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CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは
今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。
毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。
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Premium Analysis
ノーウエジアンエアのバルセロナ発長距離便=野心的なアルゼンチン行70機体制
ノーウエジアンはスペイン発最初の長距離便をロサンゼルス、ニューヨーク、そしてオークランド(2017年6月開始)の米国3都市で開始し、もう一つマイアミ線を2017年8月に計画して居る。バルセロナ発の次の長距離路線はブエノスアイレスになりそうだが、これは同社のアルゼンチンでの野心のほんの一部を反映して居るに過ぎない。
2017年の早い時期に、ノーウエジアンはノーウエジアンエア・アルゼンティーナを設立し、グループの役員会は2017年5月にこの計画を承認して居る。同社は国際線、国内線の両方で、かなりの規模の事業を望んで居る。ノーウエジアンはアルゼンチンで管理スタッフを雇用しつつあり、この夏遅くには、乗員の採用を始める予定だ。管理当局の承認待ちながら、2017年末までには新規路線が発表され、販売が開始される予定だ。
ノーウエジアンエア・アルゼンティーナのCEOで、前ノーウエジアンエアシャトルの運航本部次長のオーレ・クリスティアン・メルフスは、アルゼンチンは、「手頃な国内線と国際線の便を組み合わせるノーウエジアンの世界戦略にピッタリの、興味深く、潜在力を持った市場である」と評して居る。
新たな事業は、ノーウエジアンの前例の無い世界戦略のまた一つの大きな進歩となるだろう。
Norwegian Air's long haul launch from Barcelona. Ambitious 70 aircraft plans for Argentina
ベトナム航空、大型化そして可能なところでは増便=北アジアに焦点を絞った拡大のために
23-Jun-2017
ベトナム航空は2017年以降、2桁以上の伸び率で供給拡大を計画して居る。同社は過去3年間で、規模を2倍に拡大したベトナム国内市場では伸びが鈍化すると見ているが。国際線市場での商機を熱心に追及する計画だ。
北アジアで、特に発着枠の制限が、増便を許されない様な市場では、同社はA321から787またはA350に大型化して供給を拡大する予定だ。ベトナム航空はまた、欧州では現有の4つの目的地に便を増やして拡大を、そして2019年までに米国への便の開設を準備して居る。
ベトナム航空は、東南アジア域内では引続き狭胴機の運航を計画して居るが、席数の多いA321を導入して近距離路線の供給増も可能である。同社は10機のA321ceoのビジネスクラスを半分に減らして、供給席数を増やしたが、更に2018年から納入されるA321neoでは更に高密度の座席仕様を計画して居る。
Vietnam Airlines upgauges and, where
possible, adds frequency to drive growth, with N Asia focus
IAGのレベル、バルセロナから米州へ4路線開設=パリ、ローマ基地、アジアの地点を検討中
IAGの新しい長距離低コストエアライン「レベル」は2017年6月1日、ロサンゼルス線でついに離陸した。これを追ってオークランド、プンタカーナ、そして2017年6月17日にはブエノスアイレスへと続く。バルセロナから国際路線というノーウエジアンの計画に反応して開設したものだが、レベルはスペインで最初の長距離低コストエアラインになるという地位を争って、ライバルに打ち勝ったのだ。
レベルの初フライトに際して、IAGは、その新しいブランドの売り上げは、「すべての市場で、我々の予想を遥かに超えて居る。」と語って居る。IAGによると、レベルは、長距離路線を飛ぶのが初めてという旅客を惹きつけ、市場を拡大して居る。更に先を見据えて、IAGはレベルを欧州の都市、次の基地と目されるのは、ローマとパリだが、に持って行きたいと考えて居る。またアジアの目的地を追加する事も計画して居る。
路線網デザイン上の、より分析的な考慮や、競合社の反応などの先には、もう一つレベルの長期的な成功の為に欠かせない、より分かりにくい事がらがある。これは、新しいエアラインの企業文化に関わって居る。最初は、運航も、社員配置もイベリア航空が行うが、IAG内で完全に独立したエアラインと言う、レベルの計画した地位への移行が極めて重要である。
IAG's LEVEL starts four Barcelona routes to Americas; eyes Paris & Rome bases, Asia destination
Premium Analysis
フィジー航空 第2部:長距離路線網拡大第2局面=中国と日本を含む
フィジー航空は、狭胴機、広胴機の保有機群を増強するのに合わせて、路線網の更なる拡大を追及する計画を立てて居る。同社は2015年の始めから、保有機を7機から9機に増やし、2019年の終わりまでには11機から12機の運航を計画して居る。
フィジー航空は、2016年、4機目の広胴機を受領したのに続いて、サンフランシスコとシンガポール線を開設し、長距離路線網の規模を2倍に拡大して居る。同社は、2019年末までに、中国と日本への便を開始することで、更に二つの長距離目的地を狙って居る。
同社はまた、つい最近、通年運航にそして週2便を毎日1便に格上げしたサンフランシスコ線の拡大を熱心に進めて居る。
一方で、2017年には、ジェットエアウエイズ、香港航空、そしてジェットスターアジアとの新たなコードシェアを通じて、企業提携のリストも増強しようとして居る。同社はまた、バージン・サモアに代わって設立される、新たなフラッグキャリアーの支援、緊密な連携に同社を巻き込む計画のサモア政府と、提携契約を結んで居る。
Fiji Airways Part 2: second phase of long haul network expansion to include China and Japa
キューバ、更なる米国エアラインの供給カットがあり得る=米国との通商関係が冷め行く中で
米国の前政権が導入した、米国とキューバの雪解け関係が、この島を抑圧するのに貢献して居る軍事そして諜報部門を喜ばせて居るという観点から、合衆国大統領ドナルドトランプは、このカリブの島を米国からの入国者に開放し始めた法律を覆してしまった。
バラクオバマ政権の米国とキューバ両国間の関係を改善しようする決定は、この島を米国から毎日最大110便の民間航空機に開放する、記念碑的なものと見られて居た。然し、米国エアライン各社から、特にハバナへの輸送権を求める強い関心にも関わらず、期待されて居た需要は、現実のものとはならず、既に5つのエアラインは、高いコストと弱い予約実績という理由で、キューバへの便を休止または、路線を切って居る。
それにも関わらず、2017年の最初の6ヶ月の両国間の旅客数の水準は、記録的な水準になって居り、この国の老朽化した観光インフラに負担を掛けて居る。
For Cuba, further US airline capacity cuts are likely, as USA trade relations cool
Premium Analysis
フィジー航空 第1部:保有機材の更新と拡大を目指す=737MAX8とA350或は787で
フィジー航空は、域内での成長、中長距離路線網の拡大など、新たな拡大の局面を計画して居る。このフラッグキャリアーは、また、サモアで計画中の新しいフラッグキャリアーとの共同事業の可能性など、新たな、或は拡大したコードシェア提携を通じて、オフラインアクセスを改善しようと努めて居る。
広胴機の保有機が拡大され、中国本土、日本への便が開設され、サンフランシスコ線は、毎日1便に格上げされた。狭胴機の拡充により豪州、ニュージーランド、そして南太平洋での拡大が可能になる予定だ。
フィジー航空は、保有機群の拡大に合わせ、機材更新を計画して居る。既に、737-800を737MAX8に更新することを表明して居り、現有A330を更新する為に購入する可能性のあるA350と787の評価を開始して居る。
Fiji Airways Part 1: pursues fleet renewal and expansion with 737 MAX 8s and A350s or 787s
日本、エアアジア・ジャパンの再開に躊躇=高い経済効果にも拘わらず
エアアジアグループが日本の市場に再参入する意向を発表して以来2年、この共同事業は未だに起動できないで居る。エアアジアジャパン・マークIIは2015年7月に名乗りを上げ、2015年10月には航空運送事業許可(AOC)を取得して居る。2015年3月か4月の開業が想定されたが、エアアジアジャパンは最終認可をまだ取得できないで居る。特定のその筋が、このエアラインの開業に反対するロビー活動をする中で、2017年内の開業は出来そうに無い。
エアアジアジャパンは、エアアジアとANAの共同事業で、契約解消となった、エアアジアジャパン・マークIの頃からずっと引きずって居る、しばしば出くわす日本の排外的環境からの抵抗を克服しなければならない。地元の考え方としては、もっと、競争を許容する方向に向かわねばならない。即ち、日本には、もう一つ強力なLCCのための余地が充分ある様に見えるのだ。日本は、意欲的な観光旅客数目標を立てて居て、エアアジアジャパンが、その達成を手助け出来る筈だ。また、エアアジア・ジャパンの提案して居る基地は、まだそこを本拠地とするLCCは無いが、LCCターミナルの準備を始めて居る、名古屋である。競合他社はその開業を難しくしようとし、ジェットスタージャパンは名古屋に基地を開設して居る。
Japan vacillates over AirAsia Japan relaunch, despite strong economic benefits
航空機メーカー、消費者社会の価値感を取り入れる=組み込まれた老朽化
20-Jun-2017
携帯電話、タブレット、ラップトップやその他の消費者電子機器に、極めて現代風に依存して居る人なら誰でも、数年ごとに最新版に買い換える事に抵抗するのが難しいことをご存知だろう。最も新しいガジェットが、より多くの機能を持つ様に見えるだけでなく、古い型が、どうも故意に仕組まれたと思われる有効期限に近づいた場合、考えられる唯一の代替案である事がしばしばである。
民間ジェット機のメーカーは、どうも、エアラインに新しい航空機を購入する様に説得するために、この種のアプローチを開発した様だ。その業界には相変わらず、周期変動があり、発注のパターンには、エアラインの業績の好不調の波から逃れられないものがある。
然し乍ら、エアバスとボーイング(そしてより小さくはボンバルディアとエンブラエル)は迫り来る退役期の機材の供給過剰と、多くのハイテク新型機材プログラムが偶然一度に起こる事を利用して、その両者の間に、そして起こり得る需要変動のために緩衝材を用意して居る。
Aircraft manufacturers embrace the consumer society's values of built-in obsolescence
マレーシア航空、広胴機戦略を再調整=2018年に長距離路線拡大を再開
20-Jun-2017
マレーシア航空は、2018年、自社のA350保有機群を使って、新たな長距離路線を開設しようと計画して居る。欧州大陸内の目的地の評価が行われて居る。ロンドンは、2016年早く、前回の路線網リストラ計画の一部としてアムステルダムとパリを切って以来、同社の唯一の欧州線目的地だった。
マレーシア航空は4機のA350を使って、2018年第1四半期に最初のロンドン便を移行させるのを含め、最近加速されたスケジュールのもと、同社の毎日2便のロンドン線のA380を更新する計画だ。その他2機のA350は、当初はオークランドなどアジア太平洋域内の中距離路線を想定して居たが、今は、未確定の長距離路線に使おうとして居る。
マレーシア航空はまた、向こう数年間で、旅客用広胴機保有数を、21機から36機へと、ほぼ2倍の規模にする計画である。同社は、狭胴機保有数を縮小することから、A330を約15機リースする事で、いくつかの路線を737-800から大型化することが出来るだろう。
Malaysia Airlines again adjusts its widebody strategy, to resume long haul growth in 2018
Premium Analysis
アリタリア、特別管理会社として:通常の事業で長距離拡大=労使間の紛争は残る
19-Jun-2017
2017年3月、アリタリアが採択した、近/中距離路線を削るが、広胴機は拡大するとしたリストラ計画は、結局従業員には拒否された。計画は、より低い単位コストと、アンバンドルと単純化した運賃体系で、近/中距離路線でのLCCに対する競争力が改善する事を望んで居た。長距離路線では、アリタリアは、フルサービスモデルを維持し、特に米州への供給拡大で、イタリア発の市場占有率を取り戻すことを狙って居た。
リストラ計画を従業員に拒否された事で、アリタリアは、2017年5月2日、特別管理の下に入った。5月17日、正式に、アリタリアを買収またはリストラする事に興味のある受け手が公募された。6月5日の締め切りまでに興味の提示が有ったものについて、現在検討が行われて居る。
同時に、また、業界の更なる懸念にも関わらず、アリタリアは、可能な限界まで、通常の事業を維持しようと試みて居る様だ。特に、この冬デリーとモルディブに新路線開設、米州の多くの路線での供給拡大を発表するなど、その長距離拡大計画を推し進めて居る。然しながら、興味を提示した人々は、皆、アリタリアに於いて、通常の事業とは、同時に、労使間の労働問題を伴う事に気付かざるを得ないだろう。
Alitalia in administration: attempts business as usual with long haul growth; labour unrest remain
Premium Analysis
日本の航空界:域内空港の拡大と民営化が必要=意欲的な観光客目標達成には
19-Jun-2017
アベノミクスの下、ある意味では、これまで、実に僅かしか力を注いで来なかったこともあり、日本への入国旅客需要は目を見張らせる状況である。増え続けるインバウンド来日旅客の数は、明白な結果があり、当然ながら中央政府の注目する所となって居る。日本は2013年には訪日旅客1,000万人2016年に2,000万人の里程を超え、2020年には4,000万人、そして2030年には6,000万人という計画だ。数値的には成長は順調であるが、現実問題として日本は成長をどこに生み出し、促進するか、より困難になって居るのを感じて居る。
2017年6月大阪・関西空港で開催された、CAPAの北アジアのLCCサミットでは、北東アジアで起こった巨大な改善を検証した。日本にとって2020年の自らの観光目標を達成するためには、今後4年にわたって、毎年、狭胴機でデイリー72便の新規就航が必要になって来る。
典型的な東京と大阪への集中では、この成長を賄う許容量がない。LCCターミナルを提供し、日本国内の空港を更に民営化する事が、この地域の中心拠点を成長させる力になるだろう。地上のサプライヤーの、独占には終止符を打ち、競争を導入する必要がある、一方で、更なるビザ発給の自由化が、成長市場を解き放つ事になるだろう。
Japan aviation: regional airport growth and privatisation needed to meet aggressive tourism targets
スクート、シンガポール航空のLCC子会社:新たな一章=開業5年を迎え、タイガーエアとの統合で
19-Jun-2017
シンガポール航空(SIA)のLCC子会社であるスクートは、長距離便を開設し、タイガーエアとの統合を完成させて、新たな局面に踏み込もうとして居る。スクートは、2012年6月の初便就航以来、2017年3月期(FY2016/2017)のASK伸び率が50%近くになるなど、急速に成長して来た。
スクートと2004年に開業したタイガーエア・シンガポールは、2017年7月遅くには、単一の事業者免許、単一ブランド、単一のウエブサイトに移行する計画である。スクートが継承ブランドとなるが、タイガーエアの事業者免許は維持する予定である。
スクートとタイガーエアは、現在、合わせて37機の保有機群を、60地点に運航して居るが、2018年3月までの会計年度(FY2017/2018) 末までに40機、65地点 近くまで拡大する予定だ。この新エアラインは、FY2017/2018内に、中国への増便の他に欧州、そして多分ハワイへの開設など、主として広胴機運航の更なる拡大などに牽引されて供給は15%の伸びが計画されて居る。
Scoot, Singapore Airlines' LCC subsidiary: a new chapter as it turns five and merges with Tigerair
マレーシア航空、提携拡大、コードシェア旅客増強=アマデウスPSSをカットオーバーして
16-Jun-2017
マレーシア航空は、このナショナルフラッグキャリアーの構造改革を一歩進めるため、新たな予約システムの導入を完了した。アマデウス・アルテア旅客サービスシステムは、マレーシア航空にとって、ワンワールド加盟、非加盟を問わず、コードシェア提携社の取り扱い業務を改善することが出来る。
予約システムを切り替え、エアライン提携の可能性を広げる事は、グループCEOピーター・ベリューの下、マレーシア航空の重要な戦略の一要素である。
ベリュー氏は、歴史的なエミレーツ航空との提携を成し遂げ、幾つかは維持するに足る、充分な効果を上げて居ないと言う結論から、コードシェア提携社の総数を減らす事を決断した、前任であるクリストファー・ミュラーとは提携社の取り組みについては異なった手法を採って居る。ベリュー氏は、ミュラー氏が切った、10近くのコードシェア提携社を復活させるなど、提携社の数を増やす事に積極的である。
同時に、エミレーツ航空との提携は、当初想定して居たものより、ずっと小規模なものになって居る。エミレーツに深く依存する代わりに、今や、マレーシア航空は、湾岸のエアライン全3社との関係を持つなど、より多様化したポートフォリオを構築する事を選択して居る。
Malaysia Airlines to grow partnerships, increase codeshare traffic following cutover to Amadeus PSS
Premium Analysis
エアフランスのささやかな増強は顔色を失う=KLMの低単位コストと高生産性に比べると
15-Jun-2017
エアフランスは、相変わらずエアフランス-KLMグループのお荷物のままである。KLMより規模が大きいにもかかわらず、同社は、2004 年のグループ創立以来、毎年、営業利益率は常に低い状況だ。危機的な事に、そして改善して居るにも関わらず、エアフランスは、KLMやその他の同業他社に比べて、未だに低い労働生産性と高い単位コストに悩まされて居る。更に、その利益率は、欧州エアラインとしては、最も低いものの一つだ。
エアフランスの成長は、その貧しい財務業績から、制限されて居るのだが、同時にこれが、生き残りを助けて居る。政治的な配慮が、戦略的な展開に影響する様なグループ内にあっても、最大の見返りの見込めるところに資源を注ぎ込むと言う論理が台頭して来た。KLMは、特に過去5年間、エアフランスの伸びを、供給でも、収入でも上回って居る。グループが、相当な労働生産性の改善無くして、エアフランスの成長への見返りを認めると想像することは、ますます難しくなって居る。
これらの背景から、パリを本拠地とした、低コスト、高い労働生産性の新規エアラインの計画は、エアフランスにとって、最重要事項である。然し、エアフランス-KLMグループとしては、既に低コスト、高い生産性のエアラインを持って居ることから、所謂「後押し」プロジェクトの望みは限定的なものになるだろう。
Air France's modest Boost looks pale against KLM's lower unit cost & better productivity
グーグルはエアライン産業には凶、カートローラーは言う=エアラインはデータ技術を大幅に進歩させる要あり
13-Jun-2017
ダブリンを本拠地とし、旅行会社に付加サービス収入に関するIT技術を提供するカー・トローラーのCTOボビー・ヒーリーは、2017年5月11日のCAPAエアラインリーダーサミットに参加したエアライン各社に対し、痛烈な警告を発して居る。「グーグルは、エアライン業界には好ましくない。」予約エンジンソフトウェアを専門とする、発明家であり、起業家であるヒーリー氏は、現在、世界のトップエアライン20社の80%が使って居る、予約システムを開発した人だ。
エアライン業界には、これまでは、常に、中間に介在する業者が居たが、インターネットが、消費者とより親しい関係を持つ事を可能にした。然し、現在まで、航空券の販売ルートは細分化され、概して、エアライン独自の直結ルートに対する補完的なものだった。
ヒーリー氏の警告は、グーグルが独占的立場を益々活用し、アンドロイドアプリに於いては、検索機能で、ディジタルマーケティングでは、消費者の有名エアラインを求める検索を横取りし、まず、グーグルフライトの商品に向けさせて居る事に基づくものだ。管理当局の取り締まりと言う方法も必要かも知れない。然しまた、ヒーリー氏は、エアラインはグーグルに対し、在庫については自社独自の条件で提供すべきであり、より優れたデジタル商品を持った、技術の会社である様に振る舞うべきであるとも忠告して居る。
"Google is bad for the airline industry" says CarTrawler. Airlines need vastly better data skills
ニキ航空、もはやTUIフライとは統合せず=エアベルリンのリストラに備えて
13-Jun-2017
2017年6月8日、TUIグループは、TUIフライと、エアベルリン・グループのオーストリア子会社であるニキ航空を統合して、新たなレジャー航空会社を作る計画について、エティハドとの交渉を打ち切ると発表した。TUIによれば、ニキはもはや「共同事業の相手にはならない。」とのこと。エティハドは、資本投入を望んでいたが、その興味も薄れて来た様で、当事者間で「この共同事業の最終的な形態について、合意に至らなかったため」交渉を終結したと言って居る。新しいレジャー航空会社は、未だ当局の認可待ちの状態だったが、交渉の決裂は驚きだった。
TUIは、ライアンエアの様な外国社により、どんどん浸透されて居るドイツの市場の中で、規模に欠けるため、統合合併も含め提携には依然前向きである。ニキの売り上げは、エアベルリンのリストラの中にあって、益々危機的段階になりつつあった。その代わり、大きくなったニキは、エアベルリングループの中で、独立したレジャーブランドとして、運航を続ける予定だ。
エアベルリンは、規模や業容を大きくしたニキに、引き続き別の買い手を探す可能性がありそうだが、これは、ネットワークエアラインの中核部分に集中したい同社にとって、余り嬉しくないぶれになる。また、これは、手にする予定で居た売却益を、この万年赤字会社が、取り返してくれなくてはならない事も意味して居る。
NIKI no longer to merge with TUIfly in a setback for airberlin's restructuring
CAPA北アジアのLCCサミット於大阪=この地域の業界のリーダーを惹きつける
07-Jun-2017
航空界の主要な企業経営者達が、この地域のLCCの行く手に何が待って居るのか討議する為、6月12日〜14日、大阪に大集合する。
LCCの運営モデルは、今やよく理解されて来た様だが、市場環境は、ますます複雑化し、競争が激化しそして互いに絡み合う様相を呈して居る。長距離低コスト、フルサービスエアラインは次々とLCC子会社を創る、そして、その他多くの新たな展開が議題のリストの上段に上がって居る。
現在のところ、95のエアラインを含む、250を超える出席者が登録を終えて居る。
CAPA’s LCCs in North Asia Summit in Osaka attracts the region's industry leaders
カタール航空、中東での着陸、空域通過制限=世界の航空界により大きな分裂
05-Jun-2017
この10年間の殆どの部分、中東の航空界は、市場を混乱に陥れる、外部の出来事に襲われて来た。今度は、内部の論争だ。バーレーン、エジプト、サウジアラビア、そしてUAEの4カ国が、政治的な理由から、カタールとの外交関係を断とうして居るのだ。地方便は、キャンセルされ、一方サウジアラビアは、カタール航空の上空通過便に対し、自国の管理空域を閉鎖して居る。
サウジアラビアは、シカゴ会議に続いて締結された、乗継条約の締約国では無い。バーレーンとUAEは、締約国であり、カタールにとっては、遥かに相応しい空域を持って居る。オープンスカイを追求するUAEにとって、乗継条約のしがらみを放棄する事は、大きな誘惑であるが、この事件が、極めて注目される中、不確かさの懸念が広がって居る。飛行禁止は、他のエアラインを、皆合わせたよりも多くの便を運航して居るカタール航空に、より大きな衝撃となって居る。地方便も影響を受けて居るが、サウジアラビアとUAEを、超乗継路線網を支える大きな市場として依存して居るカタール航空の国際線網にもそうだ。
より意味深いのは、一般大衆の航空界への信頼は、大きな一撃を喰らい、長い目で見て、航空界にとっては、この出来事から勝者は生まれ無いだろう。
Qatar Airways Middle East landing & airspace restrictions; wider ramifications for global aviation
エアラインの所有と統制の規定=不適切であり、同時に強靭である
05-Jun-2017
エアライン業界では、外国人による所有と統制についての規制が古色蒼然として居り、大幅に自由化されるか、撤廃されるべきであると言う共通認識がどんどん広がって居る。然し、2017年5月11日、ダブリンで開催されたCAPAエアライン指導者サミットの参加者たちの殆どは、この規定は近い将来に撤廃されることを予想して居ない。
規制の廃止により、かなりの国境を越えた統合合併や、世地球規模の買収が可能になり、エアライン業界 の経済活動に大きな恩恵を齎すだろう。
この分野でも、いくつかの変化が起こり、政府の規制緩和や規則の廃止で、有意義な例がいくつか生まれて居る。
にも拘らず、1944年のシカゴ会議に端を発する、この規則は、何十年もの間、悪名高く強靭である。現在のところ、変化の殆どは、エアラインが、所有と統制の規則を巧みに回避する新たな途を見出すために払った努力から生まれて居る。この事は、同時に規則のますます深まる不適切さと、強靭な執拗さを描き出して居る。
Airline ownership and control rules: at once both irrelevant and enduring
長距離狭胴機の運航時代が来る=路線と路線網に重要な意味合いを持って
05-Jun-2017
エアバスとボーイングによる新世代の航空機の仕様が現実のものにししつつあるが、つい最近まで、狭胴機による長距離、低コストエアラインと言う概念は単なる興味をそそる考えに過ぎなかった。
ライアンエアは、4年間、大西洋横断の低コスト便と言う考えを、断続的に、弄んで来たが、これらの野望を具体化出来なかった;一方で、北大西洋で、プレミアム市場のみを追いかけて来たエアライン各社は、それが、長続きしない事が分かって来た。
然し、北大西洋路線の供給席数の80%以上を占める、3大グローバルネットワークアライアンスが創りだした共同事業によって、現状維持が続いて居る。
Long haul narrowbody operations are coming – with important implications for route networks
中国のエラアイン、ラテンアメリカに於ける存在感を拡大=中国東方航空、メキシコシティを検討
04-Jun-2017
中国のエアラインは、エアライン各社から地球規模の存在感を望む政府の指示に従い、焦点をラテンアメリカに向けて居る。中国国際航空はサンパウロとハバナ(中国はラテンアメリカの一部と考える)に飛んで居り、」2017年4月に中国南方航空がバンクーバーからのタグ路線としてメキシコ線を開設して居る。
HNAは間もなく、グループの北京首都エアラインによって開設しようとして居る、北京=リスボン線からの送客が可能な、ブラジルのアズールとポルトガルのTAPを部分所有して居る。
中国東方はラテンアメリカにはこれまでコードシェアに依存して来たが、これからは、この地域に自社機を飛ばす事を考えて居る。同社は上海=メキシコシティ線直航便、更にその先に以南の南米線をタグ路線として検討して居る模様だ。また中国東方はこの路線運営に関しそしてメキシコシティの発着枠を獲得するためにもアエロメヒコと提携する事も考えられる。
この展開を導いて居るのは、アエロメヒコと中国東方の両方に投資して居る、デルタ航空である。
China's airlines' growing presence in Latin America: China Eastern considers Mexico City
04-Jun-2017
グローバルアライアンス(世界航空連合)の死刑執行令状は、毎日の様に発行されて居る。メンバー間の些細ないさかいだったり、ある加盟社がアライアンス外のメンバーと提携したりすれば直ぐに、崩壊、解散、消滅の予想とともにグローバルアライアンス全体の価値に疑問が呈される。
然し、現実には、その消滅はずっと誇張されて報道されて居て、グローバルアライアンスは忙しく、日々新たな生活を営んで居る。
このレポートは、3つのグローバルアライアンスの戦略の進化と、最近の経営の変化について検証する。アライアンスは、介助と支援のための3本の柱をその使命として居る。即ち、共同事業、アンバンドリング、そして特にLCC/ハイブリッドの領域で如何にメンバーを増やすかである。
低コストのアライアンスも、暫時、検討されて居る。
グローバルアライアンスにとって、加盟エアラインとその旅客を組織化し、支援するチャンスは、ある意味でかつて無いほど大きくなって居る。然し、一部のエアラインに忠実であることは他のメンバーを排除する事を必要とする。これは、犠牲者を生み出す事になる。結果としての変化はアライアンスのメンバーを巡る、ミュージカルチェア(椅子取りゲーム)になって行く可能性がある。
ラテンアメリカのエアラインCEO達が討論 第1部=市場、自由化、課題とビジネスチャンス
04-Jun-2017
第2部(後半)はこちら→centreforaviation.com/IATA6
ラテンアメリカの航空業界の見通しは、数年間の困難な時代から、好転し始めて居る。成長への長期展望は、経済が回復し、中流階級が拡大、新しいLCCが生まれるなどから、依然、明るさを保って居る。つい先ごろのアルゼンチンの変化に次いで、この地域の市場の殆どは、自由化され、今や、開放されて居る。
然し、インフラの障害と、国際線旅行に対する高い課税など、管理当局の問題については、未だ乗り越えなければならない。
ラテンアメリカは、アエロメヒコ、アビアンカ、コパ、そしてLATAMと言う4つのフルサービス・エアライングループが支配する市場である。これら、4つのグループは、ラテンアメリカの総供給席数(外国社の供給も含め)の40%近くを占め、総供給のほぼ50%はラテンアメリカのエアラインによるものだ。
この地域の主たる2つの国内線市場、ブラジルとメキシコで、過去10年間に、小さなLCCの一群が、かなりの存在感を示して来た。LCCは、今や、次第に方々から他の市場に参入し始めて居る。昨年度は、3つのLCCが開業し(コロンビア、コスタリカ、そしてペルー)、ラテンアメリカのLCCの数を初めて10の大台に乗せた。来年には、アルゼンチン、チリそしてウルグアイなどで、更なるLCC立ち上げの計画がある。
Latin America’s airline CEOs discuss the market, liberalisation, challenges & opportunities. Part 1
Premium Analysis
ライアンエア、保有機計画が対応できる以上に大きな拡大の好機=利益が新記録を達成して
01-Jun-2017
ライアンエアは、全欧州の180の空港との交渉に基づいて考えると、2018/2019年には、現行の機材保有計画では、対応できないほどの拡大の好機があると分かった。
この結果、同社は、ボーイングに対し、向こう2年間に受領する機材を追加する商談をして居り、また、10機のリースの延長を検討中である。同社はまた、ポーランドに新たなチャーター会社を立ち上げる予定だ。2017年度に、旅客数を13%伸ばし、1億2,000万人とした後、今年2018年度の計画は、総計を1億3,000万人、伸び率は8%に抑える。この目標は、現在、引き上げる可能性がある。
2017年度、ライアンエアは、平均運賃が13%落ちたにも関わらず、純利益を、6%増の史上最高、13億ユーロに増やした。同社の営業利益率は、欧州のエアラインの中でも最高の部類に入る。二桁の旅客数増率は、低運賃と、同社の「常により良く」プログラムの結果としての顧客サービス改善に刺激されたものである。
このプログラムを実行した3年間で、ライアンエアは、旅客数で3,800万人、搭乗率で12ポイント、純利益で7億9,300万ユーロ(152%の増)を積み増し、一方で、燃油を除くコストを旅客1人当たり、8%削減して居る。今や再びライアンエアは、極めて儲かる、現金製造機なのである。
Ryanair sees more growth opportunities than fleet plan can accommodate as profit hits new high
Premium Analysis
アジアの航空会社、米国のラップトップ禁止を懸念=毎日179便、53,000人の旅客に影響か
01-Jun-2017
米国行きの便に対する、大型の電子機器の持ち込み禁止については、アジアも含めた世界の他地区への拡大の可能性について、依然として不確かな状況が続いて居る。確かなことは何かと言えば、如何なる場合も、最近、欧州と米国間の対話の中で議論があったが、米国は将来の拡大の可能性を否定しないのである。その理論は他国もこれに追従すべきだと言うものだ。
アジアから米国への太平洋横断市場は、第1次の禁止令が、主として中東の10空港から米国へ、毎日48便、16,683席に課せられて居るよりも多く、毎日凡そ179便が、51,351席を供給して居る。アジア=米国間市場は欧州=米国間市場より規模が小さいが、各便の飛行時間はかなり上回って居る。
ユナイテッド、デルタ、大韓、そしてエバーエアがアジア=米国間の最大のエアラインだが、ユナイテッド、大韓、ANA、そしてJALが、より大きな電子機器への需要が考えられる、最大のビジネスとファーストクラスの客室を持つエアラインで、信頼できないとなれば、需要が先細りになる事もあり得るのだ。どの雲にも銀の裏地がついて居る(どんな逆境にも希望の光がさす)もので、この禁止令の拡大は、米国=アジア/欧州間の第6の自由需要(殆どがエコノミークラスだが)の摘み取りを増やして居るエアカナダには恩恵になるかも知れない。
Asian airlines worry about US laptop ban: 179 daily flights and 53,000 passengers could be impacted
ウイズエア:中央・東部欧州で最大のエアライン、13年目を迎える=利益率が下降、幸先が良く無い
30-May-2017
ウイズエアは、2017年5月19日、13回目の誕生日を祝った。同社は過去10年間のASKの年平均成長率24%、旅客数では23%を記録し、中央及び東部欧州(ロシアとトルコを除く)で最大のエアラインとなって居る。
2017年夏季、そして2018年3月までの会計年度全体でもウイズエアは成長率を加速させて居る。同社は今夏、26の新路線と117の新地点を開設する。2017年6月には、西欧で初の航空機基地をロンドン/ルートンに開く予定である。
この印象的な成長とともに、ウイズエアは健全な収益性についても記録を創って居る。寄せ集めでスタートを切ってから、同社は今では、営業利益率で言うと、3年連続でライアンエアに次いで欧州で最も収益を上げるエアラインになって居る。
13回目の誕生日の直後、ウイズエアは2017年度の業績を発表したが、それによれば、同社は、単位収入が単位コストの下降より大きく下落したことから、この5年間で初めて営業利益率が僅かに下がった(依然として健全だが)事が判明した。同社には祝うべきことがいくつもあるのだが、迷信を信ずる向きは、この誕生日が矢張り縁起の悪い13だったとならぬことを祈って居る。
Wizz Air: Central/Eastern Europe's largest airline turns 13; profit margin dip not auspicious
Premium Analysis
日本航空、成長を再開へ:着実な拡大が加速する可能性あり=労務問題がクリア出来れば
30-May-2017
JALは、過去をかなぐり捨て、拡大の新局面に乗り出そうと試みて居る。
嘗て、最強を誇り、そして今や謙虚なエアラインは、2017年4月1日の規制解除以来、初となる事業計画を発表した。政府の課した規制は、JALが破産更生手続きを通じて受けて来た、米国では正式に必要とされるが、日本ではそうでない、公平でない優遇策について、ライバルのANAとの競争環境を平等にする様に計画されたものだ。
JALの歴史と拡大への復帰は、「挑戦、そして成長へ」と題された中期事業計画に要約されて居る。JALは、2021年3月までに、国際線で2016年対比23%の成長を計画して居る。国際線機材は85機から92機に増えるが、国内線機材は141機から139機へ、僅かに減小する。
保有機全体では226機から231機へと拡大する、一方、非航空事業の方はより早く収入を伸ばすとして居る。
詳細については、他にもいくつかあって、間もなくメルボルンとコナへの新路線開設の発表があるが、もしパイロットの労働組合と、長引く経営破綻問題で合意に達する事が出来れば、JALの成長は、ずっと早く実現する可能性がある。JALは目覚ましい黒字転換を成し遂げて居るが、抜け出そうと試みている課題は、未だに事業に影響を与えて居るのだ。
Japan Airlines returns to growth: steady expansion could be accelerated if labour hurdles cleared
Premium Analysis
アシアナ航空、A350初号機を受領:遂に、待望の広胴機=然し、企業提携拡大が必要
30-May-2017
アシアナ航空が、最初のA350を受領したことは余り評価されて居ないかも知れないが、にも関わらず、画期的なことだった。同社は、躍進するアジアの航空市場の中で拡大するには、ずっと資本が不足だった。アシアナは、常に韓国第2位のエアラインであり、大韓航空にとって、強力な挑戦者では無かった。近年では、国際線の競合他社に比べ、更にそのペースを落として居る。
アシアナは、A350-900を12機、A350-1000を10機(エアバス社は製造する積りの無い3機の-800と共に)発注して居る。アシアナは、多くの古い機材を更新する必要があるけれど、事業拡大の為に割り当てられたA350でさえ、それが、少な過ぎないか、遅過ぎないかを証明せねばならない。
国内と、近距離国際線市場もアシアナにとって、大きな挑戦でもあるが、長距離の領域では、アシアナは、共同事業へと進化する、より強力な、提携相手を見出す必要がある。理論上は候補である、ルフトハンザとユナイテッドは、彼らが競争相手と一緒に事業を展開して来たと言う理由から、と言うことも一部あるが、アシアナが余りにも狭量な文化を持って居ることから、同社との関係は疎遠である。
世界に版図を広げる為には、アシアナは、まず自らを変革する必要がある。
Asiana Airlines receives its first A350: widebody aircraft at long last, but partnerships must grow
Premium Analysis
シアトル/タコマ国際空港、単なる北西部の前哨基地を遥かに超えた存在=米国航空界にとっては
29-May-2017
シアトル地区には、マイクロソフト、ボーイング、そしてスターバックスが中でも最も有名だが、国際的な企業がある事でよく知られて居る。この地区の主たる空港は地元の経済力の強さの恩恵を受け、発展する貨物需要に支えられた強力な旅客需要から全米で最も成長速度の速い空港の一つになって居る。その需要構成は他の空港の垂涎の的であるが、弱点もあり、エアラインがつかみ取れるビジネスチャンスもある。
このレポートは、空港の将来の成長の傾向、地元空港の統計、他の空港にどの様に対抗して来たかを各種指標から、各種建設活動と所有の問題などを取り上げる。
Seattle-Tacoma International Airport - much more than a northwest outpost for US aviation
ライアンエア、ネットワークエアラインになる為の次の一歩=エアヨーロッパ、長距離フィードとローマでの乗り継ぎ
29-May-2017
2017年5月23日、ライアンエアとエアヨーロッパは、ライアンエアの顧客がライアンのウエッブ上でエアヨーロッパの長距離便を予約出来るようにする新たな業務提携を発表した。この合意は続いてライアンエアの顧客が、マドリードから、米州にある20地点に向かうエアヨーロッパの長距離乗継便を予約出来る様になる第2ステージへの道を拓く事になる。
ライアンエアは、ずっと長いこと、他の長距離路線提携の候補となるエアラインとインターライニング契約で、長距離便による送客を交渉して来た。エアリンガス、ノーウエジアンとのこれらの路線の交渉は、まだ続いて居るが、エアヨーロッパとの合意は、ライアンエアの、常に進化するビジネスモデルにとって新たな局面となり得るものに関する、実務的な経験を体得する好機を与えてくれるだろう。
今回の発表は、ライアンエアがローマ/フイミチノ空港への乗継予約のサービスを開始して、わずか1週間後の事であった。ライアンエアは、他のエアラインや、自社の便に乗継をする、初めての欧州のLCCと言う訳では無い。然し、旅客数で欧州最大のエアライングループは、一方で、超低コストを維持しつつ、これらの新サービスを提供する、唯一のエアラインではある。
Ryanair's next step to becoming a network airline: Air Europa long haul feed & Rome transfer product
Premium Analysis
シンガポール航空 第3部:豪州、再度焦点に=2017/18年度に拡大を再開して
29-May-2017
シンガポール航空(SIA)は、全体の供給拡大を再開するにあたり、今年度内に、豪州で、もう一回り拡大する事を検討して居る。SIAの豪州での国際線供給席数の占有率は、2017年8月に8%に達し、現在豪州で最大の外国エアラインであるエミレーツに並ぶ。
SIAの総供給席数は、過去4年間連続で減少して居り、旅客数は比較的に変動が無い。然し、SIAは豪州で拡大を続け、旅客数を過去4年間で13%伸ばして居る。
SIAは2017年7月から、メルボルンへの週間便数をもう3便増やし、2017年8月からは一定期間ブリスベーンにも週間4便を追加する事によって、豪州市場への史上最高の供給席数となる。その豪州向けの供給席数は2017年8月に、2016年8月対比で20%近く上昇して居り、また影響としては、2016年9月にキャンベラへの便を開設した事も含まれる。
Singapore Airlines Part 3: Australia once again the focus as expansion resumes in fiscal 2017/18