当分析はCAPAが2020年6月22日に発表した
Istanbul Airport's ‘Safe Travel’ illustrates airport challenges
をJAMRが全文翻訳したものです。
↑<イスタンブール空港再開ビデオ>↑
2020年6月30日
イスタンブール空港の「安全な旅行」ビデオ が描き出す空港の課題
22-Jun-2020
イスタンブール空港は、この世界最大(最終的に)にして最新の空港の一つが、旅客の安全のために可能な限りの準備をしたと、自分たちの空港を通過する旅客に納得させようと「安全な旅のために、全て準備OK」と言う、分かり易い内容の3分半のビデオを発表した。(冒頭のYouTube参照)
幾つかの空港は、自らの対策を宣伝する事で他をリードしようと試みて居るが、その筆頭が、2018年10月に開港した、新イスタンブール空港(IST)である。ISTの対策は、控えめに言っても広範にわたるものだ。
今回はこれらの対策を詳細にチェックする、少々皮肉っぽいレポートである。
同時にアイスランドが、主たる観光シーズンが迫る中で、危機的な観光業界を再びキックスタートさせようと摸索して居る。観光業界は、アイスランド経済の主力であり、アイスランドは9月末までの最盛期が早くもやって来ようとする中で、また、勢いを取り戻そうと必死である。
アイスランドが国境を再開し始める中で、アイスランドエアの営業担当取締役は、同社がレイキャビク/ケフラヴィク空港とバイオセキュリティ対策を始動させる交渉中である。
概要 Summary
l イスタンブール空港は、広範で包括的な衛生対策を導入
l 然し、それは潜在的顧客を惹きつけるのと同じくらい敬遠させるかも知れない
l それでも、イスタンブールは多分、他に対して方向性を示して居るのだろう
l 国際線の便が既にイスタンブール空港に復活して居る
将来は今よりもっと現実を超越して居る
「安全な旅」とは、正確には何なのだろう?それは「安全なセックス」より安全なのか?これからの数ヶ月でそれが明らかになるだろうが、ソーシャルディスタンス、マスク、消毒器具、といった類のものがどこの空港のメニューにも出て来て、それは超現実的な、ちょうど映画「フィフスエレメント」の銀河系会議場から飛び出して来たもののようだ。
幾つかの空港は、彼らの対策を進めて、他に先んじようとして居り、その筆頭が2018年10月に開港したイスタンブール空港(IST)である。ISTの対策は控えめに言っても実に包括的なものである。
「カリフォルニアからデンマークへ空路36時間:ジョニーの旅のオデュッセイア」での最大の懸念は、米国の各空港やコンセッションが不確実性を生み出す中で、旅行体験の不統一な事であった。
イスタンブール空港は語って居る:「我々は準備OKだ。。。空港へのアクセスから搭乗ゲートまでイスタンブール空港での衛生的で安全な旅行体験のために、COVID-19パンデミックへのあらゆる対策を講じて居る。今や我々は健康な日々に再会する。
ウイルスの蔓延を避けるための厳格な対策を講ずる中で、航空を再開することは、現在、全ての利害関係者にとって最大の優先事項である。イスタンブール空港の国内線の便は、6月1日にこれからも増大する便数で復旧した。また、トルコは6月10日から、40カ国へ向けた、国際線便の復旧を順次進める計画である。
「イスタンブール空港では、安全な旅行の為の準備完了!」と題したビデオの中で、そして「さあ、健康な日々に再会しよう!」(多分「第2波」はトルコでは起き得ないと言うこと)と言う危なっかしい小見出しとともに、空港当局は如何に全ての準備が整って居るかを解説して居る。
ビデオは、本稿冒頭のYouTubeで見られるが、主要点は以下の通りだ。
ビデオは、これからは、如何に「混雑」の水準が厳しく抑制されるかを強調して始まる。空港バスは、運転手も乗客も既にマスクをして登場するが、50%までの乗車率に限定される。
これは、2倍の便数を意味し、乗車賃を倍にしない限りは、追加的なコストが掛ることを意味するが、公共交通機関と言う形態に一体誰がその料金を払うだろう?
マイカーの利用が急速に増えるだろう。
ひとたび、空港に入ると、マスクを着用する事が義務付けられる。もしまだ持って居なければターミナルビルの外にある自動販売機で買わなければならない。マスク無しでは入れない。
そして、体温診査の検査室を通り抜け、特製除菌マットで靴を拭い、ソーシャルディスタンスの目印に従って居ることを確認しながら、順次種々の手続きを終え、空港スタッフが一人しか居ないチェックインにたどり着く。
検査のために持ち物を預けるセキュリティのトレーは、勿論、常に紫外線光線で消毒される。
次いで「非接触」の身体検査が、見るからに生物学的、科学的な戦争用の防護服を着た係員によってなされる;医療用ゴミ箱と手指消毒器があり、インフォメーションやエアラインの事務所にはプレクシグラスの盾に護られたスタッフが居る。
トイレの中でさえ、「密度監視システム」がある。もし混雑しすぎると、入る事は出来ない。
これらの何れかを忘れたときのため、ターミナルの至る所にディジタル警報装置がある。
説明が無いけれども「100%新鮮な空気による換気システム」がある、一方で、どの様に、何処へは明らかでは無いが「汚染された空気は100%排出される」。
ターミナルを巡回し、感染が疑わしい人を探す係官は「スマート・スクリーニング・ヘルメット」をかぶって居る。
E-パスポートシステムでさえ、消毒システムを備えて居るーここでも紫外線光線だがーそして最終セキュリティコントロールもまた非接触型である。
レストランやバーでは全てパッケージで、これがコーヒーをストローで飲む事を意味するとしても、如何なる他人とも接触を最小限にする様になって居る。
紫外線の感染防止が動く歩道でも続き、ロボットの自動清掃機が、消毒のために幅広くターミナルビルを動き回る。
勿論、バギーや台車、そしてエレベーターの内部や公共エリア全体とともに、空港の問い合わせインフォメーションカウンターは、常に丁寧に除菌されて居る。
もう一つの特別な展開としては、ターミナルを巡回して、例えば、いかなる理由にせよマスクをして居ない人を探し出す「衛生チーム」がある。
ゲートの椅子にも、またソーシャルディスタンスの警告が、背中にも前にも表示されて居る。
ビデオは多くの言葉で説明はしないものの、到着旅客は、当然ウイルステストの対象になるだろう;寧ろ、単に、ビデオカメラと「衛生管理チーム」が、検体の容器を持って待って居る所を見せるだけだ。
イスタンブール空港が、潜在的旅客を安心させようとして準備した、幅広い対策については賞賛に値するだろう。何も見落とされたものは無く、空港はまるで病院の様である。これが、旅客たちに、また旅する事は安全なのだと納得するのを助け、世界中の空港の標準となるかも知れない事例の始まりである。
一方で、多くの人々がこのビデオを見て、「これではやはり自ら体験するに値しない。私は家族とともに、ソーシャルディスタンスをとって、今年はステイケーションが、どんなものなのか試してみよう。」と言う結論に至るかも知れない。
Istanbul Airport's ‘Safe Travel’ illustrates airport challenges