CAPA分析 : NEW HEADLINES  4月

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。

 

 

 英文本文の翻訳を航空、旅行業界の豊富な経験と知識で承ります。 

  

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インディアナポリス国際空港、見通し良好=2014年旅客数の伸び好調で

23-Apr-2015 9:36 PM

 

インディアナポリス国際空港は、米国エアラインの統合整理の嵐をしたたかに切り抜け、過去数年間は微減の状態が続いて居た旅客数でも2014年には、上昇を記録して居る。2015年には、同空港最大のエアラインであるサウスウエストの新路線開設と、超LCCであるアレージアントの乗入れで、吸引力を増す事になると見られる。

 

同空港は、インディアナポリスが20154月のNCAA男子大学バスケットボールのファイナルフォートーナメント、下期には世界最大のゲーム見本市の一つGen Conの開催地になる事などが牽引して2015年も引き続き、成長を続けるだろう。観光は、インディアナポリス国際空港に於ける一定水準の旅客数を確保でき、地元経済にとって原動力の一つである。

 

インディアナポリスの運賃は安定して居る模様で、一搭乗当たりのコストは全米空港中で中程度に当たる。空港経営陣としては、アレージアントによる上昇策に続いては、米国のハイブリッドエアライン及び、他の超LCCの就航誘致を希望して居る。

 

Prospects for Indianapolis International Airport look promising after good 2014 passenger growth

エアアラビア、ヨルダン基地の新規エアライン創設へ=ロイヤルヨルダン航空が赤字を続ける中で

23-Apr-2015 4:00 PM

 

国境を越えた、低コストエアラインの合弁事業は、アジアで多くの実を結んで居るが、世界で最も新しいLCC市場である、中東とアフリカでも地歩を獲得し始めて居る。UAEのシャールジャを拠点とする、エアアラビアは、モロッコ、エジプトに国外基地を持ち、20155月頃には、ヨルダン基地を開設しようとして居ると、エアアラビアCEO、アデルアリが、先にダブリンで開催された「過渡期のエアライン」会議でCAPAに語って居る。

 

エアアラビアは、ヨルダンに現存するペトラ航空の少数株式49%を取得し、始めは中東レバント域内に集中し、やがては、欧州での展開を考えて居る。

エアアラビア・ヨルダンは、「点を結ぶ」仲間に入り、他のエアアラビアのブランドが、既に飛んで居る地点に就航することで、シナジー効果を享受できるだろう。エアアラビア・ヨルダンは、2機のA320で開業する計画だが、その先の拡大計画は不明だ。

 

エアアラビアは、36機のA320を保有し、殆どUAE内の運航に集中して居る。エアアラビア・マロックは4機、エアアラビア・エジプトは1機保有だ。グループのー部になる事では、保有機材の利点が得られるが、これらの小規模エアラインは、まだそれ以前の段階である。エアアラビア・ヨルダンの成長は、ヨルダン政府が、観光誘致目標を達成するのには、重要だろうが、地域の政情不安と苦闘する競争相手であるロイヤルヨルダンにとっては、歓迎できない事だろう。

 

Air Arabia prepares to launch a new Jordan-based airline as Royal Jordanian posts another loss

 

セブパシフィックの長距離運航、厳しい2014年実績から方向転換が必要=第1部 中東地区

23-Apr-2015 11:33 AM

 

セブパシフィックは、2015年に更なる長距離路線網の拡大を計画して居るが、少なくとも現時点では、広胴機の保有機数を現有の6機から拡大する計画を棚上げした。このフィリピンのLCCは、賢明にも、A330或いは新世代の広胴機の追加購入を表明する前に、2014年第4四半期の搭乗率がわずか53%だった長距離路線の運航が、どの様に成熟して行くのかを見極めることにした。

 

セブパシフィックは、20153月に6機目となるA330−300を受領した。同社が、現在その広胴機を使って居る長距離路線は、ドバイ、クエート、リヤドそしてシドニーのわずか4路線だけで、他に3つの近距離路線に使って居る。

 

マニラ=ドーハ線はセブの5番目の長距離路線、4番目の中東路線として20156月に開設しようとして居る。同社はまた、シャールジャに路線を始めるために使う、UAEへの運送権の追加を求めて居る。引き続き、中東がセブの長距離路線の主たる狙いであるが、一方で同社は、2015年末までにホノルル線の開設を目指しており、ついでメルボルン線の開設が出来るよう、更なる豪州への運送権を確保しようと取り組んで居る。

 

Cebu Pacific's long-haul operation. Turn around needed after a challenging 2014. Part 1 The M-East

中国東方航空のLCCチャイナ・ユナイテッド、国際線開設を計画=中国国際航空に挑戦して

22-Apr-2015 11:51 AM

 

中国東方航空は、LCCの存在を発展させる点では、同国の他の国営航空をリードして居る。これは、新たな成長の先兵と見る、北京政府のLCCに対する擁護と積極的興隆政策に従い、また、ますます強まる、国の、質素、効率化の目標に合致したものだ。中国東方は、現在、北京の小規模な南苑空港を基地とする子会社、チャイナユナイテッドを作り変えて居る。

 

チャイナ・ユナイテッドは、国内線だけ、それも殆ど副次的な都市にしか飛んで居ないが、20151月に、CAAC航空当局に営業免許を国際線にも拡張することを申請した。同社には、本拠地北京だけで無く、深圳からも国際線を飛ばす免許が降りる見込みだ。

 

深圳の国際化への開発は、妨害されて居る模様で、(これは、中国国際の提携相手で、深圳市場からの需要を摘み取って居るキャセイのロビー活動の結果の可能性がある。) 地元の深圳航空は国際線には殆ど存在感が無い。深圳航空は、中国国際が過半を所有して居る。即ち、チャイナユナイテッドの国際線への拡大は、結局は、中国国際航空グループに対し、複数局面で挑戦することになる。国境を越える事は、依然、継ぎ目なしには程遠いけれど、時が経つに連れ、香港市場にも影響が出て来るだろう。

 

China Eastern's LCC China United is expected to start international flying, challenging Air China

ラスベガス・マッキャラン空港、堅実な成長を記録=国際線旅客が大きく増加

21-Apr-2015 9:18 PM

 

ラスベガス・マッキャラン国際空港は、2014年には国際線旅客で強固な増加を記録したが、引き続き、同空港が、整理統合を遂げた米国市場に生き残る力を反映する、国内線旅客の処理量にも堅実な伸びを記録して居る。

 

同空港は、ラスベガスを最終目的地とする、レジャーとビジネス旅客を合わせて惹きつけて居る。このミックスはまた、超LCCのアレージアントや、スピリットが、この市場に強力な存在感を持ち、サウスウエストが同空港で最大のエアラインとして就航して居るなど、様々なエアラインが、ラスベガスに路線を開く事を可能にして居る。

 

ラスベガスは、国際線の目標を拡大する為に、その名声に胡座をかいている訳ではない。空港も地元住民も、国際線来訪客拡大に明確な目標を創り上げ、マッキャラン空港は新規乗り入れ社を惹きつける足固めをして居る。

 

Las Vegas McCarran charts solid growth as it enjoys a significant increase in international traffic

東南アジアのエアライン業界、2014年は、険しく利益の上がらぬ一年に耐える=2015年の見通しはより明るい

21-Apr-2015 1:17 PM

厳しい市場環境と供給過剰が、東南アジアのエアライン業界には、極めて大きな負担を課して居る。低コスト、フルサービスのビジネスモデルを問わず、この地域のエアラインの圧倒的多数が、2014年は不採算であった。

 

2014年は、公に株式が取引されて居るエアライン、及び財務実績を報告して居る子会社18社のうち、7社のみが営業ベースで利益を出して居る。そして、このサンプル18社を合計すると、2013年には僅かではあるが15千万米ドルの利益を出したのに比べ、2014年は、ほぼ10億米ドルの営業またはEBIT損失を出して居る。

 

この前年対比の大きな振れ幅は、変貌する同地域の全域に及ぶ、厳しい市場環境を反映したものである。このサンプル18社のうち、2013年の営業実績で改善を記録して居るのは、ただの6社で、このうち4社はフィリピンのエアラインである。

 

Southeast Asia airline sector endures a rough and unprofitable 2014 but outlook for 2015 is brighter

CAPA、米国-湾岸エアライン討論を主宰=エミレーツ、エティハド、アメリカン、デルタ、フェデックス、パイロット、旅行業界

20-Apr-2015 6:24 PM

 

CAPAは米国と湾岸のエアラインが対決する、最大にして、完全な、公開討論を主宰する=2時間を超える、主要関係社代表によるパネル討議で、42728日にラスベガスで開催される、「CAPA米州航空サミット」の一部として行われる、この討論は、経験豊かな米国の航空法律家である、ピルズベリーのケネス・P・クイン氏の熟達した司会により、2時間に亘って行われる。

 

エミレーツの社長兼CEOティム・クラーク卿、アメリカンのウィル・リース、デルタのベン・ハースト、フェデックスのラッシュ・オキーフ、エティハドの法律顧問ジム・キャラハン、USTACEOロジャー・ダウ、WTTCCEOデイビッド・スコウシル、そして前ALPA議長で、現在米国フェアスカイズ(公平な空)会長のリー・モークがこの討議に参加する。

 

 

CAPA hosts major US-Gulf airline debate; Emirates, Etihad, American, Delta, FedEx, pilots, tourism

デルタ航空の上海ハブ計画=アムステルダムーKLMの関係に倣うのは困難か

20-Apr-2015 12:31 PM

 

デルタ航空とそのパイロットが反湾岸の論陣を主導して、運送権の引き上げを訴えて居る丁度その頃、CEOのリチャード・アンダーソンは、短いコメントで、デルタが上海にハブを構築する事を検討して居ると示唆した。

 

上海に存在感を持つ事は、デルタにとって、論理的な動きであるが、ハブを構築するには地元の提携相手である中国東方航空の祝福が必要である。

 

この上海-中国東方の潜在能力は一見して、デルタのアムステルダム-KLM提携と似た様な積み木細工であるが、同じ結果が得られる保証は全く無い。

 

長期的に見れば、中国東方がデルタを必要とするより以上に、デルタが中国東方を必要とする事になるだろう。この場合、交渉力はアトランタにはなくなる。そして、両社は共にスカイチームの盟友ではあるが、中国国際も、そして他の中国大手エアラインも、これまで提携関係については、相当の現実主義である事を示して来て居る。例えば、スターアライアンスの中国国際は、ワンワールドのキャセイ航空のかなりの少数株式を保有して居る。

 

Delta Air Lines' Shanghai hub plans: replicating the Amsterdam-KLM relationship will be difficult

スクート、高雄-大阪、バンコク-札幌を計画=長距離LCCとして第5の自由の商機に的を絞る

17-Apr-2015 8:25 PM

 

シンガポール航空の長距離低コスト子会社スクートは、この18ヶ月来初めて、供給を拡大し、第5の自由運送権を使った2路線を開設しようとして居る。新しい、シンガポール=高雄=大阪と、バンコク=高雄=札幌線は現在の台北発、東京及びソウル線を補完し、スクートの第5の自由運送に割り当てる席数比率を20%強まで引き上げることになる予定だ。

 

タイを本拠地とする、姉妹エアラインであるノックスクートに課せられた、日本と韓国への供給拡大を阻む規制のため、スクートの第5の自由便は、特にバンコクから、更に増えそうだ。アジアを主導する長距離LCCであるエアアジアXも、初の第5の自由便となる大阪=ホノルル線の開設を計画しており、インドや欧州などにも同様のビジネスチャンスを探っている。

 

5の自由便は、往々にして、地元の市場から新たな路線を開くより、競争が少なく、利益率の高い選択肢を与えてくれる。スクートとエアアジアXにとって、シンガポールもマレーシアも市場が比較的、飽和状態になって居ることから、違った市場に供給を割り振るのは、賢明な選択である。

 

Scoot plans Kaohsiung-Osaka & Bangkok-Sapporo as long-haul LCCs focus on fifth freedom opportunities

何故、女性はエアラインを経営しないのだろう?第2部=女性達は一体何をして居るのだろう?企業文化の向上が必要?

17-Apr-2015 8:00 PM

 

何故、女性はエアラインを経営しないのだろう?それは、性差別が、誰にとっても最善の利益になって居ない事を認識するための良い例である。然し、現状を変える事は、特に、未だに技術上、運航上の環境の中に深く埋め込まれているこの産業に於いては、ちょっとした問題では済まされない。

 

選択肢は真っ向からの猛攻撃から、より繊細な球筋まであって、昔に比べれば遥かに大きな望みを抱かせてくれる。課せられた役割りには、議論のある所で、公的にも非公式にも女性のネットワークは、急速に広がって居るが、もし誰もが賛同する領域があるとすれば、嘗ては男だけの物だった世界に、女性が参入するのを手助けする手段として、指導法を形にして行く事だろう。

 

そして、此処に、いつもの通り、どうしても必要なものがある、暖かく受け入れる企業の文化である。

 

Why don’t women run airlines? Part 2: What do women do? A better corporate culture needed

 

豪州国内線エアライン市場展望:カンタス・グループ、供給を抑制する=一方、ヴァージンは引き続き拡大

17-Apr-2015 4:17 PM

 

世界金融危機の期間を通して、豪州の国内線市場は、世界の航空界の趨勢を無視して来た。LCCが参入し、市場を拡大させたけれど、近距離の業務渡航需要は、主にプレミアム客室で、力強く引き続き健在である。2,000万余りの人々にサービスを提供する国内線市場が、10億豪ドルを超える利益を生み出して居た。然し、最近になって、市場でより大きな地位を獲得しようとするヴァージンと、自らの地位を守ろうとするカンタスの間の供給戦争の中で、この利益は、ズタズタに切り捨てられてしまった。

 

カンタスは2015会計年度の前半に、カンタスとジェットスターの双方から、横断的に席数を削って、供給拡大が勃発して以来、初めて拡大にブレーキをかけた。予測では、グループとしては、2015年度下半期も引き続き、供給を削ると見られる。カンタスは2015年度終わりには、国内線のASK3.5%の減少、そしてジェットスターでは2.3%の減少が見込まれる。一方で、規模の小さなヴァージン・オーストラリアは2.2%の拡大、そして、より小さな、LCC部門であるタイガーエアは8.9%拡大する計画である。

 

Australia domestic airline market outlook: Qantas Group reins in capacity as Virgin continues growth

 

タイ展望 第6部:域内市場が拡大=カンエアがATR72を受領、ノックエアがダッシュ8を追加

16-Apr-2015 12:33 PM

 

タイの地域航空市場では、カンエアが新たに購入した保有機材ATR72を使って、急速な拡大を図ろうとして居る。カンエアは、チェンマイ基地での事業拡大のために、この66席のターボプロップを使って、パタヤ近郊のウタパオ空港から、幾つかの路線を開設し、現在同社がコー・パグナン島リゾートに建設中の空港への路線開設の可能性もある。

 

タイの2LCCであるノックエアとタイ・エアアジアも、彼らの域内路線事業を拡大中である。ノックは、2015年中に、保有機としてターボプロップ機を2機、追加する予定であり、一方のタイ・エアアジアは、増強中のA320を使って、これまで、ターボプロップでしか運航されて居ない副次的な地点への定期便を始めようとして居る。

 

タイ国内での域内航空拡大の動きは、これまで運航が行き届かなかった市場に、商機が潜んで居る事と、国内幹線を襲って居る供給過剰の問題が原因である。然し、域内市場も、殊に中国の海南グループが計画を実行に移して、タイに新たな合弁の域内航空を創設する事になれば、急速に供給過剰になる危険をはらんで居る。

 

Thailand outlook Part 6: Regional market expands - Kan Air takes ATR 72s & Nok Air adds Dash 8s

フライナス、サウジアラビアの運賃上限規制の緩和で有利に=セブ・パシフィックの湾岸第2の提携相手になる可能性あり

15-Apr-2015 2:09 PM

 

サウジアラビアのLCCであるフライナスは、短命に終わった、長距離路線撤退の後、OAGデータに依れば、20144月現在の同社の供給総量の2/3弱を占め、核となる国内市場に力を注ごうとして居る。サウジアラビアの市場は、国内線の運賃上限規制の存在と、国営のサウジアには補助金付き燃油が与えられている事から、厳しい状況だった。

 

フライナスは、2014年遅くに、多くのLCCにとって大切な収入管理の戦略となって居る、出発前10日以内になされた予約に対しては運賃上限を超えて良いと言う変更があり、恩恵を受けて居る。出発数日前になると、サウジアは多くの場合、エコノミー残席が限られ、運賃を上げることが出来ず、フライナスが唯一の選択肢になる。

 

フライナスは、2015年に24機のA320を使って、600万人の旅客輸送を目指して居るが、これで、同社はフライドバイ(46機)、エアアラビア(36機)に次いで、中東第3の規模のLCCとなる。他社と同様に、フライナスも、エアライン提携の拡大を模索して居る。エアアラビアに倣って、A330を使って中東へ長距離便を運航して居るフィリピンのLCC、セブ・パシフィックと提携するかも知れない。また、トルコのペガサスとの提携も考えられる。

 

flynas benefits from relaxed Saudi fare cap; could become the second Gulf partner for Cebu Pacific

タイ国内LCC分野の競争が更に熾烈化=タイ・ライオン、ノックそしてエアアジアが拡大する中で

 

15-Apr-2015 11:00 AM

 

タイの国内市場は、東南アジアの主要低コストエアライン3社の主戦場となって居る。タイの国内LCC分野は2014年に旅客数で30%の伸びを示し、2015年にも同様の成長を見せる可能性がある。

 

しかし、各社が対抗するために運賃を下げねばならず、この伸びは利益率を犠牲にした結果である。2015年への展望は、運賃戦争が続いて居ることから、比較的、厳しいものである。

 

タイ・ライオンは2013年末に就航して以来、急速な拡大を図り、戦いを巻き起こした張本人である。しかし、ノックとタイ・エアアジアもやはり急速に拡大して、供給過剰を招いて居る。

 

Competition in Thailand’s domestic LCC sector intensifies further as Thai Lion, Nok & AirAsia expand

 

北米-中国間のエアラインの拡大=個人主義に彩られて居る

15-Apr-2015 9:05 AM

 

北大西洋を欧州に向かう市場は、北米のエアラインにとって最大の長距離区間であるが、最大の成長のチャンスを持っているのは、太平洋をアジアへ向かう路線である。OAGに依れば、2010年に北米と西欧を結ぶ便は、毎日392便あった。

 

2015年、これは441便になると予想されて居る。2010年には、北米とアジアの間に毎日124便が飛んで居たが、2015年には178便になるとの予想だ。

 

これらの数字は検証が必要だが、それでも、北太平洋の市場の変化を明らかに描き出して居る。供給の数値は、明らかに大西洋路線の方が勝って居るが、利益を反映して居る訳では無い。エアラインの幾つかにとって、北米=アジア間路線はずっと不採算の状態が続いて居る。燃油価格の低い現状が、この長い、燃料に飢えた路線の収益性を支えるのに大きく貢献するだろうが、これまでは、戦略的な観点から、現状維持、時には増強されて来たのだ。

 

North America-to-China airline growth characterised by individualism

ヴァージン・アメリカ、混雑するハワイ市場参入を決断=別の路線でも圧力が続く中で

13-Apr-2015 11:06 PM

 

ヴァージン・アメリカは、2015年第4四半期中にサンフランシスコ発、ホノルル、マウイ行きの路線を開設すると言う計画を確定して、先に宣言した、2015年末迄のハワイへ路線開設の可能性を実行に移して居る。

 

同社は、サンフランシスコ湾岸エリアの3空港、サンフランシスコ国際、オークランドそしてサンノゼからの大量の定期便で既に混雑したこの市場に、参入する計画だ。ヴァージンアメリカは現在の激しい競争の力学を理解して居るが、この市場はまだ、より多くの供給を吸収出来るとの結論に至った。

 

ヴァージン・アメリカは、2015年中、大西洋横断路線や、新たなダラス・ラブフィールド線で苦しい状況に直面して居るが、それでもこのハワイ線参入を決断して居る。一方で、同社の株価は下落し、単位コストは上昇すると見られて居る。これら全ての要素が、2015年に収益性を維持しようとするヴァージン・アメリカには逆風となって居るのだ。

 

Virgin America opts to enter crowded Hawaii market as pressure lingers elsewhere in its network

アズール、拡大への資金調達で問題に直面=投資家達がブラジル企業を敬遠して

13-Apr-2015 9:58 PM

 

ブラジル第3の規模を持つエアライン、アズールは、国家経済の不安定で、ブラジルレアルの対ドル為替レートが下がり続けて居る時に、エアバスの広胴機を使った北米線開設と言う、大胆な拡大計画を追求する事を決断した。これらの状況から同社は、2015年早々に計画して居た、株式公開(IPO)を、過去数年間で、3度目となる延期の決断をする結果となって居る。

 

アズールのカンピナス本社からフォート・ローダデール、オーランドへの新路線は、2015年最初の2ヶ月間の搭乗率が90%近い、堅調な実績を上げて居る様に見える。然し同社は、長距離路線への拡大のスタートの見栄えを良くする為に、利益率を犠牲にして、搭乗率を上げて居る可能性がある。

 

アズールはまた、相変わらず同社の事業の大半を占める、国内線の業績に圧力を感じて居る事は間違い無い。高いインフレ率と、全般的に弱い経済の状況は、見通せる限りの将来に亘って継続する可能性があり、アズールは2016年まで、公設市場での資金調達の計画は遅らせる事を余儀無くされるかも知れない。

 

Azul faces challenges in funding growth as investors shy away from Brazilian companies

 

ノックスクートとタイ・エアアジアX、日本、韓国への就航計画後退=ICAO裁定に従った新規制で

12-Apr-2015 8:00 PM

 

タイの新たな産物である、長距離低コストエアラインは、ICAOがタイの航空当局は国際線安全基準を順守して居ないとした裁定に従い、日本、韓国が課する事とした新たな規制のために、後退を余儀なくされて居る。ノックスクートとタイ・エアアジアX(TAAX)は、タイのチャーター航空会社に対しては、新たな規制を引き上げた中国では、依然として、拡大を追求することが可能な模様であるが、この2つの新規参入組にとって、日本、韓国は非常に重要な市場である。

 

ノックスクートは、それ以前からこれには直接関連しない一連の問題で、当局の許可が遅れて、定期便の就航が出来なかったのだが、20153月末にICAOが、韓国と日本にタイ航空局にとっては否定的な調査結果を伝えてから、特に影響を受けて居る。結果としてノックスクートは、日本と韓国への定期便開設を棚上げし、チャーター便も、キャンセルするか、姉妹エアラインのスクートに譲らざるを得なくなった。

 

TAAXは、僅かにこれより有利な立場にあって、日韓両国が、新たな制限を課すことにしたときには、既に、日本の2地点、韓国の1地点への定期便を運航して居た。然し、TAAXは日本の第3の目的地を開設する為に、新路線は断念し、両市場に対する供給増強計画は遅らせざるを得なかった。

 

NokScoot and Thai AirAsia X set back by new ICAO-driven restrictions from Japan and South Korea

ジェットブルー、利益の上がる拡大を謳う=供給拡大が業界水準を上回る中で

10-Apr-2015 11:12 PM

 

ジェットブルー航空は、2015年の業界標準を上回る、供給拡大が、利益を伴って達成でき、競争力のある価格政策と、良好な経験の組み合わせで展開しようとするエアラインは多くは無いだろうと、引き続き強い自信を滲ませて居る。

 

同社は、株主還元の拡大と、2014年後半に、客席仕様の高密度化と最低価格帯では一つ目の手荷物料金を含む選択肢のある料金体系を発表して、積極的な顧客優先のイメージを落としてしまったが、双方の微妙なバランスをとる難しさに直面して居る。

 

ジェットブルーが2014年遅くに、カリブと南米路線で直面した供給拡大競争の一部は収まって居り、同社の路線網多角化は、全体としてより高い見返りを生み、貸借対照表を力強いものにすることから、2015年は、同社にとって有利な展開になる可能性がある。

 

JetBlue trumpets profitable growth as its capacity expansion remains above the industry average

エアアジアX、米国行き長距離低コスト便開設=アジアのLCCモデルの重要なテストに

10-Apr-2015 1:20 PM

 

アジアの、台頭する長距離低コスト分野が、2015年後半にマレーシアのエアアジアXとフィリピンのセブパシフィックのハワイ路線開設で、米国市場に参入しようとして居る。ハワイ路線はまず手始めの試験運航であり、新世代の広胴機が投入される事から、中長期的には米国本土の目的地への路線開設も可能である。

 

アジアの長距離LCCは既に極めて競争の激しい太平洋横断市場に新たな力学を持ち込むことになるだろう。広胴機を使うアジアのLCCは、種々の指標で世界1低い単位コストを示して居る。

 

これまで米国エアライングループで長距離LCCを成立させたところは未だ無いが、アジアのLCCが、豪州、欧州、そしてラテンアメリカの長距離LCCに仲間入りして米国線を開設するのだから、慎重にこれを注視する必要があるだろう。今のところ、LCCの米国の長距離路線市場に占める割合はまだ僅かなものだが、次第に牽引力を発揮し始めて居り、エアアジアXとセブパシフィックの参入で、ホノルルはまず間違いなく大変革を経験する事になるだろう。

 

AirAsia X long-haul low-cost service to the US will provide an important test for the Asian model 

湾岸エアライン砲火を浴びる=レトリックや空騒ぎとは別に、潜む問題は何なのか?

10-Apr-2015 11:54 AM

 

米国と湾岸のエアライン同士の戦いが、大いに派手なものになった。然し、それほど影響力の無い湾岸エアラインが、何故こんなに注目を集めるのかは定かでない。結局、彼らの米国エアラインに与える影響は限られたものである。即ち、オープンスカイ協定に依ろうが依るまいが、米国に乗り入れる多くのエアラインが、デルタのスカイチームの多くの盟友達と同様に、何らかの形で補助金を受けて居るのだ。彼らの競争相手の多くが、米国の大手エアラインだって、ふんだんに補助金を受けて居ると主張して居る。

 

事実は、補助金というものが航空業界にははびこって居て、形の違いはあっても、直接的、間接的にこれまでも常にあったし、これからもあり続けるだろうと言う事だ。

 

従って、罵り合いはさておき、デルタが、普段は大衆の面前では大人しいアメリカンとユナイテッドの支持を得てと思われるが、これほど、徹底的にエミレーツ、エティハド、そしてカタール航空の運航に反対する理由については、説明する実質的な議論がこれまで殆ど無かったのだ。もし、本当に競争の場が公平でないと言うのなら、まず、最も苦しめられて居るのはインドのエアラインだろう。喧嘩の元となって居るのは彼らの旅客なのだから。

 

米国のエアラインの全てが三大エアラインに賛成と言う訳では無い。即ち、フェデックスは味方をする気は無いし、その他の多くもそうだ。然し、この大騒ぎは、湾岸エアラインによって商売に影響を受け、現状の第6の自由運送権の返還を声高に叫んでいるエアフランス-KLMやルフトハンザの耳には快い音楽なのである。

 

世界最大のエアラインのうちの5社が、今や時計の針を逆戻りさせようと試みて居る一方で、消費者の利益と言う議題はテーブルには上って居ない様だ。

 

Gulf airlines under fire. Aside from the rhetoric and dust flying, what’s the underlying agenda?

CAPA米国航空サミット=ダイナ・ティタス下院議員、エアアジアのトニー・フェルナンデスが講演者に

9-Apr-2015 2:41 PM

 

CAPAより、謹んでお知らせしたい。

 

201542728日、米国航空界の要人がパネルを務め、ラスベガスで開催されるCAPA米国航空サミットの初日に、下院交通国土委員会委員のダイナティタス下院議員が基調講演をする事となった。

 

アジアの航空界を変貌させたLCCであり、姉妹エアラインの長距離LCCであるエアアジアXが、つい先頃、米国への新路線開設を発表した、エアアジアグループの創始者、トニー・フェルナンデスも初日の登壇者に加わり、アジア太平洋の成長のチャンスについて説明することになった。

 

彼らは、以下のプレミアム講演者のリストに加わる。

エミレーツ航空社長兼CEOティムクラーク卿、IAGグループCEOウイリー・ウオルシュ、インディゴ・パートナーズ共同創立者・業務執行役ビル・フランク、エチオピア航空CEOテウォルデ・ゲブレマリアム、世界旅行ツーリズム協議会理事長デイビッド・スコーシル、ALPA会長ティム・キャロル、その他。

 

CAPA Americas Aviation Summit: Congresswoman Dina Titus & AirAsia’s Tony Fernandes join speaker list

 

香港の第3滑走路、ベトナムの空港民営化=地域の注目を集める

9-Apr-2015 7:20 AM

 

現在進行中で、香港の第3滑走路より関心を集めている空港の拡張計画は、例えば北京、イスタンブール、メキシコ市、などいくつもある。

 

ベトナムのものより、特筆すべき空港民営化計画もAENA、ギリシャなどいくつもある。

 

然し、総合した影響力、そして複雑な内容で、この香港とベトナムの案件は地域に大きな意味を持ち、他の分野で平行して進めるべき多くの作業がある。資金調達、環境問題、政治などなど、全てこの地域の爆発する市場が強く必要として居る、インフラを拡大する動きの一部である。

 

Hong Kong’s third runway and Vietnam’s airport privatisations attract attention in the region

欧州のエアライン各社、収益率が不振=FSCに比べて、概ねLCCの業績が良い

3-Apr-2015 8:55 PM

 

欧州の上場エアライン各社の最後のものが、最近、財務報告を提出し、収益性を比較する好機がやって来た。営業利益率でランク付けをして見ると、健全なプラス2桁のものから、マイナスのものまで業績が幅広い範囲に及んで居る。

 

概してLCCは、伝統的エアラインに比べて良い業績である。2014年、比較的利益率の高いエアラインは改善を見ているが、下層部のエアラインの殆どが利益率を落として居る。ビジネスモデルが収斂していく事は、必ずしも財務業績の収斂にはなって居ない。

 

上場エアラインの他にも、欧州には、大陸内全てのエアライン業界全体の利益率を引き下げる様な、主に小規模で不採算なエアラインが多数存在する。

欧州の旅客交通量の伸びや搭乗率は世界全体と比較して健全なのだが、その細分化された市場構造によって、利益率は引き下げられて居る。

 

Europe's airlines underachieve in profit margins, but LCCs typically perform better than FSCs

オマーンエア展望 第2部=急速な拡大、空港の改善、乗継旅客が収益性向上に繋がるか?

2-Apr-2015 4:00 PM

 

オマーンエアは、急速な拡大を追求して居るにも関わらず、2017年迄には少なくとも、収支均衡となるよう、今後2年間で、かなりの損失圧縮を目指して居る。同社は過去4年間で、営業損失が約10億米ドルに膨らんで居るが、高いレベルでの目標達成、生産性の改善を積み重ねて来て、黒字転換を可能にする見通しだ。

 

然しながら、オマーンエアは、保有機数と路線網を拡大する中で、巨大な障害と、激化する競争にうち勝たねばならない。この政府所有のフラッグキャリアーは、既に全旅客数の60%になって居る乗継需要に更に頼らねばならないだろう。

 

特に、ハブ空港が改善され、新規の目的地も増加する、アジア=欧州間の市場に乗継旅客を増やす好機が有るだろう。然し、オマーンエアは、競争が極めて激しく、概して単位収入が低くなって居る領域で成功を収めねばならないだろう。

 

Oman Air outlook pt 2: can rapid growth, airport upgrades and transit traffic lead to profitabilty?

タイ航空、貨物事業から撤退=アジアの航空貨物の趨勢を反映

2-Apr-2015 2:15 PM

 

「勝利を収めるには、そこに居続ける必要がある。」と言うアジアの航空貨物業界のスローガンは、20153月下旬にタイ航空が、その世界から撤退して、益々明らかになった。タイ航空は、多くの問題に直面して居たし、たった2機の貨物専用機は小さなものかも知れないが、アジアの航空貨物業界の変化には大きな影響がある。

 

タイ航空は、先頃の貨物ブームの際に急場の解決策となってくれたものの、生来の非効率の為に、同業他社は次々に退役させて居る747貨物機の改修機だけを使って居た。同社は、北アジアのキャセイや大韓航空が持っている地理的優位性やハブ空港の力を持って居ない。これはアジアの航空貨物業界が、旅客機のベリー(貨物スペース)を活用して、狙いを定めて居る北米市場に対しては重要な問題である。

 

タイ航空の中核である長距離旅客便市場は、欧州=アジア間路線にあるが、これを貨物機で補おうという考え方は、湾岸エアラインが強い競争相手となって居て、なかなか難しい。湾岸各社のアジア便は、2010年の毎日28便から2015年には52便になって居るのに比べ、西欧=東南アジア間の便は、毎日57便から61便に増えたに過ぎないのだ。

 

Thai Airways exit from air freight reflects trends in Asian air cargo

 

エアベルリン、CEOが代わって再リストラ=2014年はまた損失を出して

1-Apr-2015 6:20 PM

 

エアベルリンの業績中間報告によれば、同社は、2014年(リストラ前、1回限りの経費計上前で)継続する営業損失を圧縮できた。経費のリストラの成果で改善したのだが、単位収入が弱かったので、黒字転換は逃した。リストラと1回限りの経費計上の後では、純損失は2013年度より悪化する見込みだ。

 

2007年以来、たった1年度のみ(僅かな)純利益を上げただけで、損失計上は、なかなか克服できない性癖の様だ。より最近のデータに依れば、単位収入が改善傾向を見せて居るので、エアベルリンは2015年には昨年よりずっと良い業績を予想して居る。

 

にも関わらず、エアベルリンの収益性を回復するために、新CEOステファン・ピクラー(201522日就任)が直面する問題の重大さは隠しようが無い。4年間で4人目のCEO2016年に黒字回復を目指して、同社のビジネスモデルの新たなデザイン変更を始動したばかりだ。

 

Airberlin: another restructuring from another CEO after another loss in 2014

オマーン航空、野心的な保有機材の拡大を計画=787737を購入し、ATRとエンブラエルを削る

31-Mar-2015 7:19 PM

 

オマーン航空は、今後6年間で保有機数を倍増し、25以上の新たな目的地を開設する計画の一環として、野心的な保有機材の拡大と単一化を追求しようとして居る。このフラッグキャリアーは、運航機材を2機種から多くとも3機種にしようと、ATRターボプロップとエンブラエル・リージョナルジェットを引退させる事を決めたのだ。

 

オマーンエアの保有機材は、現在は10機の、そして6ヶ月前には7機のA330だけだったのに比べ、2020年末までに、25機の広胴機を運航する計画である。同社は今、7878機購入する事を決め、更に787A330neoを追加する事を検討して居る。

 

オマーンエアの狭胴機は2014年に19機の737NGを以って終了。現在6機の737−800/9002015年中に追加する計画で、更に、最近、2017年から20機の737を追加して購入することを決めて居る。

 

Oman Air plans ambitious fleet expansion as 787s & 737s are acquired while ATRs & Embraers are axed

A350最新情報:カタール航空が唯一の運航会社=然し、ベトナム航空、フィンエア、キャセイが導入計画を固める

31-Mar-2015 2:00 PM

 

20141222日、カタール航空が世界初のA350XWBを受領して以来、すでに3ヶ月以上が経過した。それ以来、カタール航空は、まだ2機目を受領しただけだが、これを、ドーハ=フランクフルト線の毎日1便を2便に増便するために投入した。より人々の耳目を集めた、毎日2便のA350はルフトハンザにとって「傷口に塩を塗る」事になるだろうと言うアクバル・アル=バーキルCEOの説明があったけれど、多分、運航上か営業上の理由からだろう。

 

 

更にはるかに大きな施策はシンガポール路線で、カタール航空はフランクフルトより長い飛行であるシンガポールに毎日3便のA350を飛ばす計画だ。シンガポールはフィンエアがアジアの幾つかの地点に次いで、A350を投入した時には、A350を運航する2つのエアラインを持つ最初の空港になる予定だ。

 

ベトナム航空はパリCDGA350を就航させる予定で、一方キャセイ・パシフィックは、オークランドを初期のA350の目的地とする可能性がある。A350の客室仕様の種類には、装着席数280から305席がある。(今のところ)どのエアラインもファーストクラスは無く、ビジネスクラスは29席〜46席、全席数の1015%の範囲となっている。

 

A350 update: Qatar Airways only operator, but Vietnam Airlines, Finnair and Cathay firm up plans

海南航空、787930機発注、太平洋横断路線の拡大を強調=成長には提携が必要

30-Mar-2015 5:45 PM

 

海南航空の2021年迄に受領する787−930機発注するという決断は、国際線・広胴機で国営3社との格差を縮める事になるだろう。

 

海南は、旅客用広胴機の数(29)では、中国国際(83)、中国東方(59)、中国南方(57)に次いで、第4位になる。また、これら787−9は、それ以前に10機発注したやや小さな787−8に追加されたものだが、これから導入する広胴機の数は37機となり、中国国際(32)、中国東方(20機)、そして中国南方(13機)を凌駕することになる。

 

多くのというか、殆どの787−9は海南航空が、その中核長距離路線として急速に伸ばしている、太平洋横断の区間、市場に使用されると思われる。より大きな787−9は旅客をより多く運べるだけで無く、旅客単価を強化する必要のある同社にとって重要な、単位コストを引き下げてくれる。それでも発注数はおそらく、まだ控え目で北京が許しさえすれば、海南は更にまだ、成長するだろう。

 

長距離路線を更に拡大することでは、海南は提携を考える必要があるだろう。エミレーツとアラスカに次いで、海南は、どの世界航空同盟にも属さない、最大のフルサービスのエアラインである。

 

Hainan Airlines order for 30 787-9s underscores trans-pac growth. Partnerships will need to increase

インドネシア・エアアジアX、当局の認可のハードルと遅延に直面=然し、ついにメルボルン線就航認可を獲得

10-Mar-2015 2:49 PM

 

長距離LCCの新規参入組であるインドネシアエアアジアXIAAX)は、予期せぬ、監督官庁から与えられた課題に応えて、2015年、2016年の保有機材拡大計画を調整した。IAAXは、現在2015318日に予定している、豪州への就航の認可をついに取得したのだが、依然として、日本と韓国から承認を確保しようと模索して居る、一方で、新たなインドネシアの管理規定が障害となる可能性が出て来た。

 

IAAXは、当初、201412月にバリ=メルボルン線の運航を開始しようとして居たのだが、最終段階で、豪州当局から予期せぬ差し戻しがあり、IAAXはメルボルン線開設の3か月延期を余儀なくされた。

 

IAAXは、結局、ギアを変えて20151月に許認可についてより好意的な状況である、台湾への便を開設する事にした。然し、それ以来、同社は台北への便を週一便しか飛ばさず、最初の保有機である2機の377席装着A330-300が、極めて低い稼働率に終わる結果となって居る。許認可の状況がより好意的なものになれば、これも変わるかも知れないが、IAAXは現在のところ、2015年に1機のみ、2016年にも1機の追加をする計画として居る。

 

Indonesia AirAsia X faces regulatory hurdles & delays but is finally cleared to launch Melbourne