2020年12月29日
24-Dec-2020
私たちの生活がひっくり返り、業界は必死に苦しみ、旅行者や同僚たちの健康に焦点が当てられた年に、勝利のお祝いは殆どなかった。
ここCAPAでは、業界を第一に考え、これらの不確実な時代を乗り切るための知識と理解を提供するために、一年を通して最善を尽くして来た。
そこで、私たちは、世界中の私たちのチームの努力を評価し、2020年に見逃したかも知れないいくつかの重要な節目を祝うために少し時間を割こうと思う。
2020年、CAPAは(非常に静かにではあるが)30歳の誕生日を祝った。
1990年に設立されたCAPAは、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、オーストラリアにまたがる航空研究者とアナリストの強固なグローバルネットワークを展開して来た。
私たちは、メンバーに毎日400以上のニュースブリーフ、分析レポート、研究出版物、および広範な企業プロファイル、航空会社と空港のデータベースなどを備えた包括的なデータセンターへのアクセスを提供し続けて居る。
2020年2月:第2回CAPAカタール航空地政学および規制サミット2020、ドーハで開催
2020年2月、CAPAはドーハで第2回CAPAカタール航空地政学および規制サミット2020を開催した。サミットでは、航空および運輸の上級幹部、地域および国の規制当局、大使、当局者、学界のメンバーを再び招き、2日間の有意義で刺激的な議論を通じて、航空規制と政策の最新動向を探求した。
ハイレベルフォーラムでは、地域および世界の航空政策の動向、自由化、米国のビッグ3のキャンペーン、EUの包括的合意、航空における政治の役割の増大、ICAOの役割などの重要な問題について検討した。
サミットでは、CAPAの名誉会長ピーター・ハービソン氏は次のように述べて居る。「CAPAは、航空業界に重大な影響を与える重要な開発に関する議論の先駆者であり続けて居る。航空規制は、中東および世界中で議論の焦点となって居る。業界が前進することを確実にするために、所有権と管理、オープンスカイ、市場アクセスに関する重要な問題を引き続き分析することが重要である。」
不幸にも、これが世界が変わる前に私たちが開催できた唯一の「現実の」イベントだった。
コロナウイルスの全体像が明らかになると、2020年3月にCAPAの名誉会長であるピーターハービソンが航空業界に関する予測を発表し、COVID-19に対応して、業界の維持を支援するよう政府に要請した。記事の抜粋は以下の通りである:
「2020年5月末までに、世界のほとんどの航空会社は破産するだろう。大惨事を回避するためには、政府と業界の協調的な行動が必要である。
「コロナウイルスと、複数の政府の旅行に対する反応の影響が、私たちの世界を席巻して居り、多くの航空会社は、おそらくすでに技術的破産に追い込まれて居るか、少なくとも実質的に債務契約の不履行に陥って居る。保有機群が地上待機となってしまい、現金準備は急速に底をつき始めて居り、そして飛んで居る便は半分にも満たずに運航されて居る。」
「キャンセルが事前予約をはるかに凌駕し、新しい政府の勧告があるたびに、それは航空便の運航を阻止することになった。需要は全く前例の無い様相で枯渇しつつある。正常化はまだ見えて来ない。」
この声明は、需要(およびキャッシュフロー)がほぼ完全に枯渇した、当時の航空会社の現金準備に基づいたものだった。さらに悪いことに、旅行業界全体を通じて多くの人々が、実際に入って来るよりも多くのお金を払い戻さねばならないという不幸な立場に居ることに気づいた。
業界にとっては、幸いなことに、それから政府が介入し、多くの航空会社に必要なサポートを提供して居る。また、ロイヤルティプログラムからの相当額を含め、既存の資産から資本を調達することも引き続き可能だった。
しかし、その結果、航空業界は今後何年にもわたって多額の債務を抱えることになり、IATAは、2021年半ばまでに約2,000億米ドルの債務負担を予測して居る。それだけで、以前のプロファイルとは大きく異なって見える業界が出現する事は確実である。
2020年4月:CAPAが仮想マスタークラス・シリーズを開始
旅行や対面での会議に関する世界的な制限に対応して、CAPAは仮想航空マスタークラスシリーズを立ち上げた。最初のCAPAマスタークラスには、900人の航空会社の幹部を含む2,300人を超える登録者が集まり、業界の全体像と今後数年間の展望を提示することに重点が置かれた。
l 予想される主要航空会社の撤退後の世界の市場の形;
l どの市場が立ち直るか?
l 需要の減少とこれに対抗することの理由;
l 生存の可能性の高い者と統合のシナリオ。国の誇りは国境を越えた統合を許すか?
l 保有機群の規模と、それが将来の機材発注をどのように牽引するか;
l 国家支援による生き残りの影響と、さらに多くのことができるか?
l レジャーvs.企業:供給復活の初期の局面で需要を促進するのはどちらか?
2020年5月:CAPA発行ニュースが100万の節目に到達
2008年10月14日に現在の形態で発信されたCAPA発行のニュース製品は、2020年5月に目覚ましい節目に達し、100万番目の記事が発信された。
CAPA独自のデータベース、航空会社やサプライヤーからの直接の情報、世界中のソーシャルメディア及び伝統的メディアソースからの情報によって強化された、さまざまなソースや言語からの情報を収集し、毎日400以上のニュースブリーフが発行されて居る。
2020年6月:CAPAはOAGのサポートによる新しい「Air Capacity Projection Model」を発表
2020年6月、CAPAは、主要市場の航空座席供給の予測を構築および解釈するようにデザインされた、一連の対話型データモデルを発表した。
CAPAの航空座席供給予測モデルは、2019年の実績に基づいて、OAG、および各都市と路線の組合せによってサポートされた、各国の国内線および国際線の座席供給の見通しの効果的な内訳を提供する。
このモデルは、政府の声明、航空会社の路線網の発表、供給予測、および一連の現時点のデータと組み合わせて、将来の航空座席供給予測のための堅固で詳細なガイドを提供し続ける。
CAPAの航空座席供給予測モデルは、ゼロ/地上待機、スケルトン、強い制限、基本、制限、および標準と言う、6つの主要なフェーズに関する仮定を適用したものだ。
CAPAの毎日の300〜400の地球規模の航空ニュース項目を含む多数の入力情報に基づいて定期的に更新され、絶えず再評価されるCAPAモデルは、ユーザーが関連市場の回復のペースを対話形式で追跡するのに役立つ。
2020年7月:CAPAは空港の収益拡大を支援する新製品を発表
CAPAと業界の専門家チームは、空港が収益を守り、拡大する新しい方法を模索するのを支援するために、2020年に新製品を発売した。
COVID-19後の空港収入の流れの再発見は、空港が2020年の困難な月を漕ぎ渡るのに役立つユニークで包括的な製品である。
含まれる製品:航空および非航空の総空港収入がどのように生成されるかについての完全な再評価。回復プロセスを舵取りするためのガイドライン。
2020年8月:CAPAの新しい機内仕様データベースが保有機群データベースを拡張
CAPAは、航空機内仕様データベースの立ち上げを発表。既存のCAPA保有機群データベースと完全に統合されて居り、世界中の600以上の航空会社の43,000以上の航空機リストを備えたこのユニークな情報資源は、最も広範なグローバルな商用保有機群の機内仕様の記録を網羅し、豊富で比類のない洞察へのアクセスを追加して居る。
この急成長している分野の、最も目に見える側面をカプセル化したデータベースには、座席モデル、寸法、メーカー、機内エンターテインメント(IFE)、ワイヤレス機内エンターテインメント(W-IFE)、機内接続(IFC)が含まれて居る。
このデータベースには、個人用電子機器(PED)の変換に関する専用の情報も含まれて居る。これは、COVID-19後の非接触型の相互連携の仕組みに関する現在進行中の議論と将来の決定に不可欠な情報である。
2020年9月: Blue SwanDailyがCorporateTravelCommunityと合併
2020年9月、Blue Swan DailyのWebサイトは、専用の企業旅行バイヤーネットワークであるCorporate Travel Community(CTC)と統合され、単一の包括的なグローバルプラットフォームを作成し、業界と拡大するグローバルメンバーシップベースで利用できる豊富なリソースをさらに強化した。
この合併により、世界中の企業の旅行バイヤーは、戦略的インテリジェンス、調査、データリソースへの比類のないアクセスをすべて1か所で利用できるようになった。
2020年10月: CAPAが1:1ネットワーキングのデジタルシリーズを開始-CAPA Live
今年の一年は、好評な地球規模の生の催しに代わる、仮想イベントを少数回だけ完了したが、ライブイベントは引き続き不確実で予測不能であることが直ぐに分かって来たため、信頼性の高い代替仮想イベントが不可欠となって居る。
そこでCAPAは、2020年10月14日に始まり、世界最高水準の航空および企業渡航の思想的リーダー達との多数のインタビューとディスカッションが盛り込まれた、毎月のデジタルシリーズの「CAPA Live」を立ち上げた。私たちは、また、12か月のシリーズのプログラムにも取り組んで居る。
このデジタルシリーズは業界のリーダーたちを迎えて居り、エミレーツ航空社長のティム・クラーク卿、アメリカン航空のダグ・パーカーCEO、ウエストジェットのエド・シムズCEO、業界の伝説の人物ボブ・クランダル、ヴァージンオーストラリアのジェイン・フルドリチカCEOが参加して居る。また、航空会社の流通、業界のデジタル開発、フリークエントフライヤープログラム、企業渡航など、業界の専門家と、常にさまざまな重要なトピックに取り組んで居る。
すべてのCAPAイベントと同様に、CAPA Liveは、CAPAの専門家アナリストチームによって提示され、Aviation Week Networkのポートフォリオ全体で利用可能な、圧倒的な専門知識に支えられた、すべての地域をカバーする包括的な分析とデータの洞察も備えて居る。
CAPA Liveプラットフォームは、また、小グループの分科会、非公開の円卓会議、オンラインの1:1ネットワーク作りの機会など、業界の相互作用と再接続も可能にした。
2020年11月:CAPAは誇らかに航空輸送月間をサポートする
CAPAは、2020年11月9日から2020年12月4日まで行われた、仮想コンテンツプログラムである、第1回Aviation Week Networkの航空輸送月間を親会社と共に主催した。このイベントは、世界の航空輸送業界を結集して、市場の現状に関する洞察を共有することを目的として居る。
この種としては初のこのプログラムは1か月に及び、次のイベントが行われた。
l CAPAライブ:2020年11月9日から2020年11月13日
l ATWリーダーシップ・フォーラム:2020年11月16日から2020年11月30日
l Routes Reconnected(再接続された路線):2020年11月30日から2020年12月4日
このデジタルプログラムは、AviationWeek.comへの着地ページで締めくくられ、Air Transport World(ATW)、CAPA-Center for Aviation、Aviation Daily、Routes, Fleet Discovery and Airport Strategy & Marketing (ASM)などの主要な編集者、イベント、およびデータブランドを備えた、Aviation Week Networkの航空輸送ポートフォリオによって運用されて居る。
l CAPALiveおよびRoutesReconnectedを含む会議セッションからのレポート。
l 綿密なジャーナリズム、情報、データ;航空旅行業界の未来を形作る重要なトピックに関する議論に参加し、それを可能にするため。
l ウェビナー、CEOインタビュー、ビデオ、フォトギャラリーなどの最先端のコンテンツチャネル。
l バイヤーと12,000を超えるサプライヤーをつなぐ拡張された「マーケットプレイス」。
2020年12月:CAPA Liveは、2,500を超える登録で参加者の節目を達成した
CAPA Liveの3回目にして2020年の最終回は、2,500を超える登録が確認され、今月の重要な節目に達しました。
CAPAのこの重要なデジタルシリーズは、さまざまな著名なゲスト、思想のリーダー達により、業界をサポートすることを目的としており、業界は耳を傾けています。
CAPAの私たち全員から皆さまに、幸せな休日、そしてより伝統的な2021年の到来をお祈りします! CAPA's 2020 Year in Review – Celebrating Milestones