【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

8 海外旅行に出かけるプロセス 3 空港で飛行機に乗る③

 

自分が育った環境から抜け出せなければ、世界がどれだけ大きいか知りようがないわ

(米 女優 アンジェリーナ・ジョリー)

 

 

セキュリティチェック

 

チェックインを済ませた後、飛行機に乗るための次のプロセスがセキュリティチェックです。

 

ここから出国審査を通過するまで、一連のゲートが続きます。まず、搭乗時に機内に持ち込む手荷物を持って、セキュリティ検査のゲートを通ります。セキュリティチェックは航空機のハイジャック防止を目的としています。

 

ハサミ、ナイフ・フォークもすべて凶器として扱われ、持っていると没収です。加えて液体や寒天状のもの(100CC以上)も持ち歩けません。

 

人が通る検査装置ではほんのわずかでも金属を身に着けていると、反応しますので時計もスマホも小銭入れも、携帯品検査のX線装置を通します。靴のかかとの中の不審物所持の検査で靴を脱ぐこともあります。ノートパソコンはカバンから出して、カバンとは別にX線装置を通すよう指導されます。

  

出国ゲート

 

セキュリティチェックを抜けると、すぐに出国検査場に出ます。

 

現金100万円以上、腕時計など外国製の高級品を海外に持ち出す人は出国ゲートの手前にある税関の窓口に申告しておく必要があります。それ以外の人はそのまま出国審査場のゲートに向かいます。

 

出国審査はパスポートが電子化されたため、非常に簡便な手続きになっています。審査窓口にはパスポートと搭乗券(ボーディングパス)を示すだけで通過できます。電子化ゲートも導入されています。混み合っている場合は一般に、こちらの方が早く通過できます。

 

CIQエリア

 

セキュリティチェック、税関、出国審査を通過すると、もうチェックインカウンターのホールには戻れません。出国審査を出たところから、CIQエリアに入ります。CIQは税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫所(Quarantine)の略です。

 

CIQエリアに入ったら、まず液晶の案内盤を探して、自分が搭乗する出発便のインフォメーションを見ましょう。便名とゲート番号、搭乗時刻を確認します。

 

飛行機に搭乗する場所をゲート(Gate)といいます。

 

搭乗時刻は搭乗券(ボーディングパス)にも書いてあります。英語でボーディングタイム(Boarding Time)といいます。出発時刻(デパーティングタイム:Departing Time)よりも早い時刻ですから注意しましょう。計画出発時刻(Scheduled Time Departure :STD)と予想出発時刻(Estimated Time Departure:ETD)の双方が表示されていることもあります。前者のSTDは時刻表の出発時刻、後者のETDはスケジュール遅延に伴う変更出発時刻を示しています。国際線ダイヤは結構な頻度で遅延が起こります。

 

搭乗便のゲートの場所に行くためには、近くに用意されている案内地図を見るか、頭上の案内表示に沿って向かいます。