当分析は、CAPAが9月13日に発表した
Japan Airlines to re-open Osaka-Los Angeles, consider New York-Sao Paulo, cut during restructuring
を、JAMRが和訳したものです。
JAL、関西・ロサンゼルス線再開へ
=再建中に削ったニューヨーク・サンパウロ区間復便も検討
近年のJALの国際線拡大は、ボストンやサンディエゴと言った新地点に的を絞って来た。しかし、ここへ来て、この日本第2の国際線エアラインは、財政難時代に休止して居た路線の復活を始めた。JALは、ニューヨーク線のデイリー第2便を復便し、2015年3月には、大阪関西=ロサンゼルス便を復活させる。これは、東京以外では唯一の長距離国際路線になるが、同社は更に、関西=ロンドン・ヒースロー線の再開も検討して居る。やはり検討されて居るのは、サンパウロ線の復活で、多分、ニューヨーク経由となるだろう。
JALは、国内線市場の拡大予想が頭打ちになって居る事から、国際線での成長を狙って居るのだ。そして、JALには発注済みの30機の787、次いでA350と、新造機は主に機材更新の為とは言え、新路線を必要とする機材が有るのだ。
国際線拡大へ引き戻すのは、財務的な圧力なのである。JALは第1四半期(2014年6月30日までの3ヶ月)に、羽田での急速拡大が、供給過剰を招き、搭乗率も収入単価も下げてしまったANAに比べて、かなり良い結果を出して居る。
JALの課題は徐々に国際線を伸ばして行くことだが、更なる供給増は矢張り国際線の収支を悪化させる可能性が有る。それでも、同社の利益率が2桁で有ることから、より大きな利益と引き換えに、これを実行する余地は有る。
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