まっている国内市場から多角化しようと、国境越え路線に目を向け圧力を掛けている中で、新協定を取り決めた。その路線拡大を実現するためには、国境越え路線で良好な収入単価を維持するのに、充分堅固な需要が確保出来る事が鍵となる。

 

Mexico's airlines continue transborder push as they await a new bilateral agreement to take effect

 

バージン・オーストラリアCEOジョン・ボルゲッティとのインタビュー=二枚看板戦略、アジア、そして近代的エアラインである事

4-Dec-2014 1:04 PM

 

バージン・オーストラリアのCEOジョン・ボルゲッティは豪州の航空業界の風景を変貌させたが、彼のバーチャル長距離路線や複数エアライン同盟との戦略的提携構築は世界中のエアラインに範を示して居る。CAPA TVのビデオインタビューで、ボルゲッティ氏はこれ迄に彼が達成して来た、画期的な変革に就いて、そして次の手に就いて論じて居る。

 

ボルゲッティ氏は、より近接したカンタス-ジェットスター間の関係とは異なり、バージンとそのLCC部門であるタイガーエア・オーストラリアとの距離感を、彼が求めて居る事を認めている。

氏は、歯磨き粉の例を挙げて、それと同じで、消費者は、質の良い、別々の銘柄から、それらが同じ会社のものとは知る事なく、選択する権利を持つべきなのだと言う。

 

カンタスが、中国東方との合弁など、アジアでの役割を拡大する中で、ボルゲッティ氏はアジア戦略には興味を示さず、バージン・オーストラリアの核となる国内線の路線網と、唯一、シンガポール航空との提携関係に的を絞った、現行方針を維持する事を選ぶとのことだ。「中国需要は、シンガポールでシンガポール航空を使って積み取れば良いまでのことだ。」とボルゲッティ氏は言う。「シンガポール航空ほど良いパートナーは居ない。」

 

Virgin Australia CEO John Borghetti interview: dual-brand strategies, Asia & being a modern airline

フロンティア航空デンバー空港での事業の規模縮小を選択=運営費用の上昇から

3-Dec-2014 9:59 PM

 

フロンティア航空は超低コストエアラインに生まれ変わるために、幾つかの路線網の変更の真っ最中にあるが、その過程で同社が気づいた、本社基地であるデンバー国際空港の運営費用が他の米国の主要空港より早いペースで上昇している事が問題に成って居る様だ。

 

同社は、デンバーから飛んでいる可成りの数の就航都市を切り捨てようとして居るが、その多くは小規模路線で、コストの高くつく乗継ぎ旅客需要を生んでいる地点だ。フロンティアが空港の経費が高くなる事が乗継ぎ旅客の収益性を低下させるとは言っているものの、それらの地点はそもそも、ビジネスモデルの変革を完成させようと、フロンティアが目指している路線網にはそぐわない路線だったのだ。

 

フロンティアはまた、単位コストを切り下げる為に、大手エアラインもLCCも同様に導入する傾向にあることから、エアバス狭胴機の大型タイプを購入する事を決めて居る。フロンティアの取りつつある対策の全てが、これから超低コストエアラインという地位を獲得するためには、物語は書き上げねばならない章をまだいくつも残している事を示している。

 

Frontier Airlines opts to resize Denver Airport operations, citing higher operating costs

 

フライナス、近距離路線に回帰=サウジアラビアがアルマハ航空とサウジガルフ航空を歓迎する中で

3-Dec-2014 5:55 PM

 

サウジアラビアのフライナスはそもそもの起源である地域航空に戻ろうとしている。同社は激しい競合に遭遇したり、スケジュールも限られて居て、十分な認知を得られなかった定期長距離路線の運航を中止した。短期間のうちに、広くまばらに張り巡らされた路線網は急速に赤字を生み出す結果となった。フライナスは長距離路線のチャーター便運航は続ける意向だ。2015年,同社はA320の保有機を24機の現状維持とするが、稼働時間を10時間から12時間に引き上げる事を目指して居る。そして2013年の輸送旅客数350万人を2015年には600万人とする計画だ。

 

国内市場の見通しは、監督官庁が国内エコノミー運賃の価格上限を取り払うと言う、大きな勝利を確保した事で意気上がっている。フライナスは、最高値の席については、燃油費の補助を受けて、搭乗率82.5%と、しばしば席が売り切れてしまうサウジアより高い運賃にする事が出来る。また、フライナスは更に提携相手を探して居り、低リスクの改革が発生するだろう。

 

一方フライナスは2015年には、サウジにアルマハ航空とサウジガルフという2つの新規エアラインが参入するのに対抗する積もりなら、大胆な対策を打たねばならないだろう。然し、フライナスとしては、当面、その新しい2社は低コスト旅行でなく、サウジ市場の別の分野に的を絞るだろうと考えて居る。

 

flynas returns to short-haul flying as Saudi Arabia welcomes Al Maha Airways and SaudiGulf Airlines

エアニュージーランド、北米西海岸以遠に拡大=ラスベガス、シカゴ、或いはヒューストンへ

3-Dec-2014 1:00 PM

 

エアニュージーランドは、中国のメディアに語り、ニュージーランド・ヘラルドに報じられた所によると、西海岸からシカゴ、ヒューストン或はラスベガスに路線を伸ばし、北米路線網の多角化を図ろうとしている。この北米で4番目の地点は、ロサンゼルス、サンフランシスコとバンクーバーに次ぐものだ。エアNZはホノルルにも就航している。

 

同社にとって、北米で最大のオフライン都市は、OAG交通量分析によれば、ニューヨークとトロントであるが、需要規模が小さい事からこの長距離はちょっと手の出せないものだ。

 

ニューヨークとトロントの次は、ラスベガスとシカゴが大きく、シカゴの半分の規模のヒューストンが続く。

ラスベガスはシカゴより可成り近いが、OAG交通量分析は、ラスベガスがよりレジャー目的地である事を反映して、プレミアム予約が少なく、より割引エコノミー切符の多い事を示している。然し、これは、エアNZの座席密度の高い787-9には向いている可能性もある。

 

ラスベガスは乗継ぎ利便性を齎すだろうが、その点ではシカゴとヒューストンの方が更に大きい。コンチネンタルがヒューストン=オークランド(NZ)線を検討して居たが、これは合併統合したユナイテッド=コンチネンタルがシカゴに統合本社を作った際に、ヒューストン・ホビー空港での外国社の拡大を阻止する政治的策略として浮上したものだろうが、未だに実現して居ない。

 

Air New Zealand plans to grow beyond North America's west coast to Las Vegas, Chicago or Houston

カンタス、エアニュージーランドに歩調を合わせ、日本路線を拡大=キャセイ、SIAから旅客の奪還を期待して

1-Dec-2014 1:09 PM

 

多くのエアラインが日本路線を削る中、カンタスはエアニュージーランドに足並みを揃えて路線便数の増強を図ろうとして居る。この動きの背後にある考え方は、一つには、円安で日本行きのアウトバウンド需要が伸びるだろうと言う事、然し、また他社が供給を削った様に、日本人のアウトバウンド需要には余り望みが無い。豪州、ニュージーランドは、嘗て、日本人旅行客に人気の目的地だった。ほんの2005年迄、日本からの豪州訪問者の数は、世界第3位だった。今や、中国市場が、拡大の推移に大きな影を投げかけて居る。

 

カンタスは、20158月に、羽田行きのデイリー便を、就航させる予定で、豪州の出発地点をどの都市にするかは、2014年内に決まる。羽田は、成田より足の便が良いのは確かなのだが、カンタスはシドニー=羽田を困難にすると思われる羽田空港の発着枠制限と戦わねばならないだろう。カンタスはより多くの選択肢を提示する事により、現在、豪州日本間の旅客総数の19%を運んで居るキャセイパシフィックとシンガポール航空から其れを奪還したいと願っているだろう。しかし、これら第6の自由を行使しているエアラインは、就航都市の品揃えや、発着時間の組み合わせで有利さを維持する事になるだろう。

 

Qantas joins Air New Zealand in Japanese growth, hoping to regain traffic from Cathay and SIA

オマーンの交通大臣、新たな民営LCC導入を検討すると声明

1-Dec-2014 5:18 PM

 

オマーンの交通通信大臣であるアーメド・ビン・モハメド・ビン・サリム・アル・フタイシ博士は201411月初めに、オマーンは、民間LCCに市場を開放するかもしれないと、発表した。これは、ナショナルフラグキャリアーであるオマーン航空が、自社の子会社としてLCCを創る事は無いと言う決断を受けたものだった。

 

地紙タイムズ・オブ・オマーンに対し、アルフタイシ博士は、政府が「格安航空会社の様な新しいエアラインの導入を検討して居る」と語って居る。

 

大臣の意図は、少なくとも一社の、或いはもっと多くの新たな運航許可証を、入札に依り民間の事業者に与えると言うものだ。似た様な手法が、サウジアラビアでも2度にわたるその自由化の試みの中で既に試され、成否は相半ばして居る。

 

Oman's Transport Minister announces a study to review introduction of a new private budget airline