当分析は、CAPAが11月18日に発表した Peach Aviation profits overshadowed by Jetstar Japan & Skymark losses in Japan's changing marketを、JAMRが和訳したものです。
日本のピーチ・エビエーションは、開業以来2年で、初の利益を計上した。6.5%の営業利益率で、ピーチは、部分所有親会社のANAの営業利益率4.1%を凌いで居る。然し、ピーチの黒字は、部分所有者のJALが、12.7%の利益率だったのに比べて、マイナス36.8%と言う、ジェットスターの巨額の損失の影に隠れてしまった。因みにJALグループには、利益率最高と最低のエアラインが、存在する事になる。ジェットスターの業績は、スカイマークの赤字より悪く、より小さなスターフライヤーよりも悪い。
ジェットスター・ジャパンは、大阪関西空港にも基地を立ち上げて、一時はピーチの半分だった機材の生産性を押し上げてから、回復に向かって居た。ピーチの機材稼働率は、段々落ちて来て居るが、一方で春秋航空日本の、ひどく稼働の低い状態は続いて居る。ジェットスター・ジャパンは2014年第1四半期に利益率を伸ばした、たった2社のうちの1社でもある。ジェットスターは、ペースを緩める一方で、ピーチは創立以来の定評通り、保守的だが堅実な成長を続けようとして居る。
ピーチは初の黒字を計上、ジェットスター・ジャパンは、3年連続の赤字
ピーチ・エビエーションは2012年3月に、同社が最初に飛んで、日本で始まった新しいLCCの波の一番手だった。ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパン(のちにバニラエアになった)は、それぞれ2012年7月と8月にサービスを開始した。春秋航空日本は2014年8月に開業し、エアアジアは2015年に日本市場に再参入しようとして居る。
ピーチとジェットスターは、業績を公表している。 ピーチは2013年度(2014年3月31日までの12か月)に20億円(1,940万ドル)の営業黒字を計上した。これは、ピーチにとって初の黒字で、2012年度(開業初年度)の9億6千万円(960万ドル)の損失に続くものだった。ピーチによれば、営業利益は、計画より12.7%も高かったと言う。これは、収入が31.2%伸びた結果だが、日本円の為替値下がりの影響で、コストが上がり、目減りしてしまった。
ピーチのCEO井上慎一は、2014年10月、シンガポールで開かれたCAPAの最近のLCC会議で、講演し、ピーチは、開業からたった25ヶ月で黒字を実現したこと、そして、コストの高い日本で、LCCが黒字を出すなど誰も予想しなかったのだと誇らしげに語った。
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