2016年7月1日
(写真・文、 光岡主席研究員)
前から行きたかった“こんぴらさん”へ、765段の長い階段の登って「金刀比羅宮(ことひらぐう)(本殿)」に詣でて来ました。
のんびりペースで、登りは1時間、降りは30分かかりました。
途中、お土産屋さん、旧跡などが随所にあるので、想像よりは辛くなく、楽しい往復でした。
創建は不明、古代より、「大物主命(大国主命の別名)」を、ここ琴平では「海上交通の守り神」として祀っています。
江戸時代には「金毘羅参り(こんぴらまいり)」として庶民に流行しました。
全国の「金刀比羅神社」「琴平神社」「金比羅神社」の総本宮。
階段手前の「表参道」には、たくさんのお土産屋さんとうどん屋さんが並びます。
門前町 参道の大鳥居
階段前で客待ちの「籠屋さん」、右奥が、“第1段”目の階段
「森の石松は、幕末、次郎長親分の名代で刀を奉納、参拝しました。
参道石碑
境
内
手
前
の
急
峻
な
階
段
参
道
第1段目~364段目
「大門(山門)」に至る参道。
いよいよ“階段”の始まりです。
境内の外なので多くのお土産屋さんが両側に並びます。
参道前のお土産屋さん
大門(山門)
「大門」(山門)」です、この先は境内。
籠もタクシーもここまでです、中には入れません。 本殿まで、半分来ました。
「五人百姓」
365段~476段
境内で、唯一、商売が許されている
「5人百姓」、名物の「飴」を売ってます。
参道 「桜の馬場」
365段から431段目にかけては、「桜の馬場」と呼ばれ、春には綺麗な桜の花が咲き誇ります。
477段~628段
こんぴら狗
清々しい参道が続きます、
周囲の新緑が綺麗です。
地方の庶民の飼い主の代わりに長い旅をして参拝をした犬。
明治の「神仏分離令」以前の「松尾寺」の金堂。
あまりの豪華さに参拝した森の石松は金刀毘羅宮本殿と間違い、旭社だけの参拝で帰ってしまったという。
旭社(重要文化財)
ここを登ると「旭社」です。
幕末に建てられた廻廊、ちょっと休憩に最高です。
旭社の前にある「廻廊」
六二八段~六五一段
「闇峠」の先にある「手水舎」
手水舎に至る両側は鬱蒼とした木々に囲まれた静寂の空間、「闇峠」と呼ばれます。
門の名は、長宗我部元親が献納の際、1本の柱を逆さにつけてしまった由来によります。 華麗な門です。
賢木門(逆木門)
本殿まで「786段(ナヤム/悩む)」とならないように、調整する、下りの「マイナス1段」です。
652段~785段(本殿頂上)
最後の急な133段を登りきると、やっと本宮のある頂上です。
本宮にお参りした後、ほっと一息眺める「讃岐富士」「讃岐平野」は絶景です。
ここから、「奥社」へは、更に「1368段」あるそうです。
最後の急な133段
お百度参り
金刀比羅宮 本宮拝殿
檜皮葺・入母屋造の「神楽殿」
讃岐富士
「三穂津姫社」
本宮の祭神「大物主神」の妃で、高天原の最高神「高皇産霊神」の娘「三穂津姫神」を祀ります。
下りです、お参りも済ませ清々しい気分で楽です。 門前町まで30分です。
客を運ぶ「籠屋さん」
参道の「うどん屋さん」
金刀比羅宮の御神紋「丸金」
門前町大鳥居の近くにある27mの日本一高い灯篭。 幕末に瀬戸内海を航行する船の指標として建てられた。 壮麗です、必見です。
高灯篭
「うどん」が名前のタクシー
雰囲気のある「うどん屋さん」、美味しかった
資生堂パーラー「神椿」
500段目の広場の横に何故か「資生堂パーラー」がありました、境内の外だそうです。
金比羅歌舞伎の上演中で、“ノボリ”がたくさん立っていました。